こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の発掘
というテーマで
バクダッド・カフェ
という映画をご紹介したいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ミニシアター映画黎明期
本作は、メジャー系映画ではないにも拘らず
90年代の日本で大ヒットした作品!
制作国した国は西ドイツ!
配給会社は、KUZUIエンタープライズ!!
監督はパーシー・アドロン!!!
主演はマリアンネ・ゼーゲブレヒト!!!!
…全然、ピンと来ませんよね
↑こちらがマリアンネ・ゼーゲブレヒトさん。
(Marianne Sägebrecht)
…あまり馴染みのない方ですよね( ̄_ ̄ i)
けれど、メジャーではない本作が
今でも多くの日本人に愛され続けている理由は
大手配給会社の意向とは別の
本当に良い映画を世界中から探し出そうという
進取の気取りに満ち溢れた
独立系シアターが誕生したからだったのです!
↑メジャー系映画とは別の映画を公開する機運は
90年代頃に生まれてきました…
アバウトなストーリー
「キネマ旬報社」さんのデータベースによれば
本作の解説は以下の通り
うら寂れた砂漠のモーテル
“バグダッド・カフェ”にやって来た一人の女性と
彼女をめぐる人々との交流を
細やかに描いてゆく。
うん。
この解説だとロマンティックな雰囲気ですが
主人公の女性は
バクダッド・カフェを目指していたのではなく
アメリカ旅行の最中に喧嘩をして
モハベ砂漠の途中で、夫の車から降ろされた
ドイツ人の中年女性!
↑映画の冒頭、大喧嘩をするドイツ人夫婦!
↑夫は、ラスベガスに向かって伸びる何もない一本道に
妻を置き去りにしてしまいます…
…こ、これは遭難案件ですね
(-"-;A
↑大丈夫か?おばちゃん!!
途方に暮れた女性がたどり着いたのは
バクダッド・カフェと書かれた汚い看板がある
廃墟のようなモーテル兼カフェ!
↑うら寂しい給油所兼モーテル。
彼女にとっては見知らぬ土地ですが
ここに泊まる以外ありません。
ですので恐る恐る
バクダッド・カフェへと近づいてみると…
そこにはいたのは
恐ろしく不機嫌そうな黒人女性!
↑………
彼女にとっても、旅支度のドイツ人女性は
はじめて見るタイプだったらしく
二人の最初の出会いは
互いを警戒し合うような緊張感あふれるもの!
↑無言でお互いを見つめ合う二人。
なんだろう。この人…
長い沈黙の後ドイツ人は恐る恐る
黒人女性に対して
ここに長期滞在したいと申し出たのです…
↑え?あんた、うちに泊まるの…
さて、全くタイプ違いの二人は
この後どんな関係になっていくのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑碧眼で無口なドイツ人女性と
↑家族や従業員を怒鳴り散らす黒人女性。
…明らかに性格は会いません
( ̄Д ̄;;
孤独 +孤独は…
本作に登場する二人は
どちらも夫婦関係が破綻した孤独な女性!
砂漠に置きざりにされたドイツ人も
無責任な夫が、突然どこかへ失踪してしまい
途方に暮れている黒人女性も
人生の辛酸を味わっている孤独な女性!
↑黒人の夫は、壊れたコーヒーマシンを修理に出せと
女性に怒鳴られた事に腹を立て失踪!
だから、カフェにも拘わらずコーヒーが出せません
↑生活必需品を全て夫の車に置いてきたドイツ人が
持っていたのはコーヒーポッドと
趣味の手品セットだけ!
砂漠の真ん中で、どうやって生きて行く??
けれど、几帳面なのがドイツ人気質!
何もしないのが落ち着かないドイツ人女性は
汚いバクダッドカフェが気になり
気が付いたところを掃除するようになります。
↑掃除をすると気がまぎれるわね…ゴシゴシ
カフェの従業員や黒人女性家族は
掃除をしてくれるドイツ人女性に感謝して
次第に仲良くなっていきますが
黒人女性にとっては
勝手に居座り始めたドイツ人女性は
イラッと来る存在!
ほぼお互いの会話がなかったドイツ人に対し
我慢の限界を超えた黒人女性は
ドイツ人女性にライフルを向けて
さっさと出ていけとね怒鳴り散らすのですが
その時、ドイツ人が
行くところがないの…
と小さな声で言った時に、気が付いのです!
孤独なのは
自分だけではない
という事に…
そう。
本作で描かれるのは
孤独の辛さを知っている人間は
孤独を知る人間の魂を癒す事ができる
という言語や人種を超えた感情!
お互いの寂しさを理解した二人は
いつしか、その優しさを
周囲の人にも分け与えられるようになり
廃墟のようだったバクダッド・カフェは
孤独なバイカーやトラックの運転手が立ち寄る
砂漠のオアシスとなっていくのです
そんな二人の魂は
映画を観た日本人たちの魂も魅了し
渋谷のシネマライズで単館上映された本作は
気が付けば日本中の人に愛され続ける
伝説の映画となっていったのです
ヽ(=´▽`=)ノ
↑孤独+孤独=もう孤独ではないのです
という訳で次回は
一粒で二度美味しい
というテーマで
フロム・ダスク・ティル・ドーン
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
①KUZUIエンタープライズが配給した
他の作品に興味がある方へ…
②孤独な人間が触れ合う幸せが
描かれた映画に興味がある方へ…
③本作によく似たプロットの
孤独な二人の女性がお互いを輝かせる
映画に興味がある方へ…