こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑮というテーマで

 

サルート・オブ・ザ・ジャガー(1989)

(原題:THE SALUTE OF THE JUGGER)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★発掘良品の発掘とは?

 

発掘良品とは、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズとなっております😄

 

↑今月のラインナップの詳細はコチラ!

 

 

 

 

時は正に世紀末なアクション映画💀

 

本作は1989年に公開された、荒廃した地球が舞台のデストピア映画!

 

1989年と言えば、1990年代という世紀末に突入する1年前ですので、「マッドマックス2(1982年)」のような荒廃した世界を舞台にした作品が多く作られていた時代ですね😊

 

↑「マッドマックス2」の荒廃した世界!

 

↑本作の荒廃した世界!

 

 

 

…という事は、本作の世界も「マッドマックス2」のようにな暴力が支配する文明が崩壊した世界?

 

 

いいえ。

 

 

本作は、一部の特権階級だけが豪奢な暮らしをしている中世封建社会のような世界!

 

もし一般人が特権階級の生活をしたいと望むなら、ジャガーと呼ばれるエクストリームなスポーツで勝者となり、特権階級のお抱え選手になるしかなかったのです…

 

↑特権階級のような生活を望むなら

 ジャガーの勝者となれ!!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

近未来を舞台に、格闘技に命を賭ける男の姿を描くアクション・ドラマ。

製作はチャールズ・ロヴェン、監督・脚本はデイヴィッド・ピープルズ、撮影はデヴィッド・エグビィ、音楽はトッド・ボークルヘイドが担当。

出演はルトガー・ハウアー、ジョアン・チェンほか。

 

 

 

 

はい。

 

解説にもある通り本作は、近未来を舞台に、格闘技に命を賭ける人々の姿を描くアクション・ドラマ!!

 

彼らが暮らしている西暦2200年は、文明が崩壊して地表が砂漠化してしまった世界!

 

何もない土地で暮らしている人々の唯一の楽しみは、犬の頭蓋骨をボール代わりに使って、相手より先にゴールする"ジャガー"と呼ばれるゲーム。

 

 

ジャガーは4対4で行われるラグビーに似たゲームですが、ボールをキープする1人以外は全員が武装しており、自軍のゴールに犬の頭蓋骨を突き立てられないように、武装したプレイヤーは、相手チームを攻撃するというもの!

 

↑ジャガーは犬の頭蓋骨を持って走る人以外は

 全員が武装して戦うバトル・ゲーム!

 

 

主人公のサロウは、そんなジャガーで圧倒的な強さを誇るプレイヤーですが、彼はかつて貴族たちのお抱えの人気プレイヤーであったにも関わらず、ある理由でチームから追放され、今では砂漠の村を転々として場末のジャガー試合で食いつないでいる男。

 

↑かつてジャガーの英雄だったサロウですが

 今では落ちぶれた場末のプレイヤー。

 

 

砂漠を放浪しながらその日暮らしの生活を送っているサロウですが、そんなサロウの試合に熱い視線を注いでいた少女がいたのです!

 

↑荒々しいサロンの試合に見入る少女!

 

 

少女の名前はキッダ。

 

自身もジャガーの選手であるキッダは、卓越した技術を持ったサロウに惹かれ、彼のチームのメンバーとなって貴族たちが主催するジャガーが行われているレッドシティに行って相手チームと試合をしたいと望みますが、かつてレッドシティの選手だったサロウは、あの場所へは二度と戻りたくないと、キッダの望みを断ってしまうのです…

 

↑俊敏で小柄なキッダは、

 負傷したサロウの仲間に代わって

 メンバーになりますが

 レッドシティで試合がしたいと言う

 彼女の望みをサロウは拒否!

 

 

 

さて、サロウは何故レッドシティに行くのを拒否していたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑歴戦の勇者のはずのサロウは

 どうしてレッドシティを避けるのでしょう…

 

 

 

【私の感想】 過去を引きずると弱くなる!

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、キネマ旬報社さんの解説で間違っているのは「格闘技に命を賭ける男の姿を描く」という箇所

 

 

過去、レッドシティで因縁があるサロウは、追放された理由だけでなく、自分が既に老いており、レッドシティで戦えば命を落とす可能性を理解している男。

 

ですので、映画の中盤までのサロウは、格下の敵と戦いながら日銭を稼ぐという「命を懸けない男」となっていました。

 

 

ですが、そんな選択の先に待っているのは、一体どんな人生なのでしょう?

 

キッダの願いを断っていたサロウは、ある日、試合で大怪我をして左目を失ってしまうのです…

 

↑血だらけになったキッダが成長していた時、

 左目を失明してしまったサロウ。

 

 

 

そう。

 

残念ながら、命を懸けない選択をしても、人間はやがては衰え、やがては死を迎えるもの。

 

 

 

レッドシティで戦う事から逃げ回っていたとしても、サロウに待っているのは、結局は「死」だけなのです…

 

 

 

本作の原題は邦題と同様「THE SALUTE OF THE JUGGER」

 

サルートというのはサロウ(SALLOW)の事ではなく、称賛すると言う意味。

 

 

 

私見ですが本作は、ジャガーで称賛を受ける価値のあるのは、サロウなのかキッダなのかを問う、自分が選んだ人生を、どう価値あるものにしていくのかを問うような作品ではないかと思うのですが、皆様はどう思われますでょうか?

 

↑左目を失ったサロウが気づいたサルートは

 後悔しない人生を生きる事!

 翻って私たちは今、サルートある人生を

 歩んでいるのでしょうか?

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

女性最強説!

というテーマで

 

キッスは殺しのサイン

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい発掘良品!
「ロンゲスト・ヤード」

 

ポリシーを貫いて明るい未来を失うか?
 

妥協した選択をして今日を生き延びるか?


究極の二択を迫られた時に、人間の真価が問われるのです!!