こんばんは。
ご覧頂きありがとうございます😊
本日もグラインドハウス今昔物語というテーマで
リトル・モンスターズ(2019)
(原題:LITTLE MONSTERS)
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
★グラインドハウス今昔物語とは?
様々な年代のグラインドハウス系ホラー映画をご紹介しながら、グラインドハウス系映画の"これまで"と"これから"について考察していく本シリーズも明日でラスト!
年に一度だけのホラー映画特集でしたが、いかがでしたでしょうか?
ラスト2作は、2020年以降のグラインドハウス系ホラー作品の向かって行くであろう2つの方向性について論じてみたいと思います 🎃 😈 💀
↑グラインドハウス系ホラーの明日はどっちだ!?
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。
「それでも夜は明ける」の迫真の演技によって、2013年のアカデミー賞助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴ氏は、デビュー作でスター街道を歩む事となった超メジャー俳優!!
その後も、ディズニー系の「ジャングル・ブック」「ブラックパンサー」「スター・ウォーズ・シリーズ」などに出演されている彼女は、本日の作品のようなインディペンデンス系制作会社が作ったホラー作品(しかもPG12指定!)に出演する理由はないように思われます😅😅😅
そんな本作は「ゾンビランド」や「ショーン・オブ・ザ・デッド」のような、ダメ男子がゾンビの蔓延した世界で、男として成長してゆく物語!!
ただし本作の主人公のデイヴは、上記2作品の主人公よりも絶望的にダメな自称ミュージシャン!!
↑オープニングで描かれるデイヴの姿!
…これは、売れていないミュージシャンですね
映画の冒頭、デイヴは恋人と大喧嘩をして別れてしまいますが、彼が住んでいたのは彼女の部屋。
ミュージシャンとしての仕事もなく、ほぼ毎日ゲームばかりしているデイヴには行くところがなく、仕方なく実姉の家に転がり込む事にします!
↑ネェチャン!俺を養ってくれ!!
姉の息子のフェリックスは、そんなダメなデイヴにも優しく接してくれる、TV番組の人気キャスターのテディ・マッギグルと、農家のトラクターが大好きな利発な子。
↑一日中部屋でゴロゴロはているデイヴに
テディ・マックギルの番組を教えるフェリックス😊
そんなある日、姉に命じられてフェリックスを幼稚園へ連れて行ったデイヴは、幼稚園の先生のキャロラインに一目惚れしてしまいます!
↑うぉぉぉぉぉ!眩しいくらいカワイイ先生が😍😍😍
キャロラインとの新しい恋の予感を勝手に感じたデイヴは、幼稚園の生徒たちを農場へ連れて行く遠足にボランティアとして参加し、なんとかキャロラインとお近づきになろうとハッスルしますが、その頃、農園に隣接する軍事施設では、実験施設からゾンビが脱走して、農園へと向かっていたのです!!!
↑デイヴがミュージシャンだと知って
園児に歌ってもらおうと期待したキャロラインでしたが…
↑デイヴの歌はノイジーなデスメタルでした
さて、体力も克己心もTPOも全く持ち合わせていないデイヴは、果たしてゾンビに襲撃された農場で、園児とキャロラインを守る事ができるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑農場に迫り来るゾンビたち!
果たしてデイヴはヒーローになれるのか!?
皆様がご覧になる楽しみを奪わないよう、これ以上詳細を書く事は差し控えさせて頂きますが、ン策はグラインドハウス系ホラーにも関わらず、デイヴの成長を描いたハートウォーミングなコメディ映画!
どうしようもないデイヴでしたが、子供たちを怖がらせたくないキャロラインが、園児たちをゲーム感覚で安全な場所へと誘導していくのを見て、正面切って戦うのではなく、子供を怖がらせないために虚実を交えて戦うというデイヴにもできる戦い方を学んできます😆
↑よそ見をせずに、ちゃんと一列で行けるかな~
せ、先生ってスゲエ!!!!
そんな本作は、グラインドハウス系ホラーのフォーマットで作られた「マイ・ライフ・イズ・ビューティフル」のような人間賛歌の映画!
当初はグロテスクなショッキングなジャンルとして誕生したグラインドハウス系ホラーですが、長い年月をかけてフォーマットが完全に認知されたからこそ、グラインドハウス系ホラーの定型をした別ジャンルの映画も生み出せるようになっていたのです😆😆😆
そう。
映画のジャンルというのは、クロスオーバーする事が可能なフォーマット!!
きっとこれから先は、スラッシャー映画のミュージカルや、クトゥルー神話をベースにしたラブコメディなども作られていくのかもしれませんね🤩😂😘
↑ヒーローじゃなくても子供たちは救える!
ウソとハッタリで子供たちを楽しませるデイヴは
ひょっとするとコロナ渦の世界で必要される
保育士の姿なのかもしれませんね😁
という訳で次回はいよいよ本シリーズの最終回!
世代を超えてグラインドハウス!
というテーマで
クラシック・ホラー・ストーリー
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
★おまけ★
併せて観たいグラインドハウス系映画
「高慢と偏見とゾンビ」
現代では、ちょっと重厚な感じがするジェーン・オースティンの古典「高慢と偏見」も、ゾンビを加えれば現代っ子たちにも共感してもらえる作品にリボーンしちゃうのです!!!