こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
＼(＾▽＾)／
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
第八弾
というテーマで
八月の鯨
という映画をご紹介したいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
海洋動物映画に非ず
八月の鯨というタイトルを聴いて
皆様はどんな内容の映画だと思われますか？
私は最初、八月の海で出会った
鯨とのふれあいを描いた作品だと思いましたが
実際の映画は
年姉妹の微妙な人間関係を描いた
自分の人生の最後の時について考えさせられる
哲学的な内容の作品だったのです…
アバウトなストーリー
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば
本作の解説は以下の通り
小さな島の
サマー・ハウスで夏を送る老姉妹の
ささやかな日常生活を描く。
えっと…
確かに本作は、小さな島で
夏を過ごしている老姉妹のお話ですが
ささやかな日常生活というのには
ちょっと異論があります。
何故なら、年老いて
既に目が見えなくなってしまった姉は
事あるごとに愚痴を言い続け
妹は、そんな姉の世話に
うんざりしてしまっていたからなのです！
↑目が見えず偏屈で、文句を言い続ける姉のリビーと
そんな姉を世話する妹のセーラ。
姉妹はずっと昔から
小さな島の別荘で夏を過ごしており
若い頃は、友人のティシャと
三姉妹のように仲良く暮らしていましたが
それも今は昔の事…
３人は共に年を取り
以前ように楽しい話ばかりではなく
考え方や意見がぶつかり合う事も多くなり
彼女たちはそれぞれ
将来について考え始めたのです…
↑すれ違い続ける姉妹の心。
このまま二人で暮らしていくべきなのか…
さて、老境に差し掛かった姉妹にとって
幸せな選択というのは
どういうものなのだったのでしょうか？
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑いつまでも、この状態は続かない…。
さぁ、これからは？
忘れ得ぬ美しい思い出
本作は、ご自身の老後を
真剣に考えになられていらっしゃる方にとって
観ていて辛い映画かもしれません。
若くして戦争で夫を失ったセーラを
夫婦で助けたのはリビー。
そんなリビーが娘との折り合いが悪くなり
一緒に住む決断をしたセーラ。
二人は人生の節目節目で
お互いを助ける事で生きてきた姉妹ですが
人生観も、生活様式も、人間関係でも
事あるごとにセーラと衝突するリビーに対して
セーラは限界を感じ始め
その空気を読み取ったリビーもまた
人生の最後の日々を、
姉妹別々に過ごす事を覚悟し始めます…
↑常に妹に意見し、文句を言うリビー。
島の家に、大きな光の入る窓を作りたいという
セーラの想いも一蹴！
↑そんな疲れていた時に
優しい言葉をかけてくれた旧友のマラノフに対しても
リビーはキツイ言葉を投げかけます。
もう、あの姉とは…
そう。
賢明であればあればあるほど
人は、苦しまない老後を選択をしたくなるもの！
けれど本当にそれで良いのでしょうか？
二人が別れて死んでいくというのは
小さな島での生活も
それまでの二人で苦労を乗り越えて来た日も
無価値なものとすること…
それが本当に賢明なのかどうかは
当人たちに委ねられる事なのだと思います…
↑この手を放すべきなのか…
姉妹の住む小島には
昔は８月に鯨がやって来ていましたが
最近は来なくなりました…
けれどだからと言って
この島には鯨が来ることはないと断言するより
ひょっとしたら来るかもしれない鯨を
姉妹で待ち続けるのも
良い人生なのかもしれません…
思い出を共有する人間と
最後まで一緒にいられる幸せというのは
八月の鯨に出会えるくらい
嬉しいことなのかもしれないのですから
ヽ(=´▽`=)ﾉ
↑さい、二人の終の決断はいかに！？
という訳で次回は
夢見るように眠ったら
というテーマで
ダークシティ
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①イギリス女性の老後を描いた
発掘良品の映画に興味がある方へ…
②ドイツ女性の老後を描いた
発掘良品の映画に興味がある方へ…
③デンマーク女性の老後を描いた
発掘良品の映画に興味がある方へ…
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