こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力とRAT-TAT-TATというテーマで
ウエストインディーズ・ギャング(2016)
(原題:LE GANG DES ANTILLAIS)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★想像力とRAT-TAT-TATとは?
今月のテーマは、近年増加しているRAT-TAT-TAT(ラッタッタ)と軽快に銃を撃ちまくるガン・シューティング作品をセレクトして、エンターテイメント系のアクション映画をご紹介されて頂く"残弾無制限のガン・アクション"特集🔫
ゲームやコミックのようなガン・アクションの世界をお楽しみ頂ければ幸いです😆
本作は2016年に公開された実話をベースにしたフランスの映画。
邦題は「ウエストインディーズ・ギャング」ですが、英題は「GANG OF THE CARIBBEAN (ギャング・オブ・カリビアンズ)」。
邦題も英題と同様「ギャング・オブ・カリビアンズ」でも良いのではないかと思いますが、ひょっとすると某社の海賊映画と混同される可能性を考え「ウエストインディーズ・ギャング」にされたのかもしれません😅
「パ〇レーツ・オブ・カリビアンパクリ?」
と思われないようにしたのかも??
ですがそんな本作はコミカルな映画ではなく、フランスに強制的に移住させられた移民たちの子孫の現状を描いた作品なのです…
コミカルなシーンもありますが、
基本的にはシリアスな社会問題の作品です!
「Netflix」さんのページの紹介文によれば、本作の解説は以下の通り。
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作はフランスが多くの植民地で行ってきた自国にとって都合の良い移民政策が、社会にどのような影響を及ぼしていったのかを理解する事ができる作品!
ビュミドム(移民局)の言い分は、他国民を自国で働かせる事については考えても、働きに来た人間がフランス人と同等の生活を送りたいという願いを叶えうという想いは、持ち合わせていなかったのです…
そう。
人を自国に招くという政策は、その人を自国民と同等に扱うという事!!
人権を語りながらも、植民地の人たちの人権については一顧だにしなかったフランスの政策は、チュニジアや、ベトナムや、インドシナ諸島の人々を母国から分断した結果、フランスを恨み悪事に走る人間を育成する結果を招いているのです…
スラブ系の移民たちとトラブルを起こし
黒人たちと銃撃し合う状況は
ビュミドムが生み出したものなのです…
私見ですがそんな本作は、13歳で単身渡仏したジミーの辛い人生を描いた映画であると同時に本作の原作をジミー自身が執筆し、世界的に評価されている事を理解し、たとえジミーのように豊かな才能があったとしても、家族もなく教育も受けられないのであれば強盗へと転落するかもしれない事に想いを馳せる作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われるでしょうか?
ジミーの父親は生前ジミーに向かってに
「地域に居場所がない者は、家庭にも居場所がない」
と言っていました。
本作はそんな「地域」も「家族」も
フランスの政策によって奪われたジミーの
魂の叫びのような作品なのです…
という訳で次回は
気楽に殺ろうぜ!
というテーマで
ヒットマン
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい"フランスの植民地迫害問題"の作品
「アルジェの戦い」
本作は、アルジェリア独立戦争の顛末を
ドキュメンタリー・タッチで描いた作品。
かつてフランス革命で
人民の主権を勝ち取ったフランスは
自治を勝ち取ろうとする
アルジェリア人に対しては
苛烈な弾圧を行っていたのです!