戦後70年の旅③~ビルマからの手紙 | プリンシペ・オリエンタルのブログ

プリンシペ・オリエンタルのブログ

誰も知らない元覆面ルチャドール(プロレスラー)“プリンシペ・オリエンタル”のブログです。リングネームだったプリンシペ・オリエンタル=東洋の王子様。しかし、素顔は王子とはかけ離れた男であります。今はプロレスとはまったく関係ない毎日を送っています。

亡き祖母から生前、「これはあなたにあげるから」と言って手渡された色褪せた手紙類の束がある。


ビルマで戦死した祖父が、祖母宛に出した手紙だった。


祖母からそれらをもらったのは中学生の夏。


30年ほど前の話だ。


ひとしきり戦争についてあれこれと話を交わした後、寝室の引き出しから取り出してきたものだった。


ビルマへの赴任の途上、そしてビルマ到着後にしたためたらしい何通もの「軍事郵便」が、切ない。

{DB2CFB11-9096-4E6B-B0F6-67292DED7662:01}

検閲付きのハガキ。
{354E37F4-BD75-4B3A-BE68-B1D6C650DCA9:01}

書き出しの「唱歌の本を送って下さい」、文末の「朝日夕日が南方特有の美しさを見せて呉れます」のフレーズに、中学生ながらも心動かされるものがあった。
{34A89AF7-E96B-4881-9ADC-98C1BE49A893:01}


手紙のみならず、「従軍証明書」もあった。

{78FA63A9-6AD6-447E-84B2-AACF6A45F888:01}


そして、「死亡認定理由書」もあった。

{DBF8A507-3FF2-4596-91F9-728D8D606C35:01}



自分はかろうじて、過去の戦争を身近なものとして感じられる世代のようである。


16歳、高校1年生の冬休みに、自身初の海外独り旅の行き先としてビルマを選んだのには、そんな理由があった。


感慨深い、70年目の8月15日である。