こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
第八弾
というテーマで
戦闘機対戦車
という映画をご紹介したいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
無意味な死闘
あれっ?
いつもと違って、日本版ポスター?
(-"-;A
はい。
本作は1973年にアメリカで放映された
テレビ映画ですので
アメリカ版のポスターは存在しませんが
日本では1975年のTV公開時に
人気作品だったようで
キングレコードさんの
「死ぬまでにこれは観ろ!2018」
というシリーズにもセレクトされている
発掘良品の名にふさわしい隠れた逸品なのです
ヽ(=´▽`=)ノ
アバウトなストーリー
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば
本作の解説は以下の通り
第二次大戦下の北アフリカ戦線における
連合国軍戦闘機とドイツ軍戦車との大バトルを
余分なドラマ性を一切排除し
対決を描くことだけに徹した戦争アクション。
ロイド・ブリッジスが
狂信的なドイツ軍将校を演じる。
えっ!
えっ!
( ̄Д ̄;;
こ、この解説は
かなり作品内容と異なっています!
本作は、大バトル映画ではなく
第二次世界大戦の北アフリカ戦線において
大敗北を喫したドイツ軍の
唯一生き残った一台の戦車の乗組員と
ドイツが設置した地雷地帯を
爆撃する事を命じられた戦闘機の乗組員が
偶然く出会ってしまい
戦闘せざるを得ない状況に陥ってしまうという
大バトルとは程遠い内容!
それも、戦闘機乗りのアメリカ兵も
戦車を運転するドイツ兵も
既に大勢が決してしまった状況において
無理に相手を攻撃する必要性を
感じていないのです
↑え~。もう砂漠の地雷除去なんていいでしょ?
というアメリカ軍のパイロット。
↑と、とりあえず友軍と合流を…
というドイツ兵たち。
けれど、そんな中に一人だけ
断固として戦闘を継続すると主張し続ける
ドイツ軍将校がいたのです!
彼の名はハンス・バイムラー将軍!
バイムラーは歴戦の勇者であり
撤退は恥辱と考える
敗北を認める事ができない人格の男!
彼は、たった一台しか残っていない
戦車の乗組員たちを鼓舞し
上空を飛行していた戦闘機を撃墜するよう命じ
二機のうち一機を撃墜し
もう一機を飛行できない状態にします!
↑バイムラー自らが機銃を操作して撃墜!
勝敗は決したと思われましたが
飛行できず車輪で逃走する戦闘機に対して
追撃命令を出したバイムラーは
友軍のいる方向ではなく
戦闘不能となって逃走する戦闘機を追って
死の砂漠の中へと
たった一台の戦車で進軍し始めたのです!
さて、一体何故バイムラーは
戦略的に全く無意味な戦闘機の追撃に
執着したのでしょうか?
そして戦闘機対戦車には
どんな決着が待っていたのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑なんで俺たちを追いかけて来るんだ~
↑なんで将軍は、友軍に合流しないで戦闘機を追うんだ?
虚仮の一念の末路
虚仮(こけ)の一念岩をも通すとは
愚か者でも辛抱強く一途に(愚直に)取り組めば
どんなことでも成就するという
愚直さの美徳について説いた仏教用語。
けれどこれはあくまでも
善行や、技術習得などを応援するための
ポジティブな意味の諺。
けれど、虚仮とは
思慮の浅いこと、深みのないという意味。
では思慮の浅い上司が命じた行動を
部下たちが行ったとしたら
岩をも通すような結果が得られるのでしょうか?
そう。
本作におけるバイムラー将軍は
戦闘が得意なのではなく
勝つ事が好きという虚仮の指揮官!
そんな常勝中毒の上官の一念は
岩を通すどころか
全く無意味な戦闘行為に執着する事により
敵だけでなく部下の生命まで脅かし
砂漠の真ん中で戦闘機対戦車という愚行を
延々と続けていくのです…
本作の原題は
DEATH RACE
(デスレース)
本作は虚仮の一念によってもたらされた
戦争の虚しさを描いた
ある種の反戦映画なのだと思います…
↑バイムラー将軍は、部下に嘘をつき虚勢を張り
けが人を放置し、反対者を恫喝して
戦闘機を追い続けます…
虚仮の一念がもたらした結果については
是非皆さんの目でお確かめ下さい
(-"-;A
という訳で次回は
大陸幽霊譚
というテーマで
チャイニーズ・
ゴースト・ストーリー
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①虚仮の上官が登場する
発掘良品の戦争映画に興味がある方へ…
②愚かな選択をした少年たちの悲劇を描いた
戦争映画に興味がある方へ…
③虚仮の陪審員は岩を通せるのかを問う
一幕劇に興味がある方へ…
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