こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と
発掘良品の再発掘
というテーマで
マジック
という映画を
解説してみたいと思います。
発掘良品の第一弾には
ただならぬ雰囲気を持つ作品が
3つ選ばれています。
ただならぬ雰囲気とは
一度観たら
一生忘れられないシーンがある!
という事。
人によっては、その映像が一生頭に残って
トラウマになってしまうかもしれない危険な作品です。
↑トラウマ映画の例①
デビッド・リンチの脳内世界が映像化された
「イレイザー・ヘッド」
けれど、考えようによっては
そんなタイプの映画は
誰かが紹介してくれなければ
めったに出会う事ができない映画でもあります。
↑トラウマ映画の例②
恐怖が現実化する過程を映像化した
「マウス・オブ・マッドネス」
だからこそ、発掘良品シリーズでは時より
多くの人の心にトラウマとなっているカルト映画を
セレクトしているのではないかと思うのです。
第51弾
のジェイコブス・ラダー
↑トラウマ映画の例③
実は、人生を考える上でとても重要な映画
「ジェイコブス・ラダー」
第64弾の
闇のバイブル/聖少女の詩
↑トラウマ映画の例④
少女の美しさと危うさが同居する映画
「闇のバイブル/聖少女の詩」
第57弾の
テナント/恐怖を借りた男
↑トラウマ映画の例⑤
古いマンションで一人暮らしできなくなる映画
「テナント/恐怖を借りた男」
これらの作品も
人々の脳裏にトラウマとしてこびりつく
カルト作品たちなのです。
本日のマジックも
そんなトラウマ系の映画。
トラウマとなる理由は…
ポスターを見れば、お分かりですね!
この映画においては、不気味な腹話術人形が
観た人のトラウマになるのです!
↑ギャーーーーー!!!
このシリーズで
本作品の推薦理由は3つ。
推薦理由①
腹話術人形に対する
潜在的な不安をかき立てる
映画だから
本日のマジックの主人公は
コーキーという内気で孤独なマジシャン。
地味で華のない彼は
舞台で高度なトランプマジックをしても
誰も振り向いてくれません
(T_T)
↑ザ・地味!という感じのコーキー。
芸人としての実力はあるのに
華がないので評価されないというのは辛いこと。
だからコーキーは
思い切ってイメージ・チェンジに挑戦します!
彼は、腹話術人形のファッツを使い
コーキー&ファッツで大人気になるのです!
↑ファッツとの掛け合いは大うけ!
コーキーは相棒を得た事で人気者となりました。
人気者となったコーキー&ファッツには
TVのレギュラー番組を持たないか
というオファーが舞い込んできます!
よかったねコーキー!
ヽ(=´▽`=)ノ
けれど、TV出演の条件が
健康診断を受ける事だと知ったコーキーは
険しい顔つきになってオファーを断り
マネージャーにも行き先を告げづに
失踪してしまうのです。
↑け、健康診断…。お断りします!
さて、コーキーは一体どうして
健康診断を断ってしまったのでしよう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑俺たちに健康診断なんて必要ねぇよなコーキー。
ああ、そうだともファッツ。俺たちは正常さ!
コーキーとファッツは一心同体。
顔も似ていますし、服だって同じです!
けれどファッツは人形ですから
一人の人間がコーキーとファッツという
二人の人格を演じ続けているという事です。
↑誰もいない時も、ファッツと話し続けるコーキー。
そう。
コーキーが自分を補完するために生み出した
ファッツという人格は
いつしかコーキーを分裂症へと誘っていたのです。
推薦理由②
孤独な人間は
分裂症になる可能性がある
↑本来の人格が内気で大人しいコーキーは
ファッツという人格を作る事で
孤独ではなくなりましたが
内気なコーキーを補完するファッツの人格は
次第にコーキーを支配していくのです。
失踪したコーキーが向かったのは
高校時代好きだった女の子が住んでいた湖畔。
高校当時は内気で
恋心を打ち明けられたかったコーキーも
ファッツがいる今なら
堂々と彼女に告白できました!
↑わ~。これが噂のファッツね!
ファッツの事を知っていた彼女は大喜び!
けれど、好きだった彼女は
昔コーキーをいじめていた乱暴な同級生と
すでに結婚していたのです。
↑ガサツで乱暴な同級生に、コーキーは今でもビクビク。
内気なコーキーの性格なら
好きだった彼女が結婚してしまっているのなら
黙って諦めていたでしょう。
けれど今、彼には
ファッツという相棒がいます。
コーキー逡巡している事でも
キッパリと決断してしまうファッツが…
↑お前、何迷ってんだよ!
本作は、怖いというより哀しい物語。
強くなろうとと試みた内気な男が
気が付けば強気の別人格に乗っ取られていく
救いのない展開なのです。
推薦理由③
精神的な弱さを
克服しようとする行為は
悲劇を生む事もある
↑助けてくれー!!!
まるで生きているようなファッツは
コーキーの隠れていたもう一つの歪んだ性格。
そんな存在が具現化されているからこそ
本作は、観た人に忘れられないトラウマを残す
カルト映画になってのだと思います。
↑存在感が逆転してしまっているコーキーとファッツ。
隠している心が具現化されているからこそ
この映画は恐ろしいのです。
と言う訳で次回は
鑑賞と分析
というテーマで
本シリーズで最大の問題作である
赤い影
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑隠されていた本音を
全部解放してしまうファッツは
コーキーから生まれた
コーキーの人生を破滅させる存在と
なっていくのです…
※本作は以前に
想像力とイマジナリーフレンドというテーマでも
一度ご紹介しております。
もし興味がありましたら、こちらも是非!
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