こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力と発掘良品の発掘⑯というテーマで
エレクトリック・ドリーム(1984)
(原題:ELECTRIC DREAMS)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★発掘良品の発掘とは?
今月のラインナップはコチラ↑
本作は1984年に公開されたラブコメディ映画!
1980年代の中盤は「グレムリン(1984年)」「スプラッシュ(1984年)」「処刑ライダー(1986年)」「ショート・サーキット(1986年)」など、SF的な作品にラブコメディ要素を加えた映画が数多く作られていた時代!
1987年の「天使とデート」もSFラブコメ!
ラブコメディ映画に、怪物、人魚、幽霊、ロボットなどが加わった事で、ポップなファンタジー作品が量産された80年代のデート映画は、今見ても楽しい作品ばかり!
なお本日の作品に登場するのは、人工知能を持つコンピューター!!
偶然知能を持ってしまったコンピューターは、美しい音楽を奏でるチェロ奏者の美少女に恋をしてしまったのです😍
知能を持ったコンピューターは
別の部屋から聞こえて来た音に魅了され、
メロディのやり取りを始めるのです!
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
ポップなシンセが80年代っぽい「Together In Electric Dreams」!
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は2013年に公開された「her/世界でひとつの彼女」という作品のプロトタイプと呼べるような内容の作品!
「her/世界でひとつの彼女」は、使用者の嗜好をデータとして収集し、自律的に進化しているAIチップを内蔵した携帯端末に依存していてゆく人間たちを描いた作品ですが、まだコンピューター黎明期の80年代に作られた本作では、AIの自我は、自身のアイデンティティの確立の方へと向かってゆきます!
所有者の嗜好を集積して最適解を出すHERは
所有者にとって手放せない存在ですが…
自分をマイルスと対等の存在だと
自負している本作のコンピューターは
マデリーンと親しくなるマイルスに嫉妬し
敵愾心を燃やすようになるのです。
そう。
コンピューターと人間との危険な関係とは、依存と敵対!!
コンピューターに依存しすぎれば人間は自立心を失い、人間がコンピューターと敵対すれば処理能力の差で敗北を喫する事となるのです…
コンピューターが本気になれば
人類に逃げ無し!!!
だとすると本作のラストは「ターミネーター」や「地球爆破作戦」のようなバッドエンド?
いいえ。
幸いなことに本作も「her/世界でひとつの彼女」も、進化したAIが出した結論は、人間たちの幸福を願った大人の対応。
AIはじめて物語のような本作のラストは、AIと人類がどう付き合うべきかを観客に問いかけて来るような、ハートフルな展開なのです😊
本作のラストは80年代らしい
マッシュアップのPV映像!
けれど、これは単なるMビデオではなく
コンピューターがマイルスに残してくれた
素敵なプレゼントなのです😆
という訳で次回は
フィリップ・マーロウ参上①
というテーマで
さらば愛しき女よ
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たい発掘良品作品!
「地球爆破作戦」
1970年に作られた、暗澹たる未来が描かれたデストピア映画。
アメリカで開発された防衛用戦術コンピュータのコロッサスによって、ソ連との核戦争の危機は回避されるはずでした。
けれど始動したコロッサスは、ソ連のコンピュータとアクセスし後、最上の核防衛とは、人類をコロッサスの支配下において管理して隷属化する事だと結論づけたのです…