こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日想像力と80年代ビデオ・ホラーというテーマで

 

 

ミュータント・ハント(1987)

(原題:MUTANT HUNT)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★想像力と80年代ビデオ・ホラーとは?

 

私のブログでは毎年10月を、年に一度のホラー特集として、様々なテーマでホラーやサスペンスなどをご紹介しております。

 

本年のテーマは、80年代のビデオ・ブームに量産された、ビデオ発売を意識したようなホラー作品!

 

映画館の巨大スクリーンで鑑賞に耐えられないかもしれない作品でも、家のソファに座って友達と一緒にワイワイ観れば、スクリーンとは趣の違った映画の楽しみ方ができる事に気づいた映画の作り手と観客は、まるで共犯関係のように、ビデオで観るために作られたようなホラー作品をご紹介させて頂ければと思っております🎃👻💀😆

 

 

 

 

 

伝説のエンパイア・ピクチャーズ作品!!

 

本作は1987年に公開されたエンパイア・ピクチャーズという配給会社の作品!

 

 

エンパイア・ピクチャーズとは、夢いっぱいの80年代エンタメ時代に爆誕したB級映画専門の配給会社!!

 

 

SF、ホラー、モンスター、ファンタジー、スラッシャーなどの作品に特化したエンパイア・ピクチャーズ作品の特徴は、とにかくインパクト重視のポスター!!

 

 

魂を持った人形ホラーの「ドールズ」!

 

ガンキャノンみたいなヒーローの

SFアクションの「エリミネーターズ」!!

 

怪物召喚ファンタジーの「グーリーズ」!!!

 

 

18禁ファンタジーの

「女宇宙戦士スレーブクィーン」

 

 

 

ねっ!

 

どんな内容なのか、ちょっと気になる作品ばかりでしょ!

 

 

 

ですがポスターの期待度とは裏腹に、ハリウッドメジャー作品の高予算作品とは似ても似つかない実際の作品はインディーズ全開のクオリティであったため、あっという間に行き詰まって1989年に倒産し、作品の権利はフルムーン・ピクチャーズなどへ移管されていきました…

 

エンパイア・ピクチャーズ作品の中でも

比較的有名なラグクラフト作品は

「死霊のしたたり」という変なタイトルに!?

 

 

 

そんなエンパイア・ピクチャーズ作品である本作は、麻薬中毒となったアンドロイドたちが登場する近未来アクション作映画なのです!!

 

本作に登場するアンドロイドは

無口なサングラスの男!

 

あれ?

こういうアンドロイド見た事ある気が…

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば、本作の解説は以下の通り。
 

『カブキマン』で知られるリック・ジャナシ主演によるSFホラー。

人間の代わりとなって危険な仕事を任せるために作られたサイボーグ。

しかし、その機能に目をつけた男がいて…。東宝レンタルキャンペーン。

監督・脚本:ティム・キンケイド 製作:エド・フレンチ 出演:リック・ジャナシ/マリー・フェイ/ロン・レイナルディ

 

 

 

 
…いや、普通の人は「カブキマン」なんて知らないと思いますがあせるあせる

 

日本では未DVD化作品の「カブキマン」。
皆様はご存知ですか😅
 
 
尚、リック・ジャナシ氏は「虐殺バッドガールズ・地獄の女刑務所」や「マキシマム・スラスト/究極の人間兵器」「アンドロイド・バスターズ/残虐メカ帝国の逆襲」といったエンパイア・ピクチャーズ作品の常連俳優さん!
 
 
そんなリック氏が本作で演じているのは、マット・ライカーという凄腕の仕事屋!!
 
探偵のような仕事をしているマット・ライター。
 
 
本作でそんなマットに舞い込んで来た仕事は、ユーフォロンという強力なドラッグを投与され、街で無差別殺人を行うようになったインテルトラックス社が秘密裏に開発していたデルタ7型のアンドロイドを破壊する事!
 
デルタ7型は人間に従順なアンドロイドとして開発されていましたが、社長のZ氏は、デルタ7型を暴力的なアンドロイドへと仕様変更して世界中の軍需産業に売り込もうと考えたのです!!
 
 
頭部にユーフォロンを投与された2体のアンドロイドは狂暴になって仲間のアンドロイドを破壊し始めますが、この計画に異を唱えたデルタ7型を設計したヘインズ博士は、Z氏の秘密計画が記された書類をマット・ライカーへ渡すよう、妹のカーラに託したのでした。
 
ユーフォロンを投与した5体のデルタ7型は
お互いに破壊し合いを始め…
 
あっという間に3体は機能停止。
Z氏は残った2体を街に放って
デルタ7型を世界にアピールしようとします!
 
けれどZ氏の考えに反発したヘインズ博士は
機密文書を妹のダーラに託して
マット・ライカーの元へと向かわせます!
 
 
 
さて、果たしてマット・ライカーは、狂暴化した2体のアンドロイドを倒し、Z氏の野望を打ち砕く事が出来たのでしょうか?
 
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
 
例え捕えられても、腕を伸ばせるデルタ7!
果たしてマットは彼らを倒せるのか!?
 
 
 
【私の感想】精一杯の情熱が込められた手作り作品!

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は高額な予算もなければ、有名俳優も出演していないインディーズ作品!!

 

本作に限らず、全てのエンパイア・ピクチャーズ作品は、そんなインディーズ作品だから生み出す事ができたテイストが、今となっては良い味を醸し出しているハンド・メイド特撮映画。

 

 

ですがエンパイア・ピクチャーズ作品は、なまじポスターの完成度が高かったのが仇となって、作品の完成度の高さを期待していた観客から酷評され、10年も経たずに映画界から消滅してしまいます。

 

タイラーの恋人が投げ殺された!?

 

うん。

いい感じですね、このカット割り!!

 

ちなみに彼女もアンドロイドなので

マットは平然としていました😆

 

 

 

そう。

 

CGがなかった80年代の低予算SF映画の特撮には、作り手の情熱が込められたハンドメイドの魅力が詰まっているのです😘

 

ん?

手が伸びるなら切らなくていいのでは汗

 

いいえ。

この特撮シーンが撮りたかったから

あえて手を切ったのです!

 

80年代の低予算特撮は

サービスシーン満載なのです😆

 

 

 

私見ですがそんな本作はミュータントが全く登場しないアンドロイドVSマット・ライカーと彼の仲間たちとの街角バトル映画として楽しめる作品であると同時に80年代の手作り特撮のレベルを再現してみたい2020年代の映像発信者にとっては、格好の参考資料となる作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?

 

本作の残念なポイントは

マット・ライカーと仲間たちの描写が弱く

キャラの魅力が伝わらない事!

 

仲間3人のそろい踏みのシーンなのに

近未来的な背景に光が当たり

主人公たちの姿が影になってますあせるあせる

 

それに対し崩壊するデルタ7型の描写には

妙に力が入っています!

 

そんな本作は、映像を止めて
細かい部分を分析できるようになった

2020年代にこそ見直されるべき

進取の気取りに満ちた

特撮インディーズ作品なのです😆

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

TVから怪獣来襲!

 

というテーマで

 

テラービジョン

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい"ゴシック・ホラー入門"作品

「 エリミネーターズ」

本作は1987年に公開された

ロボット、忍者、女コマンドー、

ハンソロみたいなおじさん、

そして「ブラック・ホール(1979年)」に

出ていたようなロボット(ビンセント)

みたいなのが大暴れする

エンパイア・ピクチャーズらしい

作品となっているのです!