こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊

 

本日も想像力とおうちでグラインドハウスというテーマで

 

グーリーズ

原題も邦題とおなじ「GHOULIES」(1985)

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

グーニーズ?それともグリース??

 

本作は、他の人気映画とちょっとタイトルが似ている映画!

 

 

知らない人に「私、グーリーズが好きなんですラブラブ」と言っても、きっとほとんどの人が「グーニーズ」か「グリース」だと勘違いしてしまうと思います😅

 

 

けれど、ポスターをご覧になって頂ければお分かりだと思いますが、本作は「グレムリン」や「クリッター」や「パペットマスター」などに似た、人形操演によるホラー映画!!

 

 

CGが本格的に登場する1990年代直前の80年代は、操り人形(マリオネット)と 指人形(パペット)  を組み合わせたマペットたちのグラインドハウス系映画が全盛の時代だったのです。

 

↑マペットの世界へようこそ!!

 

 

 

アバウトなストーリー 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば本作の解説は以下の通り。

 

『ライオンハート』のL・ペリカン主演によるホラー。過去に邪教の儀式が行われていた屋敷に住むことになったジョナサンと彼の恋人。やがて、ジョナサンは魔術を覚え、仲間たちを操り始める。東宝レンタルキャンペーン。※12月24日以後の価格は8,000円
…以下は、スタッフ&キャストの情報なので略させて頂きました。

 

…これって多分、東宝さんの解説のコピペですね汗

 

ですがこの解説は、とても良くまとまっていると思います😄

 

 

本作のオープニングは、邪教徒たちが集まって怪しげな儀式をしている洋館!

 

儀式の主催者は、ジョナサンという名の赤ん坊を生贄にしようとしますが、直前になって赤ん坊の母親が子供ではなく自分を生贄にするよう願い出たために、赤ん坊は一命を取り留めます。

 

↑儀式はかなり本格的!!

 

↑この子を生贄にするのは止めて下さい!

 ぬぅぅ。ならば、お前が生贄になれい!!

 

 

 

そんな事件から25年が経ち、助かったジョナサンは、自分の父母の事を知らないまま大学生へと成長します。

 

 

えっ!

 

儀式でジョナサンを生贄に捧げようとしたのは、実の父親だったの!!

 

 

 

はい。

 

ジョナサンの父こそが邪教徒のリーダーだたのです!

 

 

 

けれどそんなジョナサンの父親が死に、件の屋敷は遺産としてジョナサンのものになる事になったのです。

 

↑恋人のレベッカと家を訪れたジョナサンは

 豪華な屋敷が自分のものになると知ってビックリ!!

 

 

子供の頃の事件を何も知らないジョナサンは喜んで屋敷を相続し、レベッカと一緒に住み始めますが、屋敷の中を散策していたジョナサンは、地下室で怪しげな儀式が記されている本を発見し、その本の解読に夢中になっていったのです…

 

↑(こりぁ、本物の五芒星の召喚術だ…!)

 「ねぇ。何、一生懸命読んでるの??」

 

 

屋敷の中の黒魔術に魅入られたジョナサンは学校を休学して、レベッカには内緒で、黒魔術の研究に没頭するようなり、遂には、魔界から精霊グール(ghoul)を呼び出す事のできる召喚術を唱えられるようになったのです!!

 

やった!水のグール召喚成功!!

 

 

さて、グールを手下に従えたジョナサンは、一体何をしようとしていたのでしょうか?

 

それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。

 

↑こちらは土のグール!

 

↑精霊なので形は様々!こちらは人形に入ったグール!

 

 

 

凡夫盛んに、神祟りなし?

 

小さい頃に生贄になるところを救われたはずのジョナサンでしたが、父の死んだ後、黒魔術に傾倒して行き、今度は自分が友人たちや恋人を生贄に捧げようとします。

 

 

…これじゃあ、助けられた意味がありませんね汗

 

 

 

けれど、これこそがグラインドハウス的な展開!!

 

グラインドハウス映画が観客から求められているのは、正義の味方がカッコよく悪を退治する勧善懲悪な作品ではなく、グラインドハウス映画を観に来る、ごく普通の凡夫が邪悪な力を手に入れたら、一体何をしてしまうのかという、自分の身に起こるような「もしもの世界」。

 

 

 

もしジョナサンが正義の味方で、父親の邪悪な呪術と対決するような映画だとしたら、グラインドハウス的には、あまり盛り上がらないのではないでしょうか?

 

グラインドハウス系映画で求められているのは、凡夫盛んに神祟りなし(平凡な男が調子に乗り始めると、神をも恐れる行為をするようになる)という、危険と魅力が紙一重となっているような行為なのです!

 

↑ジョナサンは努力して召喚術を身に着けます。

 凡夫が一瞬カッコよく見えるのって、こういう時ですね😥

 

正義の味方でも、悪の天才でない凡夫ジョナサンは、父親の遺産に魅入られ召喚術をマスターしますが、彼には召喚術を使用する目的がありません。

 

 

 

けれど…

 

もし彼が召喚術を使ってくれる事で、自分の利益になると考えていた存在がいたとしたら…

 

↑ジョナサンの召喚に応じて出て来たグールではない何か。

 「やったぜ。俺の計画通りだ!!」

 

 

 

そう。

 

 

 

凡夫はあくまでも凡夫。

 

映画の後半でジョナサンは、自ら行った召喚術を死ぬほど後悔する事になるのです…

 

↑力を得るために6人の生贄を求められたジョナサンは

 友人やレベッカを犠牲者として選んでしまいます。

 

↑サングラスを付けた食事会は、友達には見えませんが

 食卓の上はグールたちでいっぱい!!

 

↑自らが選択した誤った道を、軽やかに歩むのが凡夫の哀しみ。

 友人も恋人も生贄に捧げてしまったジョナサン。

 そんな凡夫に待っていたのはグールの嘲笑だったのです…

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

凡夫、大いに悩む

 

というテーマで

 

悪魔の赤ちゃん

 

という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格

 

①2010年代に新たに誕生したグラインドハウス系マペット映画に興味がある方へ…

バッド・マイロ!

 

 

②マペットの生みの親、ジム・ヘンソンによる神業操演に興味がある方へ…

ラビリンス 魔王の迷宮

 

 

③青年ではなく平凡な少年がマペッツと戦う映画に興味がある方へ…

ザ・ゲート