二晩お世話になった宿を今朝、発ちました。
鹿児島県の吹上温泉にある「みどり荘」です。
大学生のときに、当時いちばん仲のよかった友人と訪れ、それから20年あまり。
当時はネットもなく、どんな宿かほとんど情報もないまま、期待と不安を抱きながら訪れたのでした。
今はネットで調べれば、部屋でも料理でもなんでも知ることができる時代。便利ではありますが、ワクワク感はなくなりましたね。
風格ある門構え。
初めて訪れたときには少々ビビりました。
傍らには、こんなものもあり、文学の宿としての期待も膨らみます。
これは、ご愛嬌?
部屋は石段を上がった奥にある古い離れの「もみじの間」。
最初に泊まったのがこの部屋だったので、以後、ここを指定して泊まっています。
部屋は6畳+次の間3畳の和室です。
部屋は緑に囲まれ、さながら山の別荘かのようです。
文豪ゆかりの部屋でもあります。
鹿児島県出身の長渕剛さんの書もあります。
部屋に内風呂はないので、庭園を歩いた先の大浴場に湯浴みに行きます。
浴衣に雪駄という格好で部屋を出て、石段を下りて行きます。
まずは、誰もいない露天風呂を独り占め。
すべてが、昔のまま。
懐かしい思い出に浸り、鳥のさえずりと風のそよぎに、シゴトでの投宿であることを忘れたひと時でした。
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