こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と547の発掘良品というシリーズをお送りしたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

本シリーズの概要はコチラ

 

 
前回までのまとめ

 

前回までにご紹介させて頂いたのはTSUTAYA発掘良品でセレクトされていた1~455までの作品。

 

★製作国での分類 ( )は前回追加分

 

アメリカ映画           263作品 (+3)
イギリス映画           032作品 
フランス映画           020作品 
香港映画             011作品 
イタリア映画           014作品 
スウェーデン映画         008作品 
伊・仏合作映画          010作品 
米・英合作映画          005作品 
カナダ映画            006作品 
フィンランド映画         003作品 
ソビエト映画           004作品 
英・仏合作映画          005作品 
西ドイツ映画           003作品   
仏・米合作映画          003作品   
伊・西合作映画          002作品 
伊・仏・西独合作映画       003作品 
伊・米合作映画          002作品
西独・仏合作映画         002作品 
独・米合作映画          002作品 
メキシコ映画           002作品 
米・カナダ合作映画        002作品 
イラン映画            001作品 
スイス映画            001作品 
スペイン映画           003作品 (+1)
台・米合作映画          001作品 
台湾映画             001作品 
デンマーク映画          001作品 
フィンランド・仏・独合作映画   001作品 
ブラジル・米合作映画       001作品 
ベルギー・仏・独合作映画     001作品 
ポーランド映画          001作品 
伊・西・西独合作映画       001作品 
伊・仏・ベルギー合作映画     001作品 
英・伊合作映画          001作品 
英・仏・マケドニア合作映画    001作品 
香港台湾合作映画         001作品 
濠・英合作映画          001作品 
濠・仏合作映画          001作品 
西・メキシコ合作映画       001作品 
西独・英合作映画         002作品 (+1)
中・香合作映画          001作品 
日・英合作映画          001作品 
仏・独・ハンガリー合作映画    001作品 
仏・独合作映画          001作品 
米・英・伊合作映画        001作品 
米・英・仏合作映画        001作品 
米・西独合作映画         001作品 
芬・瑞合作映画          001作品 
メキシコ・米合作映画       001作品 
伊・カナダ合作映画        001作品 
典・仏合作映画          001作品 
伊・ソビエト合作映画       001作品 
米・南アフリカ合作映画      001作品 
仏・スペイン合作映画       001作品 
香港・台湾合作映画        001作品 
チェコスロバキア映画       001作品 
ユーゴスラビア映画        001作品 
仏・独・南斯拉夫合作映画     001作品 
伊・独合作映画          001作品 
英・伊・独合作映画        001作品 
ドイツ映画            002作品 
仏・南斯拉夫合作映画       001作品 
米・阿蘭陀合作映画        001作品 
伊・ソ連合作映画         001作品 
西独・ペルー合作映画       001作品 
伊・アルジェリア合作映画     001作品 

加・伊・パナマ合作映画      001作品 

伊・西独・仏合作映画       001作品 

加・仏・米合作映画        001作品 

日・仏合作映画          001作品 

※(芬)蘭=フィンランド (瑞)典=スウェーデン (濠)太剌利=オーストラリア (南斯拉夫)=ユーゴスラビア

 

★公開年での分類 (計455作品)

 

1940年代 000作品 
1950年代 020作品 (+1)
1960年代 057作品 
1970年代 138作品 (+1)
1980年代 111作品 (+1)
1990年代 097作品 (+2)
2000年代 027作品 
2010年代 005作品 

 

★allcinemaのジャンル分類(重複あり)

 

ドラマ       178作品 (+1)
サスペンス     120作品 (+1)
アクション     071作品 (+2)
コメディ      058作品 (+1)
犯罪        054作品 
ロマンス      036作品 (+1)
西部劇       026作品 
SF        024作品 
ミステリー     026作品 
スポーツ      008作品 
ホラー       026作品 (+1)
アドベンチャー   011作品 
ファンタジー    016作品 
戦争        011作品 
ミュージカル    003作品 
パニック      006作品 
ファミリー     005作品 (+1)
ギャンブル・賭博  002作品 
青春        015作品 (+1)
音楽        006作品 
歴史劇       006作品 
伝記        008作品 
任侠・ヤクザ    001作品 
料理・グルメ    001作品 

エロティック    008作品 

学園        001作品 

モンド       004作品 

ドキュメンタリー  004作品 

 

★私の分類(重複あり)

 

人生哲学        164作品 (+1)
サイコ         058作品 (+2)
社会不信        036作品 
群像劇         043作品 
スーパーエージェント  027作品 
法廷劇         008作品 
奇妙な愛        043作品 (+1)
女性の人生       010作品 (+1)
テロリストとの対決   007作品 
モノクロ        038作品 
デストピア       018作品 
戦争の現実       018作品 
プリズンブレイク    005作品 
マカロニ・ウェスタン  006作品 
ワンカット       002作品 
ユニーク        007作品 
コミカルホラー     007作品 

 

という結果になっております。

 

生成AIによる「早春」のように

水を抜いた夜のプールの底で

眠っているモルモットの画像

 


 

本日ご紹介させて頂くのはTSUTAYA発掘良品の第98弾~第100弾でセレクトされていた456~460作品になります。

 

作品No.456 ガッジョ・ディーロ (1997)

(原題:GADJO DILO 仏・ルーマニア合作映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドラマ コメディ
私のジャンル分類 : 人生哲学
監督 : トニー・ガトリフ

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作はフランスとルーマニアの合作映画ですが原題の「GADJO DILO」は、フランス語でもルーマニア語でもなく、かつてはジプシーと呼ばれていたロマ民族の言語。本作はフランス人の青年が体験した「不思議の国のアリス」のようなルーマニア辺境にあるロマ民族集落の滞在記です。

 

・主人公のステファンは、亡くなった父親が死の直前まで聴いていたカセットテープに録音されていたノラ・ルカというミュージシャンを探しにロマ民族の集落に向った青年。と言ってもステファンはノラ・ルカの居場所を知りませんし、ロマ語も話せませんので、なんとかロマ民族の集落に辿り着いた時は遭難寸前の状況となっていました…

 

…こ、ここはどこ?

 

・そんなステファンの窮地を救ってくれたのは、イシドールという名のロマ民族の老人。酒を浴びるように飲み、喜怒哀楽が激しいイシドールは、他の村人たちがステファンを警戒している中、何の確証もないのに「彼はいい奴だ!」と言い切ってステファンを自分の家に住まわせて村人たちとの仲を取り持ってくれたのです。

 

「ステファン、飲むのじゃー!」

「いや、二日酔いで~あせる

「ステファンは良い奴だから飲むぞー!」

そんなイシドールのおかけで

ステファンは村人と仲良しに!

 

★一口ポイント そんな本作は、ステファンの視点で描かれたロマ民族の不思議な習慣を描いた作品であると同時にロマ民族の記録を残そうと試みるステファンが、彼らとの生活で何を悟ったのかを観客自身が考える「記録と記憶のちがいを描いた作品」としても鑑賞できる作品。

 ロマ民族の人生とは、歌い、踊り、喜び、泣き、そして死んでゆく、言葉や文字で記録を残さないもの。

 言葉や文字として記録されたものには、そのもの自身が持っている天衣無縫の魅力(言葉では言い表せない純真で無邪気さ)が失われてしまうかもしれないのです…

 

ロマ民族の生き方を記録に残しても

彼らの本質を理解できるとは限らないのです。

 

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作品No.457 マチネー 土曜の午後はキッスで始まる (1993)

(原題 MATINEE アメリカ映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : SF 青春
私のジャンル分類 : スーパーエージェント
監督 : ジョー・ダンテ

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作に登場する映画作家ウールジーは、自身が監督したパニック映画を見に来た観客に、劇場内で衝撃を与えようとして椅子の下に電流を流すような人物ですが、ウルージーには実在したウィリアム・キャッスルという名のB級映画監督がモデルが存在します。

 

ヒッチコック監督みたいに

自作の予告編に出演するウールジーは…

 

ウィリアム・キャッスルという

いたずら好きの監督をモデルにしています。

「私の映画には観てショック死した方の

ロイズの死亡保険が付いてます!」

 

・ウールジーの最新作である「MANT」は、核実験の影響で人間がアリ化して「ANT」と「MAN」が合体した「MANT」になるというパニック映画。

 

・ですがそんな「MANT」がフロリダ州のキーウェストで上映される直前、ソビエト連邦がキューバに運び込もうとしていた核ミサイルを巡ってアメリカと核戦争となるかもしれないという緊迫した状況になってしまったのです!

 

TVで突然、ケネディ大統領の緊急放送!

えっ、核戦争になるの!?

 

★一口ポイント “ギミック映画の帝王”と呼ばれたウィリアム・クラインは、映画の上映中に劇中の怪物に扮した役者を舞台の袖から登場させたり、天井から幽霊の人形を飛ばしたりして映画館内をワンダーランド化し、当時少年だったジョー・ダンテ監督を熱狂的な映画館ファンへと育てあげました。

 本作はそんなジョー・ダンテ監督の子供時代の映画館での楽しい思い出と、創造力の原点を綴ったような「ジョー・ダンテ版のニュー・シネマ・パラダイス」のような作品となっているのです。

 

映画上映中、突然MANTが劇場に乱入!

これはキャッスルの考案した

「イマーゴ」というシステム!!

 

ジョー・ダンテ監督が「グレムリン2」で

突然ハルク・ホーガン氏を登場させたのも

「イマーゴ」のオマージュだと考えられます!

 

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ここから第99弾

 

作品No.458 牯嶺街少年殺人事件 (1991)

(原題 牯嶺街少年殺人事件 台湾映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : 青春 ドラマ

私のジャンル分類 : 戦争の現実

監督 : エドワード・ヤン

 

本作をご覧になる際に…


・【前提①】タイトルからは、被害者が少年の殺人事件を描いた作品のように思えるかもしれませんが、本作は1961年に台湾で起こった中学生男子が同級生の女子を殺害した事件をモチーフにした作品です。

 

・【前提②】本作は、第二次世界大戦後に台湾の国内で起きた、中国大陸で国共内戦に敗れ台湾政府を樹立した国民党と共にやって来た本土人(外省人)と、以前から台湾に住んでいた現地人 (内省人)との確執を描いた作品であり、当時の両者の関係をある程度理解していないと、本土からやって来た主人公の少年の家族が、どのような境遇出会ったのかが分かりにくい可能性があります。

 

・【前提③】本作を監督されたエドワード・ヤン監督の作風は、極端にセリフを少なくしたり唐突に場面を転換する事で、画面上で描かれているシーンを見てストーリーや登場人物の心中を想像してゆく"観客が作品の行間を読むタイプの作品"であり、分かりやすい展開の作品がお好きな方にとっては、ややとっつきにくい作品ではないかと思われます。

 

※ストーリーについてはブログをご覧ください。

 

第二次世界大戦後に台湾に逃げて来た

外省人(大陸人)の小四は

自身のアイデンティティに悩みながら

何故、好きだった女学生を

殺害してしまったのでしょうか…

 

★一口ポイント 私見ですがそんな本作は、男子中学生によるガールフレンド殺害という実際に起きた事件の再現を通して、1960年代当時の台湾の社会的・精神的背景をも描いていく青春映画であると同時にもし自分の子供が、自身のアイデンティティを喪失するような場所での生活を強要させられたとしたら、どれだけ孤独な想いをするのかに想いを馳せる事ができる作品としても鑑賞できる作品だと思います。

 

幼い頃から日本家屋に住んでいる小四は

外省人とは異なる生活をしながら

内省人からも距離を取られる存在でした。

 

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作品No.459 台北ストーリー (1985)

(原題 青梅竹馬 台湾映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドラマ
私のジャンル分類 : 奇妙な愛
監督 : エドワード・ヤン

 

冒頭の展開

 

・【前提】エドワード・ヤン監督の作品の特徴は「孤独の辛さ」。本作は、孤独に蝕まれてゆく人間の姿が言葉少なに描かれている「孤独の辛さが描かれた絵」を鑑賞しているような雰囲気の作品。尚、本作の原題の「青梅竹馬」は中国語で「幼なじみ」を表す言葉です。

 

・映画の冒頭、幼い頃リトルリーグでエースだったアリョンという青年と、リトルリーグ時代からずっと交際を続けていたアジンというガールフレンドの関係を描いている作品。映画の冒頭アパートを借りる事にするアリョンとアジン。二人は未婚でしたが、不動産ディベロッパーの下で働く有能な建築家の秘書となったアジンは、日本で野球選手として働く事になったアリョンが台湾に帰って来るのをこの部屋で待つ事にしました。

 

・ですが映画が始まると、幼なじみだったアリョンとアジンの関係には隙間風が吹いていました。妻子のある建築家と不倫関係にあったアジンですが、働いていた会社が買収にあって建築家が解雇された事に嫌気がさして会社を辞めてしまいます。一方のアリョンは何故か布製品の小売業者になっており、アジンが心から嫌っているアジンの父親とつるんで昔ばなしばかりしていたのです。

 

何もないアパートに佇むアリョンとアジン。

将来この部屋で一緒に住もうと約束し

部屋を契約した2人でしたが…

 

★一口ポイント 本作は、家業を継いだ元リトルリーグのエースアリョンと、米国に移住することを考えている幼馴染の恋人アジンの関係を、変貌する台北を舞台に描いた作品であると同時にたとえどんな状況におかれたとしても、自分の心の中にある孤独は拭い去る事ができないというエドワード・ヤン監督の悲しい想いを映像化した作品としても鑑賞できると思います。

 

アジンと不倫関係にあった建築家も

妻子に関係を気づかれてしまい

離婚の危機に陥ります…

 

リトルリーグ時代の思い出から

抜け出す事ができないアリョン。

 

父親を見限り、アリョンを見限り、

次に不倫相手を見限るアジン。

 

どちらにとっても人生は

辛く孤独なものだったのです…

 

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ここから第100弾

 

作品No.460 KIDS キッズ (1995)

(原題 KIDS アメリカ映画)

 

allcinemaさんのジャンル分類 : ドラマ
私のジャンル分類 : デストピア
監督 : ラリー・クラーク

 

冒頭の展開

 

・【前提】本作は1995年に公開された写真家ラリー・クラークの監督されたアメリカ映画。ラリー・クラーク氏の作風は、未成年者の薬物依存、性行為、銃や暴力などをリアルに描いたもの。1971年に出版さりた処女写真集「タルサ (Tulsa)」が、マーティン・スコセッシィ監督の「タクシードライバー」に影響を与えたとされていますので、彼の作品が社会的に問題視されるような過激な内容である事はご理解下さい。

 

・本作のオープニングは、少年と少女の濃厚なキスシーン。少女にキスをしているテリーの趣味は、10代前半の少女のバージンを奪う事。この日も言葉巧みに少女を誘惑したテリーは、事が終わった途端「私の事を大切にしてね」という少女を振り切って逃げ出し、外で待っていた友人のキャスパーに戦果を報告します。

 

・NYで暮らすテリーとキャスパーは麻薬、性行為、スケートボードに明け暮れる日々。その日も一人目の処女を制したテリーは、人生初の1日で2人の処女攻略を目指して友人の妹のダーシーに会いに行きますが、ちょうど同じ頃、少し前にテリーと関係して処女を失ったジェニーはHIV検査で陽性と判断されてしまったのです。

 

青少年→麻薬→歯止めの利かない性欲が

ラリー・クラークの描く世界ですが

尚これは彼自身の実体験でもあるのです…

 

★一口ポイント ラリー・クラーク氏の初監督作品となる本作は公開当時大きな論争を巻き起こし、17歳以下の観賞を全面的に禁止となった性と麻薬と暴力にまみれた青春映画。

 そんな本作は、セックスとドラッグ、アルコールと暴力が日常となったNYのストリート・キッズの生態をドキュメンタリー・タッチで赤裸々に描いた異色の青春映画であると同時にもし日本で麻薬を解禁した場合、自己抑制の利かない少年少女たちの心身に一体どのような影響があるのかを考えるという観点からも観る価値のある作品ではないかと思います。

 

麻薬も暴力も一度解禁してしまうと

歯止めが利かなくなるのです…

 

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という訳で次回は発掘良品第101弾~第103弾のラインナップから

 

作品No.461 イカリエ-XB1

作品No.462 桜桃の味

作品No.463 エイセス/大空の誓い

作品No.464 友だちのうちはどこ?

作品No.465 サンダーボルト

 

という5つの作品のアーカイブをしてみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします😘

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

どうぞよろしくお願いいたします。