こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力とNETFLIXというテーマで
1922
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
本作は、ホラー作家の大御所であるスティーブン・キング氏の短編小説を映画化したもの。
スティーブン・キングのホラー小説は、人の心の弱さによって生み出される悲劇が描かれている事が多く、ホラーというより、哀しい寓話のようなものが少なくありません。
↑シャイニングも、感情をコントロールできない父親の悲劇ですね。
本作も、意固地な父親が下した決断によって、結果的に家族全員が破滅していくという一種のアイロニー!
ですので、家族間でちょっとイライラする事があった時に、そのイライラの先には何が待っているのかをちょっと考えてみては?という人生訓のような作品となっているのです😊
↑妻の行動にイライラした男がとった行動とは…
netflixさんの解説は以下の通り。
はい。
本作は映画の冒頭で、年老いた主人公のウィルフレッドが、妻殺しの罪を告白した文章を書いているシーンから始まります。
時は1922年。若き日のウィルフレッドは、広大な農場を一人で切り盛りしていた農夫。
↑昔ながらの農業に愛着があるウィルフレッド。
彼は自分の仕事に誇りを持っており、息子のヘンリーに農場を継がせたいと考えていましたが、妻のアルレットは、ウィルフレッドの考えているような農業に未来はないと考えており、都会でドレスの店を開きたいと考えていました。
…でも、男性優位だった1920年代に、妻が夫に逆らう事なんてできたの?
はい。
アルレットは、それが可能な女性だったのです!
↑私は、農夫の妻で一生を終わりたくないわ…
実は、ウィルフレッドの耕している農地の半分以上は、アルレットが父親から相続した土地。
だからアルレットは自分の相続した土地を近隣の近代的な農家に売って、ドレス店の開店資金にするとウィルフレッドに宣言したのです!
けれどこの決定はウィルフレッドにとって許しがたい事!
農地を半分以上失ってしまえばウィルフレッドは農家を続けられず、息子に農家を継がせる夢も潰えてしまうだけでなく、ライバル視していた近代農家に敗北した事にもなってしまいます。
法律的にはアルレットを止める事ができないウィルフレッドの心の中には、アルレットへの殺意が芽生えていきましたが、母を愛しているヘンリーがいる以上、妻殺しを実行する事は不可能です。
↑母は土地を売ってヘンリーと街で暮らそうと言い出します。
だからウィルフレッドは一計を案じてヘンリーに妻を憎ませ、殺人の共犯者に仕立て上げる事にしたのです…
↑息子よ。俺はお前の味方だぞ!
さてウィルフレッドは一体何と言って、ヘンリーに妻殺しを手伝わせたのでしょうか?そして、妻を殺した後、親子二人はどんな運命を辿る事になったのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑ウィルフレッドの目の先には…
本作は、映画の冒頭でウィルフレッド自身が妻殺しを告白していますので、アルレットが殺される事は確定済み!
ですので本作の見所は、妻を殺したウィルフレッドは幸せになれたのか?というところではないかと思います。
↑妻を殺したウィルフレッドの夢は叶ったの?
ウィルフレッドは自分の農家を愛し、ずっと今の仕事を続けていきたいと願っていた愚直な男。
これは愚直に仕事を愛する性格というのは、美徳とも言えると思います😊
けれど、ウィルフレッドが仕事をする目的とは、一体何だったのでしょう?
恐らくウィルフレッドは、家族を幸せにする事よりも、ずっと今までの仕事を続けてく幸せを優先してしまった男。
技術革新をする訳でもなく、豊かになろうとする訳でもなく、家族を幸せにするでもないウィルフレッドの愚直さは、家族を犠牲にしても自分のスタイルを変えたくなかったという、幼稚な望みでしかありませんでした…
けれどそんな彼の望みは、妻を失った事でどんどん破壊され、最後にウィルフレッドの手元に残ったのは、後悔と恐怖だけだったのです。
そう。
本作は普遍的なホラー映画というより、家族を犠牲にして自分が進んだ結果、全てを失った経験のある人にとってのトラウマ級の恐怖譚なのです
↑意固地に自分の道を進んだ先に待っていた地獄の映画。
家族との幸せを忘れた先に待っていたものとは…
という訳で次回は
西海岸派と東海岸派
というテーマで
マリッジ・ストーリー
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
※1922はnetflixのオリジナル作品です!