こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/





本日も
 

想像力と
発掘良品の発掘

 

というテーマで
 

ダラスの熱い日
 

 

という映画を


ご紹介させて頂ければと思います。






理不尽な社会に対して
 

怒りを感じるのは当然の事!





それも現職の大統領が

 

白昼のパレードで暗殺されるなどという
 

ショッキングな出来事が起これば
 

それに対して怒りや哀しみを覚えない国民は
 

どうかしている気がします。


↑パレードの最中に殺された大統領といえば…

そう、ジョン・F・ケネディ大統領です。





そして、映画という媒体は
 

そんな社会への怒りを創作の源として
 

生まれて来る事もあるのです。




このシリーズで
 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。


推薦理由①
ケネディ暗殺事件の顛末を
犯行側の視点で描いた
極めて恣意的な
ドキュメンタリータッチの
映画だから






本作は1963年の11月22日起こった
 

ケネディ大統領の暗殺事件の
 

発案、謀議、計画、訓練、準備、実行
 

そして、暗殺後の後処理までを描いた映画!


↑ケネディ大統領の暗殺は

こんな感じで謀って、殺して、終わらせました!





おお。

 

( ̄□ ̄;)

 

 

 

 


もう、そこまで分かっていなら
 

事件は解決ですね

 

\(^▽^)/





…えっと汗

実は本作で描かれる陰謀は


あくまでも製作者側の想像の産物!

 

 

 


ですので一つの仮説にすぎません。


↑こんな感じで暗殺の練習をしていたのでは?

(あくまでも想像です!)





けれど本作では、その仮説を
 

記録映像などを混ぜながら描く事で

 

まるで事実のように

 

観客に訴えていったのです!

 

 

 

 

 

陰謀の首謀者は

 

ケネディの方針によって不利益を被る

 

CIAや軍事産業や石油業界。
 

 

 

 

 

彼らはそれぞれの思惑から
 

ケネディを亡きものにたいと考え
 

反ケネディ色の強いダラスで
 

彼を暗殺する計画を推し進めていきます。
 

↑えっ。こんな打ち合わせがあったの!?

(あくまでも想像です!)

 

 

 

 

暗殺者たちは、砂漠で徹底した練習を行い

 

暗殺には狙撃しやすい場所と

 

車のスピードダウンが必須だと訴え
 

ダラスでのパレードのコースは突然変更され

 

大統領の乗った車は
 

暗殺に適したスピードまで遅くなります。

 


↑確実に殺すにはスピードダウンが必要です!

よし、当日のパレードはゆっくり走る!

(あくまでも想像です!)

 

 

 

 

 

また、現在暗殺の実行犯とされている
 

リー・ハーベイ・オズワルトは
 

まるで、私が実行犯ですという証拠を

 

残すような行動をダラスで行い


この暗殺が陰謀ではなく
 

個人の凶行のようなに装っていきます!

 

↑暗殺者オズワルトは

反ケネディ的な行動を行う過激派を装うために

ケネディ暗殺が実行される日まで

人の目につくところで過激な行動をしていました!

(あくまでも想像です!)

 

 

 

 

 

さて、そんな用意周到な陰謀によって
 

11月22日のパレードでは
 

一体どんな惨劇が起こったのでしょう?





それは是非、皆さん自身の目で
 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑ジョン・F・ケネディが暗殺されたのは歴史的事実。

さて、どんな陰謀によって

彼は死のパレードへと向かっていったのでしょう…

 

 

 

 

 

本作の問題点は

 

描かれている陰謀の証拠を一切出す事なく

 

印象操作を試みている映画だという事。

 

↑ケネディ大統領は、陰謀で殺されたんだよね!

だって、そうとしか考えられないじゃん!

(あくまでも想像です!)

 

 

 

 

もしこの手法がアリだとするのであれば

 

自分たちが疑わしいと思う人物を

 

映画などで印象操作して

 

推定有罪にする事が可能になってしまいます。

 

 

 

 

 

それは、ナチス党が行っていた

 

ユダヤ人迫害と同じ手法!

 

 

 

 

事実と想像を混ぜ合わせると

 

証拠はないけど有罪!

 

という空気を生み出す事ができてしまうのです!

 

 

推薦理由②
事実と想像が混合されると

想像された仮説を

事実だと認識させる事ができる




本作は、ケネディ暗殺に怒った

 

デヴィッド・ミラー監督や

 

陰謀論を唱えるリベラルの人たちの支持で

 

暗殺から10年後に作られた

 

推定有罪の映画!

 

↑あの事件を忘れるな!

オズワルトは単独犯行なんかじゃない!

巨大な陰謀が動いたんだ!

(あくまでも想像です!)




そんな、社会に問題提起をした本作は

 

アメリカでの興行成績も批評も芳しいもではなく

真犯人を追求する世論は

 

生み出す事ができなかったようです。

 

 

 

 

 

 

映画とは、想像力の産物であり

人々を鼓舞したり、怒らせる事はできても

 

政治を動かす革命をもたらさない…

 

 

 

 

 

本作が公開された70年代の初頭は

 

映画やロックやヒッピーなどの

 

サブカルチャーの限界が見えた時代。

 

 

 

 

 

 

人々はサブカルチャーに革命ではなく

 

娯楽性や爽快感を求め

 

その事に気づいた人々によって

 

サブカルチャーは娯楽として生まれ変わり

 

キラキラの80年代がやって来るのです!

 

 

推薦理由③

映画や音楽は

観客に愛されるものであり

革命の手段ではない


 

 

 

 

と言う訳で次回は

 

映画の行間を読む

楽しさ!

 

というテーマで

 

殺しの分け前

ポイント・ブランク

 

という映画を解説してみたいと思いますので

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

 

↑ケネディ暗殺の陰謀論は

様々な映画で描かれているのですが

そのほとんどは「モチーフ」としての引用です。

(「パララックス・ビュー」より)

 

音譜「パララックス・ビュー」の回はコチラ音譜

 

 

 

 

↑フィクションを事実と混同される事は

歴史をミスリードする事にもなってしまうので

現に慎むべき事ないかと思います。

 

こちらは「ウォッチメン」におけケネディ暗殺。

スーパーヒーローのコメディアンが

ケネディを暗殺するのでフィクションだと分かりまが

ケネディは陰謀で暗殺されたのでは?

という印象を残す事には成功しています!

 

もし、自分が推定有罪だと思う事があっても

事実として描くのでのはなく

フィクションの中で、それを想像させる

という手法はアリなのです!