こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力と発掘良品の発掘⑮というテーマで

 

天国に行けないパパ(1990)

(原題:SHORT TIME)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★発掘良品の発掘とは?

 

発掘良品とは、TSUTAYAさんによる新作・旧作、有名・無名、公開・未公開ではなく「面白い」を基準に作品をセレクトし、毎月紹介してくれている映画ファンたのための素晴らしいシリーズ。

本シリーズは、そんな発掘良品の全作品を5~6年かけてご紹介させて頂こうという超長期目標のシリーズとなっております😄

 

↑今月のラインナップの詳細はコチラ!

 

 

 

 

"短い時間"でできる事とは?

 

本作の原題は「SHORT TIME(ショート・タイム)」。

 

ショート・タイム=短い時間!

 

 

そんなシンプルな原題の本作は、上映時間も97分と短く、ストーリーもとてもシンブルなのですが、サービス満点のリアル・カーアクションが楽しめる、知られざるスラップスティック・コメディなのです😆😆😆

 

↑90年代には珍しくなりつつあった

 ガチンコのカーアクションが堪能できる作品です!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

あと2週間の命と告げられ、何とか殉職して息子に保険を残そうと危険な任務に挑むが、ちっとも死ねない定年間近の刑事のズッコケ奮闘ぶりを描いたハートウォーミング・ストーリー。

エグゼクティブ・プロデューサーはジョー・ワイザンとミッキー・ポロフスキー。

製作はトッド・ブラック、監督はジョン・バダムの助監督出身でこれがデビューのグレッグ・チャンピオン、脚本はジョン・ブルメンタールとマイケル・ベリーの共同、撮影はジョン・J・コナー、音楽はアイラ・ニューボーンが担当。

出演はダブニー・コールマン、マット・フリューアーほか。

 

 

 

 

ええっ!

 

あと2週間の命と告げられ、何とか殉職して息子に保険を残そうと危険な任務に挑む定年間近の刑事って、なんか可哀そうじゃないですか?

 

 

 

いいえ。

 

実は、寿命があと2週間というのは病院の誤診!!

 

 

主人公のバートは、あと1週間で定年を迎える老刑事。

 

老後の資産形成だけが楽しみのバートは、最後の一週間を何事もなくやり過ごそうと考えていました。

 

↑老後を楽しむための秘訣は貯蓄だと

 相棒のアーニーを諭すバート。

 

けれど、そんなバートが病院に定期健診に行った時、偶然同室にいた血液検査で麻薬使用がバレる事を怖れたバスの運転手が、採取した自分の血とバートを血を入れ替えてしまったために大事件が勃発してしまいます。

 

↑逮捕を怖れたバスの運転手は

 自分とバートの血を入れ替えてしまいますあせる

 

 

血液中の赤血球が溶解してしまう奇病に犯されていた運転手の血をバートの血だと思い込んだ医師は、バートに寿命はあと2週間だと宣告しバートは呆然あせるあせる

 

↑「バートさん。あなたの寿命はあと2週間です」

 「そ、そんな…」

 

 

何故なら、バートが引退後に資産形成を目論んでいた理由は、離婚した妻と暮らしているダギーという息子の大学進学資金にしたかったからだったのです!

 

↑まだ小学生のダギーの大学進学のために

 退職金を運用しようと考えていたバート。

 

 

絶望しかけていたバートですが、そんな時、刑事が仕事中に死亡した時には、殉職者として多額の慰労金が支払われる事を思い出し、ダニーのために殉職しようと決意します!!

 

ただしデスクワークでの死は殉職と認められず、慰労金が出るのはあくまでも事件に巻き込まれて死亡した時のみ!!

 

 

ですのでバートは、退職までの1週間を昼夜勤務に切り替え、凶悪事件が発生した時には、署の誰よりも早く現場に駆けつけて、犯人に殺害してもらおうと考えたのです!!

 

↑警察に「殺される!」という通報が!!

 すぐに駆けつけたバートでしたが

 この事件は、認知症気味の夫婦の聞き間違えあせる

 こ、これじゃあ殉職できません汗

 

 

 

さて、愛するダギーのために、何としても退職までに殉職しようとするバートは、果たして天国に行けたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑武装した凶悪犯が逃走中だと知り

 猛スピードで犯人の車を猛追するバート!

 「あ、あのやる気のないバートがどうして?」

 

↑機関銃を構える凶悪犯発見!

 よっしゃー!ちゃんと狙って俺を殺せよ!!

 

 

 

【私の感想】 毎日が人生最後の日😊

 

皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、本作は数多くある「死を意識した人生を生きよう」というメメント・モリという考え方が描かれている作品!!

 

自分が死ぬことを意識していいなかった時のバートは、離婚した妻に対する贖罪もできず、引退後の生き方も選んでいなかった寂しい老人。

 

ダギーに財産を残すという気持ちは立派ですが、裏を返せばそれは、お金だけを残して、楽しい時間を放棄して良いと考えいる、独善的な美意識でしかないようにも感じられます😥

 

↑壁の薄いマンションに住み

 一人でファストフードを食べるバート。

 人生の終盤って、こんな感じでOKでしょうか?

 

 

そう。

 

人間が生きている時にしかできない事ては、誰かと幸せ思い出を作る事!!

 

 

 

劇中で死を意識したバートは、死に急ぐと同時に、身近にいる人々と幸せな時間を過ごすために、自分ができる事をやってみようと思い立ちますが、思い返せばそれは、今までだってできない事ではなかった事ばかりだったのです😊

 

↑今までの事を妻に謝った事って、あったかな…

 

↑ダギーとドライブした事って、あったかな…

 

 

私見ですが本作は、バートのエクストリームな暴れっぷりを笑いながらも、観終わった後、ふと、もっと家族と楽しい時間を過ごしてみような?と観客(特にお父さん)に思わせるようなハートフルな作品だと思うのですが、皆様はどう思われますでしょうか?

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

侍の寂しさ

というテーマで

 

サムライ

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

★おまけ★

併せて観たい発掘良品!
「恋はデジャ・ブ」

 

「死」について考えるのも有意義ですが、無限に続く「生」について考えるのも、とても有意義な事だと思います😊

 

もし、無為だと思っていた日と全く同じ日が翌日も体験する事となったら…

まるでタイムスリップのように同じ日のループに閉じ込められてしまった男は、怒り、嘆き、ふてくされ、逃げ出し、酔っ払い、悪事を働き、自殺さえ実行します!

けれど、それら全てが無意味だと諦観した時、彼は無為だった思った平凡な一日を、有意義な日にするために何ができるかを考え始めたのです…

とりあえず、ちいかわ頑張れあせるあせる


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