こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘⑱というテーマで
SF核戦争後の未来・スレッズ(1984)
(原題:THREADS)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★発掘良品の発掘とは?
↑今月のラインナップの詳細はコチラ!
本作は1984年に公開されたイギリスのBBCが作製したイギリス映画。
前々回ご紹介させて頂いた「ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録」と前回ご紹介させて頂いた「タッカー」と同様、本稿のサブタイトルも「覗いてはいけない世界」とさせて頂いただきました。
ですが「ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録」が「殺人鬼の心を覗き見る危険性のある作品」であり「タッカー」が「既得権益を持つ人々の脅威になる存在を排除して来たアメリカの闇を描いた作品」という、自分の方から近づく事がなければ影響を受ける事のない能動的な世界を描いた映画なのに対し、本作は世界中の人間が望むと望まざるとに関わらず近い将来体験するかもしれない能動的な世界を描いた作品!
本作で描かれているような事が実際に起こった場合、世界中で生き残れる人間はごくわずかではないかと思われるのです…
もし核爆弾が上空で爆発した場合、
最初に破壊されるのは電気系統!
もう電話もパソコンも使用できません
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作はエンターテイメント作品として作られた作品ではなく、軍事専門家やアナリストなど50名以上からの助言を受けて制作されたシミュレーション映画!!
ですので、ルースとジミーの恋愛に関してもドラマティックに描かれているのではなく、もし結婚前の恋人たちがいた場合、核戦争が起こったらこのような状況になるのではという分析しか描かれておらず、その描き方は並みのホラー映画より遥かに恐ろしい描写となっているのです!!
そう。
戦争と言うのはロマンティックなものではなく、兵器によって敵を殲滅して勝利を収めようとする行為。
特に核を使用した戦争が起こってしまった場合には、白兵戦(人間と人間が直接戦う)となる可能性はほとんどなく、核によっての破壊、放射能による汚染、農地や河川の壊滅、爆発により粉塵によって発生する地球温暖化、医療施設の崩壊による死者の激増や、死体を放置する事によって発生するペスト、コレラ、チフスなどの蔓延によって、世界中人類は等しく死に瀕する事になってゆくのです…
本作の核戦争描写は凄まじものですので
ご覧になる際に十分ご注意下さい!
私見ですが本作はキネマ旬報社さんの解説の通り米国とソ連が核戦争を開始した後の崩壊した世界での地獄の日々を綴った映画であると同時に本作で描かれている状況が2020年代以降の世界情勢に近いものであるだけでなく、差し迫った危機に対して、我々一般人がいかに無関心であるかを俯瞰的に考えるための一助となる作品としても観る事ができるのではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?
恐らくですが核戦争に勝者は存在せず、
地球環境は壊滅的な破壊を
受けるのではないでしょうか?
奇跡的に残っていたビデオを使用して
勉強する戦争後の子供たちですが
猫は既に世界から死滅していたのです…
という訳で次回は
レストア作品の魅力
というテーマで
サスペリア
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい発掘良品!
「未知への飛行/フェイル・セイフ」
核による抑止力とは、
「核戦争の防止力を防止する力」を
所持している訳ではありません。
もし何らかの理由で
抑止力が効かった場合、
抑止力失敗の先に待ってるのは
報復措置の発動なのです!