こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の再発掘
というテーマで
ニューヨーク1997
という映画を
解説してみたいと思います。
発掘良品第一弾にセレクトされた
不思議なヒーロー映画も本日で最後。
本作のヒーロー、スネーク・プリスキンは
なんと、どんなヒーローなのか
詳しい説明がされない謎の男なのです!
↑謎の男、スネーク・プリスキン!
このシリーズで
本作品の推薦理由は3つ。
推薦理由①
ポストモダン時代の
近未来のデストピアが描かれた
映画だから
本作の舞台はニューヨーク。
といっても
繁栄の街ニューヨークではありません。
この映画における荒廃した近未来においては
ニューヨークのマンハッタン島は
巨大な刑務所だったのです!
ご存知の通りマンハッタン島は
ハドソン川とイースト川の間にある中州。
↑マンハッタンは巨大な中州なのです。
だから、マンハッタン島の周囲を壁で囲ってしまえば
脱出できない巨大牢獄となるのです!
↑マンハッタン封鎖というアイディアは
ダークナイト・ライジングでも使われていますね。
でもどうして
そんな巨大な刑務所が必要なの?
(・_・;)
それは
犯罪者が増えすぎてしまったから!
この映画が描く近未来は理想の未来ではなく
地獄のような未来なのです。
↑分かりやすい説明が書いてある日本版のチラシ。
だから刑務所と言っても看守なんていません。
ここは終身刑の重犯罪者が送られる
生きて帰れぬ犯罪者の王国
となっていたのです!
↑地獄へようこそ!
本作は、そんな無法地帯のマンハッタン島に
大統領専用機が墜落するというショッキングなお話。
すぐに救援部隊が派遣されましたが
時すでに遅く
大統領は犯罪者の人質となってしまいます!
↑犯罪者たちにとって大統領は、恰好の人質でした!
ちなみに大統領は
核戦争回避のサミットに出席する予定で
核戦争回避のヒントになる
重要な記録テープを所持していたのです!
サミットが開催されるは24時間後。
つまりアメリカ政府が24時間以内に
大統領とテープを回収しないと
世界は核戦争で破滅するという事なのです!
…すごい展開ですね。
( ̄□ ̄;)
この緊急事態に政府は
スネーク・プリスキンという
元特殊部隊の伝説の無法者を
登用する事にします!
↑只者ではない雰囲気のスネーク・プリスキン
けれど…
スネーク・プリスキンがどんな過去を持つ人物なのかは
映画の中でほとんど語られないのです!
↑俺の過去?
そんなのお前らが勝手に想像しろ!
えっ!
そんなのあり!?
ヒーローの過去って
キチンと語られなくていいの?
はい!
語らなくて良いのです
\(^▽^)/
本作はスネーク・プリスキンが
一体どんな男なのか分からないからこそ
大統領救出ミッションが成功するかどうかも分からず
結果として映画に緊迫感を与えているのです。
↑観客にとってヒーローがミステリアスだと
映画の展開は読めなくなります。
推薦理由②
ヒーローは正体不明の方が
話に緊迫感が出る!
そう考えると
過去が詳しく語られないヒーローは
決して少なくない事に気づくと思います。
有名なのは椿三十郎。
↑強いのか?このおっさん。
続・荒野の用心棒のジャンゴ。
↑棺桶を引きずっている男ジャンゴ!
なんだコイツ!?
彼らは、どんな過去があり
何を考えているか分からないからこそ
強いのか、弱いのか?
正義の味方なのか、悪人なのか?
そして
最後は勝つのか、負けるのか?
という予測がつかず
観客をソワソワさせるのです。
↑強いか弱いか分からないから
展開にドキドキ!
大統領救出を命じられたプリスキンですが
彼は喜んで任務を引き受けた訳ではありません。
プリスキンは突然逮捕され
マンハッタン島へと移送される事になったのです!
↑ちっ。俺を逮捕しやがって…
政府は、プリスキンの逮捕を取り消す事を条件に
大統領とテープの奪還を命じたのです。
…でも、この計画
プリスキンに拒否られたらおしまいですね。
だから政府側は卑怯な手を使います。
救出を承諾したプリスキンに予防注射のフリをして
体内に小型の時限爆弾を注入!
時限爆弾のタイムリミットは24時間。
つまりプリスキンは
24時間以内に大統領を救出して戻らないと
爆死してしまうことになったのです!
↑あと20時間でミッション成功させないと
死亡するから頑張ってね!
さて、地獄のニューヨークに降り立ったプリスキンは
果たして任務を遂行し、生き延びる事ができるのでしょうか?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑地獄のNYで生き延びろ!!
本作で描かれたニューヨークは
犯罪者の巣窟ですが
世界中が核戦争直前まで争っているのであれば
ニューヨーク以外も決して
理想的な世界ではありませんよね。
60年代までの人類が抱いたていた
明るい未来世界は
ベトナム戦争や、公害問題や、人種問題により
打ち砕かれました。
人類の未来が明るくないなら…
世界は一体どうなってしまうのか?
それを想像するというのも
ポスト・モダンの考え方のひとつ。
想像力で地獄の未来を描けば
そんな未来にならないためにどうするべきかを
考えるキッカケも生まれてきます。
↑こんな未来、ごめんだぜ!
推薦理由③
地獄を想像できる人が
地獄を回避する方法も想像できる
と言う訳で次回はせっかくですので
本作のヒットによって生まれた、まさかの続編
エスケープ・フロム・L.A.
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑本作についてのもう少し詳しい説明は
以前に「気がつけば狂気」というシリーズで
ご紹介させて頂きました。
もしご興味がありましたら、こちらも是非!
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