こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日も
想像力と辛苦の人生
というテーマで
レヴェナント
蘇えりし者
という映画を
ご紹介させて頂ければと思います。
辛苦の人生というテーマでお送りした
このシリーズも本日で最後!
長い間お付き合いいただき
本当にありがとうございました
ヽ(=´▽`=)ノ
どんな人にも苦しい日々が存在する以上
辛苦と共に生きるのが人としての定めなのです…
このシリーズで
本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。
推薦理由①
人間という生物は
どんな辛苦が与えられても
生きようとする
という事が描かれているから
この映画は
開拓時代のアメリカが舞台。
↑この作品は、アメリカの雄大な自然を見るだけでも
一見の価値があります。
ネイティブ・アメリカンの住む土地に
狩猟のために入り込んだ白人たちは
危険と隣り合わせの日々を送っていました。
現地の事情が分からない狩猟隊は
ガイト役としてグラスという男を雇っていました。
グラスは白人ですが、原住民の妻と結婚した男。
↑ネイティブ・アメリカンと結婚して
幸せに過ごしていたグラス。
けれどある日、白人が居留地を襲撃し
彼の妻も殺してしまってたのです!
妻を殺された怒りと悲しみの中
怪我をして瀕死の状態だった息子を
グラスは必死で看病し
息子は一命を取り留めたのです。
↑かわいい息子は、まだ生きていてくれました!
妻を失ったグラスは
遺された息子を育てる事が
生きる目標となっていったのです。
そんなグラスの息子も立派な青年に育ち
今回のガイドでは
グラスに同行していたのです。
けれどそんな白人集団は突如
原住民から激しい攻撃を受けてしまうのです!
↑冒頭の襲撃シーンは
プライベート・ライアンに匹敵します。
グラスは襲撃から逃れるために
待ち伏せされる可能性が高い川沿いではなく
険しい山岳ルートを選択しますが
結果としてその選択がグラスの人生に
さらなる辛苦を与える事となっていくのです!
↑ちなみにグラスのいう事を聞かず
川を下ったメンバーは
待ち伏せされて全員死亡します…
さて、山の上でグラスは一体
どんな辛苦を味わう事となるのでしょう?
それは是非、皆さん自身の目で
ご覧になって頂ければと思います。
↑グラスの選択は、狩猟隊の命を救いますが
彼自身と、彼の息子には
残酷な選択となっていくのです…
詳しく解説すると
観る楽しみを奪ってしまうので
詳細は説明しませんが
妻を殺された時に
グラスの心は一度死んでしまっています。
そんな彼の命を
地上に引き留めたのは息子がいたから!
↑妻は死んでしまいましたが
見守ってくれていると信じて頑張ろうと決意します。
死にかけていた幼い息子に
彼は語りかけます。
命がある限り、生きろ!
と…
推薦理由②
命がある限り生きろ
というのは
素晴らしい考え方である
そんな息子が成長し
もう少しすれば一人前という時に
今度はグラスは大怪我をして
瀕死の状態になってしまいまいます。
↑喋る事はおろか、立つこともできないグラス。
今度はグラスが息子や仲間たちから
命がある限り、生きろ!
と言われる番ですね。
けれど…
そんな、自分では何一つできない状態の
グラスの目の前で
息子が殺されてしまうのです!
それも原住民に殺されたのではなく
卑劣な仲間の白人の手で
あっという間に殺されてしまうのです。
怒りに震えるグラスですが
指一つ動かせない状況ですから
何もできません。
その上、その白人は
グラスを山の中に置き去りにしてしまうのです。
↑生き埋めにして山中に置き去りにされたグラス。
これでも
命がある限り、生きろ!
と言えるものなのでしょうか?
推薦理由③
命がある限り生きろ
というのは
残酷な考え方である
本作の監督は
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
彼の作品はいつも
人間が生きていくというのは
過酷なものなのだ!
というメッセージが込められています。
↑彼の出世作「アモーレス・ペロス」は
3人の辛苦の人生が同時並行的に描かれます。
人生とは
誰もが納得できるようなものではなく
残酷で理不尽で辛いもの。
↑モロッコで生きるのも
東京で生きるのも
アメリカで生きるのも辛いのが人生。
(イリヤニトゥ監督作品「バベル」より)
けれど、それでも尚
生きある限り生きていかねばならない
という深くて重いメッセージを残し
この映画は静かに終わっていきます。
そして本作を観終わった後
観客である私たち自身も考えるのです。
辛くても生きていくというは
どういう事なのか
という事を…
と言う訳で
このシリーズはこれでおしまいです。
来月はまた
新しいシリーズをスタートできればと
思っておりますので
どうぞよろしくお願いいたします
(o^∇^o)ノ
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑「辛くても生きろ」
他者に言うのは簡単ですが
実際に実行するのは大変なこと。
辛苦について考えさせられる映画は
やがて自分の前にやって来る
つらい人生の予習のようなものなのです…
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