この地に移り住んで7年半。
長く利用してきた中華料理店が先ごろ、閉店しました。
店内はお世辞にもきれいとは言えず、雑然としていました。
でも、落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと1時間以上も夕食を楽しめるお店でした。
大きな体を引きずってサーヴィスしてくれる店主さんのホスピタリティは半端ではなく、
水が温くなれば飲みかけでも交換してくれたり、
女性であれば「麺は少なめもできます」と言ってみたり、
酒飲みがラーメン類を頼めば「今からですと2番目にはラーメンができますが、よろしいですか?」と確認したり、
極めつけは、一品料理と酒で帰ろうとすると「きょうはご飯ものはよろしいですか?伺うのを忘れていませんでしたか?」と言ってくれたり、
とにかく、気がきく方でした。
閉店の理由が張り紙に記されていました。
「家族の病気に伴う介護等」とありました。
切実ですね。
以前、長期休業していた折にも、復活した直後に伺ったら、そんなお話をされていたのを思い出しました。
スポーツ新聞を読んだり、雑誌を眺めたりしながら過ごす晩餐は格別でした。
せめては、秀逸だったメニューの「にらまんじゅう」を自身でアレンジして自宅での再現を試みてみます。