サン・ホセでのトランジットの後、やって来たのはグアテマラ・シティてす。
アビアンカ航空640便に搭乗しました。
運航はリマからサンホセへの便同様に、コスタリカの航空会社であるLACSです。
機材はエルサルバドルのTACAの塗装がされたエアバスA320、とかなりややこしいことになっています。
アビアンカグループとしてやりくりしているからなのかと思います。
ビジネスクラスは満席でした。
飛行時間は1時間ちょっととかなり短い国際線なのですが、しっかりと機内食も出てきました。
メインもチョイス出来、アロス・コン・ポジョにしました。
エクスペディアから予約して、早期割引適用とかで1泊4,352円でした。
貫禄あるチーフパーサーの男性がうやうやしくサービスしてくれる快適なフライトでした。
グアテマラに来るのは2004年以来、12年ぶりです。
記憶していた空港よりも広く明るくなったような気がしました。
入国審査の待ち時間はなく、何も質問されずに旅券に入国スタンプが押されました。
荷物はすぐにターンテーブルに出てきます。
両替所のお姉さんは笑顔でとても丁寧な応対です。
税関もノーチェックで通過します。
出口を出れば多くの出迎えの人たちがいましたが、タクシーの客引きの声がほとんど聞こえてきません。
なんだか、拍子抜けです。
以前はこんなに淡白ではなかったのに、と周りを見回すと、これまた以前の記憶にはない空港タクシーのカウンターを発見しました。
予約してあるホテル名を告げると、パソコンで料金が算出される仕組みでした。
80ケツァル、1,200円あまりと安くありませんが、乗ることにします。
外に乗り場があると言われて渡された紙を持って外に出れば、専用乗り場に白色の空港タクシーの列がありました。
ホテルまでは、タクシーで15分ほど。
車内から見るグアテマラ・シティは、以前よりもきれいになった印象を受けました。
人も車も街も、変わったような気がしました。
「世界で危険な都市ランキング」ワースト上位の常連でもあるグアテマラ・シティに来たわりには、すべてスムーズに事が運びます。
「危険な街」の中でもとくに危険と言われる旧市街のホテルを予約しています。
プロレス修行中、そしてデビュー後に住んでいたのもこの旧市街で、愛着があるのです。
ホテル前でタクシーを下り、中に入ります。
時が止まってしまったかのようなクラシックホテルです。
1942年創業というので、開業から74年という歴史があるわけです。
部屋は3階でした。
植物などが置かれた中庭側に窓があり、外の光も少しは入ってくるようです。
テレビはブラウン管、ライティングデスクは木製、いいカンジです。
事前決済しています。
珍しく宿泊料金に朝食は含まれていませんでした。
ちなみに、部屋のドアに貼ってある料金は1泊60米ドルとのことです。
吹き抜けになっているので、2階からはゆったりとしたレストランが見渡せます。
玄関脇には雰囲気のあるバーもありました。
天井から下がるシャンデリアや床のデザインが、まるで昔の映画に登場するホテルのようです。
昨夜はミネラルウォーターだけ買いに行きました。
カウンターに見えるミネラルウォーターは、自分が買ったものです。
外が随分と賑やかです。
クリスマス前の週末で、多くの人たちがいるようです。
何かイベントもやっているらしく、歓声や花火だか爆竹だかの音も響きます。
メキシコの道場を5日で夜逃げし、何もわからずこの街に初めて来たのは1997年7月のこと。
随分と暗く汚い街に辿り着いてしまったな、と思ったものでした。
それから20年近い月日が経つわけです。
2002年と2004年にそれぞれ、サラリーマンでありながら休暇をとって1試合だけ戦いに来たのですが、そのときは新市街の高級ホテルに宿泊しました。
そのため、旧市街の奥に足を踏み入れるのは、本当に久しぶりなのです。
どう変わったのか、あるいは変わっていないのか、なんだかワクワクしてきました。