こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑯というテーマで

 

警察署長1

事件発生編 少年・なぞの死(1983)

(原題:CHIEFS)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

★発掘良品の発掘とは?

 
発掘良品とは、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズとなっております😄

 

今月のラインナップはコチラ↑

 

 

 

チーフとは警察署長の事? 

 

TSUTAYAさんの発掘良品シリーズの第68弾、71弾、73~77弾、81弾までの全28作品を紹介してゆく本シリーズも残るところ3作品!

 

尚、ラスト3本作は2月にご紹介させて頂いた「ロンサム・タブ」という作品と同様、TVシリーズ!

 

 

「ロンサム・タブ」は、西部開拓時代のアメリカを描いた作品でしたが、「警察署長」は西部劇の時代が終わり、近代都市が完成しつつあった1920~1960年代までの年代記!

 

ただし邦題の「警察署長」とは異なり、原題の「チーフ(CHIEFS)」は組織のトップやボスという意味ですので、

 

 

「いざ!みんなでモンタナへ!!」

「ロンサム・タブ」は開拓時代の群像劇ですが…

 

それに対して本作の舞台は、

近代都市が生まれつつあった1920年代です!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「ハピネット・オンライン」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

アメリカ南部の架空の街、デラノを舞台に未解決の連続殺人事件に絡む3人の歴代警察署長の人間像を描いたミステリー大河ドラマ。

『警察署長 第1話 事件発生編 少年・なぞの死』

1924年、町の有力者で銀行家のヒュー・ホームズ(チャールトン・ヘストン)を筆頭とするデラノ市の議会は、警察署の初代署長に元農夫のウィル・ヘンリー・リー(ウェイン・ロジャース)を任命した。

彼の誠実な仕事振りは町の住民たちの支持を得た。

そしてある日少年の死体が発見され、ウィルは捜査をはじめる。
 

 

ハピネット・オンラインさんのサイトはコチラ

 
解説にもある通り、本作の舞台となるデラノの町は、まだ警察も存在していない発展途上の開拓地。
 
銀行家のヒュー・ホームズは、治安が保てなければこれ以上町は発展しないと考え、有力者たちと協議し、警察署を作る事に決めました!
 
皆さん。そろそろ我が町デラノにも
警察署を作りましょう!
 
 
 
ええっ?
 
警察って、個人の提案で作るものなのあせるあせる
 
 
 
はい。
 
何もない場所を開拓して町を建造していったアメリカのフロンティアの町では日本とは違い、自分たちの治安を守るために誰かに警官になってもらう事は少なくなかったのです。
 
西部劇に登場する保安官も町の人々によって任命されていますね😉
 
 
 
ホームズたち町の有力者が初代警察官に選んだのは、牧場を経営していたウィル・ヘンリー・リーという農夫の男。
 
拳銃などの扱いが上手い訳ではありませんが、家族想いで誠実なウィルならば、町の人々に愛される警察官になれると思ったホームズはウィルを説得して、デラノの初代警察署長に任命します。
 
朴訥ですが仕事に誠実なウィル。
 
 
ですが警察署長と言っても、デラノの町に他は警察官はいませんので、ウィルは町の人たちのトラブルを解決するための便利屋さんのようになってゆきます…
 
ちなみにウィルの初仕事は銀行強盗の逮捕!
ただし、逮捕出来た理由は
警察官に任命された直後に与えられた銃を
なんとなく持っていたウィルの姿を見て
パニックに陥った銀行強盗たちが
勝手に自首したからなのでした…
 
 
 
むむむ。
 
何だか、警察はじめて物語みたいで楽しそうですね😄
 
 
 
ですが警察の仕事を始めたウィルは、農夫としての人生では知る事がなかったであろうデラノの町の暗部を知る事となったのです…
 
例えは家庭内暴力!!
家族想いのウィルには想像もできない
地獄のような家族も存在します。
 
 
 
 
さて、果たしてウィルが見たデラノの暗部とは、一体どんなものだったのでしょうか?
 
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
 
例えば黒人労働者に対する暴力!
黒人奴隷はとっくの昔に解放されたハズ。
けれど黒人差別者たちは
デラノの町に多数存在したのです!
 
 
 
【私の感想】警察がいてもいなくても…

 

皆様が作品をご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作の冒頭は、真夜中に半裸で死亡している白人青年が埋められるシーン。

 

死体は若い白人の青年です。

 

 

真夜中に一人で半裸の死体を埋めるというのは尋常な事ではありませんので、デラノの町では、家庭内暴力や黒人差別、そして青年殺人などの事件が、ウィルが警察として就任する前からずっと続いていたという事なのです…

 

ゴミのように土の中に捨てられる青年の死体。

 

 

 

そう。

 

警察がいたとしても、いなかったとしても、犯罪は起こり続けているものなのです!

 

集団で黒人をリンチするKKK!

彼らはデラノの町の普通の住人ですが

裏に犯罪者としての顔を持っているのです…

 

 

 

私見ですがそんな本作は、もし観客が警察となったとしたら、町の住人たちの悪行にどのように対処すべきなのかを問い掛けて来るような、治安を守るために必要なスキルとは何か?を描いたような作品。

 

 

就任した当初は、農民のウィルに警察署長の資質があるかを疑問視していた人たちも、どんな犯罪に対しても、農民ならではの根気強さで訥々と対処してゆくウィルに、全幅の信頼を寄せて行くのです…

 

自分の子供たちが実弾入りの銃で

遊んでいるのを発見したウィルですが

彼は子供たちを怒りません!

 

その代わり身をもって教えるのです。

銃を何かに向けて撃つというのは、

どんな結果を招く事になるのかを…

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

邪悪なチーフ

というテーマで

 

警察署長2

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい哀しいネズミの作品!
「刑事マルティン・ベック」

 

本作は刑事のマルティン・ベックが活躍する作品ではなく、悪徳刑事が殺され、事件を担当したマルティン・ベックも悪徳刑事同様に犯人に憎まれていくという、やるせない展開の刑事映画!

 

国民からヒーローとして慕われている刑事だって、誰からも好かれるとは限らないのです汗