こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と歌は世につれというテーマで

 

トレインスポッティング(1996)

(原題:TRAINSPOTTING)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

歌は世につれとは?

昨今、歌や歌手をフィーチャーした作品が注目されています。

 

ミュージシャンの人生を映画化した作品。ミュージシャンに影響を受けた人の映画。歌の魅力を最大限に生かしたミュージカル。そして作品のテーマとなるメッセージを挿入歌に忍ばせたような作品。

 

映画と歌との心地よい関係は、今、正に絶頂期なのではないかと思います😆

 

本作では、そんな様々な歌が使用されている作品を映画をご紹介させて頂ければと思います!
 

 

↑本シリーズの概要はコチラ!

 
 
本作をセレクトさせて頂いた理由

 

本作は1996年に公開されたイギリス映画 。

 

公開当時、若者の間で大人気となったユアン・マクレガー主演の青春映画である本作も、気づけば25年以上前の作品となっており、今の若い人たちが生まれる前の映画となってしまいました😅

 

 

尚、そんな本作は映画の冒頭にイギー・ポップの曲が流れ、映画のラストでアンダーワールドの曲が流れる、主人公の精神的な成長を音楽のジャンルで表現している作品なのです!

 

イギー・ポップの「Lust For Life」

という曲で始まり…

 

アンダーワルドの「Born Slippy」

という曲で終わる作品です!

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

ヘロイン中毒に陥った若者たちの生態を、斬新な映像感覚で生々しく描いたドラマ。

監督はテレビの演出を経てデビュー作「シャロウ・グレイヴ」をヒット作に押し上げたダニー・ボイルで、監督第2作の本作はカンヌ国際映画祭で話題を集め、またアメリカでもヒットを記録。

原作はイギリスでカルト的人気を誇るアーヴィング・ウェルシュの同名小説(邦訳・青山出版社刊)。

製作のアンドリュー・マクドナルド(「赤い靴」「黒水仙」の監督エメリック・プレスバーガーの孫)。

主演は「シャロウ・グレイヴ」に続き起用された新進ユアン・マクレガー。

共演は「リフ・ラフ」「司祭」のロバート・カーライルほか。また原作者のアーヴィング・ウェルシュも小さな役で顔を出している。
 

 

 

ヘロイン中毒に陥った若者たちの生態を、斬新な映像感覚で生々しく描いたドラマという解説だと「レクイエム・フォー・ドリーム」とか「ドラッグストア・カウボーイ」のような作品みたいですねあせる

 

 

尚、そんな本作の冒頭のストーリーは以下の通り。

 

① 主人公のレントンはスコットランドのエディンバラに住んでいるヘロインをこよなく愛している無職の青年。彼は麻薬の売人のシックボーイと、底抜けにおバカのスパット、とにかく喧嘩っ早いベグビーなどとつるんで、グダグダな日々を送っていました。

 

レントンも含めた仲間たちは

みんなダメ人間!

 

 

② そんなある日レントンは麻薬を断ちを宣言しますが、意志が弱いためにあっという間に挫折し、やがては麻薬の金欲しさに行った万引きで警察にレントンとスパッドは逮捕され、レントンは麻薬使用の罪で執行猶予を受けてしまいます(尚、スパッドは6カ月の実刑)。

 

麻薬をキメて万引きをしたレントンは

逃走中に車に衝突してもヘラヘラ。

もちろん逮捕され執行猶予付き有罪に!!

 

 

③ 事態を重く見たレントンの父母は、レントンを自室に監禁して麻薬依存の治療を行いますが、麻薬が抜けた後のレントンは生きる楽しみを実感できずにおり、悪友たちがいるエジンバラを出てロンドンで仕事に就く事にしたのです。

 

悪夢に苛まれながら

麻薬脱却を勧めたレントンは

新しい人生を求めて

ロンドンへと旅立つのでした。

 

 

 

さて、レントンのロンドンでの新たな人生は、一体どのようなものだったのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

あれ?ダメダメだった

レントンがスーツ姿になってる!

レントンは人生の勝ち組に!?

 

 

【映画と音楽】好きな音楽を通しての通過儀礼

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は1990年代~2000年までの過渡期の人気音楽の変遷が記録されている世界遺産に登録しても良いような貴重な音楽映画!

 

 

けれど人気音楽と言っても、オリコンの上位に輝いていたような流行歌の事ではなく、ちょっと音楽に詳しいキッズたちが集まる90年代のクラブで多用されていたようなセンスを感じさせる選曲となっているのです😊

 

前述した通り、映画のオープニングで警察から逃走している時に流れる曲はイギー・ポップの「Lust For Life (生への欲望)」なのですが、曲と同時に語られるレントンのモノローグでは、彼は成功や出世や物欲などには興味がなく、生きる理由はヘロインを打ッテハイになるためだけの人生を送っています。

 

 

尚、イギー・ポップはかつて「ザ・ストゥージーズ (おバカたち)」というバンドを結成していた時に、全裸でステージに立って「ゴッドファーザー・オブ・パンク」と呼ばれていた男!

 

当時のイギー・ポップのステージは

過激すぎて掲載できませんあせる

 

 

けれど、そんな過激なパフォーマンスは伝説と化して、80年代のニューウェーブに大きな影響を与えて行きます。

 

 

そう。

 

過激な事を楽しみ文化にできるのは、無軌道な若者たちの特権!!

 

 

 

そんなイギー・ポップの曲で始まる本作は、ブライアン・イーノや、プライマル・スクリーム、ニューオーダー、ブラーといったクラブ音楽を多用しながら、次第にドラッグ色を減らして行きラストのアンダー・ワールドは、日本ではハウステクノ4天皇の呼ばれていた、みんなに愛されるメジャー系クラブサウンドへと移行して行くのです😊

 

おバカ上等!のイギー・ポップを溺愛し

ヘロイン中毒だったレントンは…

 

最悪の出来事をいつくも体験し

生きる欲望=ヘロインではないのでは?

と考えるようになるのです…

 

 

 

私見ですがそんな本作はキネマ旬報社さんの解説のようにヘロイン中毒に陥った若者たちの生態を、斬新な映像感覚で生々しく描いたドラマあると同時に若い男子が愚行を選択する事は少なくなく、本作は自分が若かった頃の愚行や仲間たちとの思い出を蘇らせてくれるノスタルジックな作品としても、そして今道に迷って愚行を繰り返している若者が、映画を最後まで観た時に「俺もレントンのようにおバカ時代を卒業しよう!」という気持ちになれるような作品としても観る事ができる作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

まだ恋を知らない頃のデートって

何を話してたんだっけ?

 

何で若い時は、無意味に

カッコつけて立つの?

本作はそんな、ちょっと恥ずかしい

男子の青春が描かれた作品なのです。

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

同窓会で歌う歌とは?

 

というテーマで

 

T2トレインスポッティング

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たいアイルランドの青春作品
「シング・ストリート 未来へのうた」

 

本作の舞台は

80年代の大不況により、

若者たちが次々とイギリスへ

脱出していた頃のアイルランド。


ですがそんな時代の子供たちたは、

80年代に新しく生まれた

ミュージック・ビデオに魅了され、

エンタメの世界でビッグになろうと、

無邪気な夢を見ていました!

 

本作は、モテたいという

下心で始めたバンド活動が、

いつしか未来を生み出してゆく

原動力となってった

80年代の青年像を描いた、

監督自身の経験をベースにした

傑作青春映画なのです😊