こんばんは。

ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力とあの映画というテーマで

 

赤い手帳(2011)

(原題:POUPOUPIDOU)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

ププッピドゥ!

 

“あ”の映画をランダムで紹介する事で、知らなかった“あ”の映画と出会ってみよう!という本シリーズも本日で最後!!

 

できるだけタイプの異なる“あ”の映画をセレクトしてみたのですが、いかがでしたでしょうか?

 

 

ラストは、あのマリリン・モンローの「愛されたいのに(I Wanna Be Loved By You)」という歌で有名な“ププッピドゥラブラブ”という歌詞が原題の“あ”の映画です😘

 

↑「愛されたいのに」はマリリン・モンローが

  「お熱いのがお好き」で歌っていた有名な曲!!

 

 

 

 

↑本作は、そんなポポッピドゥ!な

 マリリン・モンローにオマージュを捧げた

 心温まるミステリー映画なのです!

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

マリリン・モンローの神話を下敷きに描くサスペンス。

ある寒村の大スター・キャンディスの死を調べていたミステリー作家・ルソーは、彼女の人生がマリリン・モンローと酷似していることに驚く。

やがて彼女の日記が1冊なくなっていることが分かり…。

監督・脚本:ジェラール・ユスターシュ=マチュー 脚本:ジュリエット・サレ 撮影:ピエール・コットロー 編集:ヴァレリー・ドゥゼーヌ 出演:ソフィー・カントン/ジャン=ポール・ルーヴ/ギヨーム・グイ/クララ・ポンソ

 

 

はい。
 
解説にある通り本作はマリリン・モンローの神話(逸話)が散りばめられているサスペンス映画!
 
 
と言っても、劇中で誰が殺されるような緊迫した展開の映画ではなく、ヒロインのキャンディスは既に故人。
 
本作のストーリーは、最近あまり売れ行きがよくないミステリー小説家のルソーが、親戚の叔母の遺産を受け取るために、ムートという小さな村にやって来るところから始まります。
 
↑遺産を期待していたルソーでしたが
 相続したのは故人の愛犬の剥製だけあせるあせる
 剥製はゴミ箱直行です!
 
 
ムートから家へ戻ろうと車を走らせていたルソーですが、途中の雪原で、警察の車両が金髪の死体を搬送しているのを見て、事件の匂いを嗅ぎつけます。
 
↑何もない雪原に死体…?
 こりゃあ、何かの事件なんじゃないか!?
 
 
「雪原の死体」が小説のネタになそうだと興味を持ったルソーは、帰宅せずムートの村に宿泊して事件について調べてみると、死体は村で人気だったキャンディスという名の女優であり、警察は、睡眠薬を飲んで自殺していたと説明します。
 
 
 
ですがルソーはミステリー作家!!
 
小説では、雪原で一人死んでいた女性の死因が、睡眠薬による自殺という展開は、まず間違いなく事件を隠すたに仕組まれた陰謀です!!
 
↑発見者の老人によるとキャンディスの死体は
 雪の中に埋まっていたとの事!
 こんな所で自殺する人なんている訳がない!!
 
 
ルソーは、ミステリー小説の探偵のような手を使って、死体安置所に行きキャンディスの死体を確認する機会を得ますが、彼が調べると、彼女の顔には殴られたようなアザが残されていたのです!!
 
↑むむむ。顔に殴られた痕、腕には注射痕!!
 俺の小説だったら、これは自殺じゃない!!
 
 
 
さて、小さな村で起こった知られざる女優の不審死を調べる事となったルソーには、どんな運命が待ち受けていたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑死体安置所にいる所を見つかって

 お説教されるルソー。

 これは小説じゃないんですよ。ルソーさん!

 

 

 

謎に包まれたマリリンの死を偲びながら…

 

キャンディスは、地元のチーズのCMで人気だった陽気で好感度のありそうな女優。

 

↑TVで観るキャンディスは陽気で可愛い子!!

 

 

ですがそんな陽気なキャンディスにも、苦悩や挫折はありました!

 

 

自分の肉体にばかり目を向けて来る男性たち!

 

↑やっぱキャンディスはセクシーな役じゃなきゃね~!

 

 

結婚した嫉妬深い男性とのすれ違による離婚!!

 

↑おめぇ、俺以外の前でも裸になるんだろむかっむかっ

 

 

精神的に追い詰められた末の薬物摂取!!!

 

↑彼女は精神科医である私の患者でした…

 

 

 

あれ?

 

これらの事って、生前のマリリン・モンローが味わっていた苦悩や挫折と同じものでは…

 

 

 

はい。

 

本作は、地方の小さな村で死んでいたキャンディスの事を描きながら、同時にマリリン・モンローの心の苦悩について思いを馳せられるように作られている入れ子構造のミステリー映画!!

 

 

マリリンの死の真相は未だ謎に包まれているのですが、本作は、人々に愛される俳優になろうと必死に足掻いていたマリリンの想いを理解し、慰撫するような内容となっているのです😘

 

↑村人の前で一人卓球をするキャンディス!

 

↑このシーンはマリリンの「荒馬と女」のオマージュ!

 この作品がマリリン・モンローの遺作となるのです…

 

 

 

 

という事は本作は、あくまでもキャンディス=マリリン・モンローの映画であって、事件を追うルソーは狂言回しのような役でしかないの?

 

 

 

いいえ。

 

本作をラストまで観て頂けると、キャンディスの死の真相を追っていた人気下降気味の作家だったルソーは、彼女の生きていた時の行動を知って、自分自身の生き方を変え、彼女のように困難があっても前向きに行けるような人間となって行くのです!

 

 

 

そう。

 

人間とは、他者の心の気高さを受け継いでいく前に進んで行く事ができる素晴らしい生物!

 

 

 

そんなルソーの素敵な出会いを追体験できる本作は、人生で一度は観ておいて損はない作品ではないかと思います!!

 

↑生きている間は、出会えなかった2人ですが、

 この事件を通して、キャンディスの魂は

 ルソーの心の中で継承されてゆくのです…

 

 

 

 

 

という訳で次回は本シリーズはおしまい!

 

一か月の間お付き合い下さり、本当にありがとうございました😄

 

 

 

次回からは、また新シリーズを始められればと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑ちょっとだけ予告編!さて何の映画でしょう😊