こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/






本日も
 
想像力と
発掘良品の発掘

 
というテーマで

ディーバ



という映画をご紹介したいと思いますので

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

カチンコ 80年代・夜の映画 カチンコ

 

 

本作は1981年のフランス作品。

 

 

 

 

本年4月にご紹介させて頂いた

 

眠れぬ夜のためにの回でも解説しましたが

 

80年代と言えば

 サブカルチャーや新人類の登場によって

終夜営業の店が増えた結果

若者が深夜に活動するようになった時代。

 

↑夜中のダイナーで何が起こるの?

(「眠れぬ夜のために」より)

 

 

 

 

 

本日の作品は

 

そんな80年代のパリの夜が描かれた

 

時代の空気が伝わって来る映画なのです

 

(*´∇`*)

 

↑ようこそ80年代のパリの街へ…

 

 

 

 

 

 

カチンコ アバウトなストーリー カチンコ

 

 

「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば

 

本作の解説は以下の通り

 

 

黒人のオぺラ歌手に心酔している

郵便配達の青年が

彼女の歌を吹き込んだカセット・テープが原因で

不可解な事件に巻き込まれてゆく

というサスペンス・タッチのドラマ。

 

 

 

 

…なんか、怖そうな解説ですね。

 

( ̄_ ̄ i)

 

 

 

 

 

 

けれどご安心ください。

 

本作はサスペンスといってもポップな雰囲気!

 

 

 

 

 

 

主人公のジュールは

 

クラシックをこよなく愛する郵便配達。

 

 

 

 

 

彼の家は、廃駐車場を改造した

 

殺風景な場所ですが

 

オーディオの設備だけは、とても豪華!

 

↑本格的なオープンリールのデッキを持つジュール

 

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

ジュールは、クラシックをこよなく愛する

 

音楽オタクだったのです!

 

 

 

 

 

 

そんなジュールが熱狂しているのは

 

世界最高の声の持ち主と言われている

 

黒人のオペラ歌のシンシア。

 

↑シンシアは世界的な歌い手です!

 

 

 

 

 

 

けれど、シンシアのポリシーは

 

自分の歌を録音して商売にしたくないという

 

技術のみ評価して欲しいというもの。

 

 

 

 

 

 

けれど、シンシアの歌を

 

どうしても残しておきたかったジュールは

 

ある晩のコンサートで

 

こっそり彼女の歌声を録音してしまいます!

 

↑小さなホールで間近で歌うシンシア。

 

↑ジュールは平静を装いながら

彼女の歌声のエアチェックを敢行してしまいます!

 

 

 

 

 

ジュールの目論見は大成功!

 

 

 

 

 

誰も手にしたことのない

 

シンシアの歌声を手に入れたジュールは

 

彼女の歌を聴きながら郵便配達をするという

 

至福の時を過ごしますが

 

そんな彼の郵便配達のバイクの中に

 

全く別のカセットを忍び込ませた女性がいたのです!

 

 

 

 

 

えっ?

 

 

 

 

 

という事は、その女は

 

自分のカセットとシンシアのカセットを

 

すり替えたってこと?

 

 

 

 

 

 

いいえ。

 

 

 

 

彼女は、ジュールとも

 

シンシアとも関係のない元娼婦の女性!

 

 

 

 

 

彼女は、パリで暗躍する売春組織の

 

重要人物の声が入ったカセットテープを持って

 

逃走していた女性!

 

 

 

 

 

カセットテープを取り戻すために

 

組織から派遣された殺し屋に追われた彼女は

 

偶然その場にあったジュールのバイクに

 

証拠のカセットを隠したのです。

 

 

 

 

 

けれど、その直後に

 

彼女は殺し屋たちに殺されてしまいます!

 

↑「あいつキライだ」というのが口癖の殺し屋!

 

 

 

 

 

さて、偶然2つの特別なテープを

 

手にしてしまったジュールは

 

この後、どんな運命が待っているのでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

それは是非、皆さん自身の目で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑カセットのせいで殺し屋に狙われたジュールは

真夜中のパリの地下鉄の通路をバイクで疾走します!

逃げられるのかジュールあせる

 

 

 

 

 

 

カチンコ サブカルチャーの胎動 カチンコ

 

 

本作を撮ったジャン・ジャック・ベネックス監督は

 

恐るべき子供たちと呼ばれた

 

80年代のフランス映画界の新潮流のお一人!

 

 

 

 

 

 

そんなベネックス監督の作品の持ち味は

 

非現実的な現実感!

 

 

 

 

 

ん?

 

(-"-;A

 

ちょっと意味不明の説明ですね。

 

 

 

 

 

本作で撮られている映像は

 

現実には存在しないような幻想的なもの!

 

↑ショーンの部屋の内装!

 

↑映画の後半で、ショーンを助けてくれる

ゴロディッシュという謎めいた男の住んでいる部屋!

 

 

↑そして、真夜中の凱旋門での散歩…

 

 

 

 

 

 

どうです?

 

 

 

 

現実にある空間というよりは

 

アニメやマンガの世界に見えませんか?

 

 

 

 

 

彼の作り出したの映像は

 

80年代のサブカルチャー世代の世界が

 

具現化されたもの!

 

↑私たちは、こんな家に住みたいの!

 

 

 

 

 

 

そんな80年代の理想世界で

 

親や家族とではなく、自分一人だけで

 

好きな趣味に耽溺しながら

 

自由に生きているジュールの空気感は

 

若い世代から支持され

 

オタク的文化の発展に寄与していくのです

 

↑好きなものに囲まれて…

 

↑好きな表現を楽しみながら…

 

↑共感できる人と共に趣味を共有して生きていく…

これぞ80年代のオタク世代です!

 

 

 

 

 

 

けれど、このジュールの個人的な嗜好は

 

決して享楽的なものではなく

 

ただひたすら好きな音楽を愛するという姿勢は

 

シンシアの心にも伝わっていきます。

 

↑ビジネスや金儲けではなく

純粋に自分の歌を愛して録音したジュールに対し

シンシアはどう接していくのでしょう?

 

 

 

 

 

80年代の胎動期の空気を描いた本作は

 

きっと、今の世代の方に対しても

 

新鮮な刺激を与えてくれるのではないかと思います

 

↑クラシックを愛するジュールは

レコード屋でレコードを万引きする少女と友達になって

「2枚組は盗める?」と尋ねます。

 

↑そう。ボクラの世代は

善悪を超えて自分の趣味と合致する人と

交流していったのです…

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

女性の親友

 

というテーマで

 

フライド・グリーン・トマト

 

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

合格おまけ合格

 

 

①80年代のロサンゼルスの夜

興味がある方へ…

 

音譜眠れぬ夜のためにの回はコチラ音譜

 

 

 

 

②80年代の日本のサブカルチャーに

興味がある方へ…

 

音譜ロボット・カーニバルの回はコチラ音譜

 

 

 

 

③80年代のフランス映画で
発掘良品でラインナップしてもらいたい作品に
興味がある方へ…

 

↑「サブウェイ」(1984)
80年代フランス映画界における

もう一の「恐るべき子供たち」はリュック・ベンソン!

 

近年ブルーレイは発売れましたが

より多くの映画ファンに作品を楽しんて頂けるように
TSUTAYAさん、是非!