こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
恋に恋する恋人たち
というテーマで
それでも恋する
バルセロナ
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
それでも恋するバルセロナ!
このタイトルから皆さんは
どんな内容をイメージされますか?
【観る前の私のイメージ】
それでも恋する、という言葉からは
バルセロナへの否定的な響きを感じるので
バルセロナに行ったカップルが
トラブルに巻き込まれるラブストーリー?
えっと…
この作品で使われているそれでもは
否定的な意味ではなく
それでもまだ恋するの!?
という驚きの言葉だったのです!
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推選理由①
情熱の国スペインにおける
燃えさかる愛を
実感できる映画だから
本作の原題は
VICKY CRISTINA
BARCELONA
(ヴィッキー クリスティーナ
バルセロナ)
ビッキーとクリスティーナは
本作に登場する二人の女の子の名前。
つまり本作は
ヴィッキーとクリスティーナの
バルセロナ滞在記
という感じのお話で
二人の若いアメリカ人女性が
夏休みにバルセロナに遊びに行って
芸術家と恋におちるというストーリーです。
おお!
正統派のラブストーリーっぽいですね
\(^▽^)/
けれど二人が恋したのは
情熱の国スペインのバルセロナ!
バルセロナの恋は
アメリカの恋と全く違うものだったのです!
ヴィッキーとクリスティーナは親友ですが
愛に関する考え方は正反対。
ヴィッキーの考える愛とは
誠実さと信頼関係によって生まれるもの
↑愛は誠実であると考えるヴィッキーは婚約中。
一方のクリスティーナの考える愛とは
情熱や感情の高ぶりによって生まれて来るもの。
↑将来、芸術家志望のクリスティーナ。
愛は感情が優先されるべきものと考えています。
そんな二人はバルセロナに到着した晩に
芸術家のアントニオと出会います。
↑アントニオは紳士的な芸術家。
彼は、最近まで結婚していたのですが
妻と大喧嘩の末に離婚した男。
二人と知り合ったアントニオは
出合った直後にも関わらず
離島に遊びに行こうと提案してきます。
誠実さを大切にするヴィッキーは
いきなりのナンパな提案を軽蔑しますが
クリスティーナは興味津々!
↑ヴィッキー:は?何言ってんの?
クリスティーナ:あら。素敵な提案ね
そんな二人に対してアントニオは
島に行って観光だけでなく
二人と一緒に愛を楽しみたい平然と語り
クリスティーナは
そんなアントニオの情熱的な誘いに
強く惹かれていくのです。
↑こういうのが「本物の愛」じゃないかしら…
さて、結局クリスティーナに押し切られる形で
アントニオと旅する事となった二人には
一体どんなロマンスが待ち受けていたのでしょう?
それは是非、皆さん自身で
ご覧になって頂ければと思います。
↑最初はアントニオを警戒していたヴィッキーですが
ロマンチストで紳士的なアントニオに
ヴィッキーもだんだん好意を抱いていくのです。
えっ。なんて美味しいチョコ!
こういうのを知ってる男の人ってステキ
と、ここまでの解説だと
いわゆる王道のラブコメディーですよね。
↑情熱的なスペイン男子の求愛に
心揺れ動く二人の乙女!
けれどアントニオの愛は
二人だけに注がれていた訳では
ありませんでした!!
アントニオの三人目の愛する人は
元妻のマリア!
↑これぞ情熱の国の人と言うべきマリア!
マリアとアントニオが離婚した理由は
二人の愛が強すぎてぶつかり合ったから!
けれど離婚した後に哀しみに暮れたマリアは
自殺未遂をしてしまったのです!
そんなマリアを捨てられないというアントニオは
クリスティーナと同棲を始めたにも関わらず
マリアとも一緒に暮らしたい!
と言い出したのです。
↑傷ついて苦しんでいるマリアを見捨てられないよ。
そうだ!3人で一緒に暮らそう!
!!!
アントニオって
とんでもない浮気者!?
と思うかもしれませんが
彼は、自分の愛について誠実であり
また情熱的であるだけ。
だからこそ、元妻も新しい恋人たちにも
誠意をもって愛そうとしますし
お互い情熱的な関係を築こうとします。
そう!
愛に誠実でる事も、情熱的である事も
考え方を変えてしまえば
どうとでも解釈できてしまうものだったのです!
推薦理由②
多くの人を同時に愛する事は
愛に寛容なら否定できない
↑自分に対して誠実な愛ならOK?
本作を監督したのはウディ・アレン。
彼の作品で語られる愛とは
ピュアなものではなく
愛の不条理さや危険さが混然となった
とても複雑なもの。
本作では、愛を頭で考えていたアメリカ人が
愛を中心に人生を生きている
情熱の国のスペイン人の愛と出会った事で
愛について理解ができなくなり
疲労困憊してバルセロナを去っていきます。
↑ … … … …(疲れた)
愛というのは、理性で理解できるほど
単純なものではないのかもしれませんね…
推薦理由③
愛は意義不能である!
↑ヴィッキーとクリスティーナの恋愛観は
バルセロナの恋で、ボロボロになってしまうのですが
アントニオとマリアの恋愛観は
最初から最後まで、全くゆらでいません!
そしてそれは、愛を人生で至高のものと考えている
ヒスパニックの強みなのだと思います。
と言う訳で次回は
類似品にご注意!
と言うテーマで
それでも恋する
ニューヨーク
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑本稿は2016年の11月~12月に連載した
「創造力とヒスパニック見聞録」でご紹介した内容に
加筆修正させて頂いたものです。
このシリーズでは
情熱の国スペインとメキシコの作品を紹介しつつ
ヒスパニック気質について研究してみました!
ご興味ある方は
よろしければご覧いただければ幸いです
ヽ(=´▽`=)ノ
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