こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘⑲というテーマで
遥かなる地平線(1955)
(原題:THE FAR HORIZONS)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★発掘良品の発掘とは?
↑今月のラインナップの詳細はコチラ!
本作は1955年に公開されたアメリカの歴史映画。
アメリカ映画における歴史映画の多くは、私達日本人にはあまり馴染みがない北米植民地時代を描いたものが多く、興味をもてない方も少なくないかもしれません
ですが2006年に公開され日本でも大ヒットした「ナイト・ミュージアム」という作品の登場によって、北米植民地時代にサカジャウィアというネスティブ・アメリカンが存在した事が日本でも知られるようになりました😊
サカジャウィアは
「ナイト・ミュージアム」の
冒頭から登場しています!
公開当時、日本の観客にポカホンタスと混同されてしまったサカジャウィアですが、彼女はルイジアナを探検するためにトーマス・ジェファーソン大統領に任命されたメリウェザー・ルイス大尉とウィリアム・クラーク少尉に同行し、道案内を買って出たネイティブ・アメリカンのショーショーニー族の女性!
本作は、数奇な運命によってルイスとクラークと行動を共にするようになったサカジャウィアの物語を描いた、アドベンチャー・ラブストーリーとなっているのです😘
「ナイト・ミュージアム」では
アメリカ人のラリーですら
良く知らなかったサカジャウィア!
そんなサカジャウィアは、
本作では一体どのように
描かれているのでしょうか?
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
………
キネマ旬報社さんの1960年代以前の作品解説には、製作者や出演者の名前を挙げているだけのものが少なくないですね😅
ちなみに本作の冒頭のストーリーは以下の通り!
① アメリカが領土を拡張をしていた1803年、ジェファーソン大統領はルイジアナ州をフランスから買収し、アメリカ西海岸までの領土を手に入れれました。
自国の領土が増えた事に喜ぶ
アメリカ国民たち!
② ですが西海岸までの道を知っているのは現地に住むネイティブ・アメリカンだけであり、白人で踏破した人間は一人もおらず、ジェファーソンは買収直後に、西海岸までの道程を調査する探検隊を組織する事を決定します。
③ 探検隊に選抜されたルイス大尉は、盟友のクラーク中尉を同行させてるよう求め、ジェファーソンにクラークを自分と同じ大尉に昇進させ、二人リーダー体制の探検隊にする事を約束させます。
二人でアメリカを横断しよう!
④ ちなみにルイスとクラークは共にジュリアという女性に求愛していた恋敵でもありましたが、ジュリアはクラークを選んだため、2人は探検から帰った後で結婚する約束をして出発します。
クラークと抱擁するジュリアを観て
潔く身を引く事にしたルイス!
⑤ そんな探検隊は出発早々、フランス人と結託しているネイティブ・アメリカンのミネタクー族の仕掛けた罠にはまりそうになりますが、そんな彼らの窮地を救ったのは、ミネタクー族の虜囚となっていたサカジャウィアという名のショーショーニー族の少女だったのです!
ミネタクー族と友好な関係を
結びたかったルイスたちでしたが
彼らはフランス人と結託し
探検隊を罠に嵌めようとします!
さて、一体何故サカジャウィアは、ルイスたちを助けてくれたのでしょうか?そして、ルイスとクラークの率いるルイジアナ探検隊は、果たして無事に西海岸まで到着する事ができたのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
探検隊の危機を伝えに来た
サカジャウィアの意図とは!?
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は実話をベースにしているにも関わらず、マンガやドラマのようなラブロマンスが展開するロマンティックな展開の作品!
白人未踏の地へと探索に向かうのは、固い友情結ばれたルイスとクラーク。
そんな二人はかつての恋敵であり、ルイスはクラークにジュリアを譲った高潔な男。
ですがその後、彼らと行動を共にするようになったサカジャウィアは、クラークに想いを寄せるようになり、クラークもまた、冒険の果てにサカジャウィアに好意を寄せるようになりますが、それをジュリアへの裏切りだと感じたルイスは、クラークを敵視するようになっていく…
そう。
ルイス・クラーク探検隊の物語とは、冒険、友情、恋、そして恋を巡っての争いまでが内容されている、奇跡のような冒険譚となっているのです!!
クラークが命より大切にしていた
自ら測量して作った地図!
そんな地図が川に落ちた時
サカジャウィアは危険を顧みず
地図を拾うために川へ飛び込みます!
その後、川に飛び込んで
サカジャウィアを助けたクラークは
彼女が地図を拾った事を知り
好意を抱いていきます!
う~ん。
ロマンティックですね😍
私見ですがそんな本作はひたすら白人を非難し続けている現代の批判的人種理論とは異なる視点で描かれた、白人による北米植民地時代のひとつのエピソードであり、実際の植民地時代の白人とネイティブ・アメリカンの間には、どのような関係があったのかを知る事で、ひたすら憎しみあうような関係を生み出さないための一助となるような作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われますでしょうか?
確かに歴史を紐解くと
白人は他民族を征服し続けた
過去がありますが
友情や愛情があった人だって
存在したと思われます。
クラークとサカジャウィアの恋は
民族の立場を越えて
お互いの人格を愛する恋!
過去の歴史から
憎しみの心を育てるのではなく
本作のような歴史がある事も知り
今いる隣人たちと
どのような関係と築くべきかを
考えてゆく方が
次の世代を良くするために
有益なのではないでしょうか…
という訳で次回は
あれも愛、これも愛、多分愛、きっと愛
というテーマで
もしお許し願えれば女について話しましょう
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい発掘良品!
「カストラート」
映画で歴史を知る事は
人生を有意義にする事です。
本作はバロック時代に実在した
ファリネッリという人物の物語。
ちなみにカストラート(CASTRATO)とは、
ボーイ・ソプラノの音域を
大人になってもキープさせるために
局部を切り落とされ
去勢された男性歌手の総称!
幼い頃に大怪我をして
去勢する事になったファリネッリを
ずっと献身的に看病していた
兄リカルドと共に旅をしながら、
いずれば兄の作曲した戯曲で
大成したいと夢見るファッネリは、
有名作曲家のヘンデルに出会った時、
何かに取り憑かれたように
なってしまったのです!!
ヘンデルとファッネリの出会いは
歴史に何をもちらしたのでしょうか?