こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘⑲というテーマで
続・黄金の七人/レインボー作戦(1966)
(原題:IL GRANDE COLPO DEI SETTE UOMINI D'ORO)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★発掘良品の発掘とは?
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本作は1965年に公開されたイタリア映画。
「黄金の七人」シリーズには、1968年の「新・黄金の七人=7×7」という続編があるのですが、前作のオリジナル・メンバーが登場するのは本作までである上に、本作のラストは黄金の七人とジョルジアにとっての大団円のようになっておりますので、よろしければ前作と併せてご覧になって頂ければ幸いです😊
尚、邦題に「黄金の七人」と付いている作品には「黄金の七人 1+6 エロチカ大作戦」というのが存在しますが、これは全然別の作品となっておりますので、ご留意頂ければ幸いです。
「黄金の七人 1+6 エロチカ大作戦」は
こんなテイストの作品なのです
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
…アクション篇??
う~ん。
確かに本作は、金塊を盗む相手が銀行よりもデンジャラスになっていますので、アクションは前よりもあると言えるのかもしれませんね…
そんな本作の冒頭のストーリーは以下の通り。
① 前作での失敗を取り戻すべく、標的の銀行をスイスのジュネーブからイタリアのローマへとランクダウンさせた黄金窃盗団ですが、廃線となった線路を利用して銀行の金庫を盗み出した実行犯の6人組は、地下から脱出した瞬間に、何者かによって逮捕されてしまいます。
地下からの金庫破りに成功し、
意気揚々と廃線に乗って脱出した
6人を待っていたのは
武装した男たち!
② 6人が連行された先に待っていたのは、イタリアの国務省、秘密常法局、秘密警察の役人たちと、国をまたいだ犯罪を取り締まっている国際警察の重役たち。何故自分たちがそんな人々の前にいるのか分からず困惑していた6人の前に、教授とジョルジアがやって来て、彼らは我々の銀行強盗としての腕を見込んで仕事を頼んできたのだと説明します。
教授の口から仲間に説明されたのは
銀行強盗は6人の実力を見せるためのもの!
君たちの実力を見込んだ政府から
極秘の仕事を依頼されたぞ!
③ 彼らに依頼されたのは、南米のある国の独裁者の将軍を誘拐して、彼が軍資金にしている莫大な金塊を強奪してほしいという極秘任務。教授は政府に成功報酬として700万ドルと、政府の管理している無人島での優雅な生活を保障するという条件を承諾させたので、仲間たちはこの極秘ミッションを引き受ける事にします。
政府のバックアップを受け
潜水艦も使用できるようになった
黄金の七人たち!
「金塊を運ぶには船が必要だ。
停泊している戦艦を調査せよ」
イエッサー!!
③ 教授の考えたのは金塊の在処を確定して奪取する6人の男たちと、将軍から情報を収集するジョルジアのお色気戦術の2正面作戦。ですが根が泥棒の6人の男たちは、政府からの報酬の700万ドルだけでなく、将軍が秘匿している金塊も奪い取ろうと計画していたのです!
依頼されたのは、南米のある国の独裁者の将軍を誘拐して、彼が軍資金にしている莫大な金塊を強奪してほしいという極秘任務。教授は政府に成功報酬として700万ドルと、政府の管理している無人島での優雅な生活を保障するという条件を承諾させたので、仲間たちはこの極秘ミッションを引き受ける事にします。
海から搬入したコンテナにはジープ。
よっしゃ!ジープに迷彩服で
俺たちも完璧な南米の兵隊に変身だ!
金塊を探すぜ!!
一方のジョルジアが化けたのは
スクープを狙う美人ジャーナリスト。
見た瞬間、将軍はメロメロに
さて、果たして黄金の七人とジョルジュアは、南米の軍事政権を相手にした一攫千金のミッション・インポッシブルを成し遂げる事ができたのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
ちなみにジョルジアは
峰不二子のモデルの一人だと
言われている魔性の女。
色香に迷った将軍の明日はどっちだ!?
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は1966年の作品であり、1969年に破綻してしまう若者のカウンターカルチャーの悲劇を夢想だにしないような、お気楽極楽なポップなコメディ!
若者のアイディアで世界なんて気軽に変えられちゃうぞ!と夢想していた60年代の若者たちは、ベトナム戦争の激化やウッドストック音楽祭で気付いた自分たちが世界を変える原動力とならない事へのショックを引き釣りながら、彷徨の70年代へと向かっていったのです…
そう。
美しく開花した花に待っているのは、寂しく散ってゆく運命。
本作は、そんなキラキラしていた60年代の若者文化の最高潮に達した時期のイタリア映画を観る事ができる貴重な作品ともなっているのです!
私たちの冒険はこれからよ!
と若者たちが夢を語っていた60年代は
儚くも終わっていったのです…
私見ですがそんな本作は一介の銀行強盗が南米の独裁政権を崩壊させてしまうという60年代っぽいコメディとして楽しめる作品であると同時に1960年代と同様に、ポップカルチャーが席巻している2020年代の終焉はいつなのかを考える端緒となる作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われますでしょうか?
60年代の若者たちが夢見ていた
ラブ&ピースやSF的近未来世界や
薬物などに精神革命などは
60年代末には崩壊し
現実的な70年代が到来しました…
ではサステナブルな世界や
ヴィーガンや、VR世界の到来や
LGBTQなどの2020年代は?
おっと、この話はこの辺で
止めておきましょう…
という訳で次回は
息子よ…
というテーマで
リオ・グランデの砦
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい発掘良品作品
「キッスは殺しのサイン」
本作も1966年に公開された
イギリスのスパイアクション映画!
60年代のスパイ映画の代表と言えば
007シリーズですが、
敵対する組織の女殺し屋たちの
カッコよさも話題でした😆
本作はそんな007の流れを
受け継いだような作品ですが、
登場する女殺し屋の攻撃方法は
007シリーズよりも過激で、
ターゲットとなった男性たちは
男性よりも遥かに優れた
諜報員になれちゃうのです!!