こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/






本日は

「BUG/バグ」
 



という映画を通して

想像力と狂気の共有

というテーマについて

考えてみたいと思います。






狂気は伝染するものでしょうか?



答えはYes!






誰かの生み出した狂気は

その人を大切にしている人

そして

その人を愛している人たちに

影響を及ぼすことがあり

知らぬ間に

同じ妄想を共有することもあるのです





これは専門用語で

感応精神病

と呼ばれるもの。






感応精神病に関しては

「リリス」

という映画で、以前ご紹介させて頂きましたが

本日の

「BUG/バグ」


感応精神病をテーマにした
一幕劇

なのです。








この映画の主人公はアグネス。


↑アグネスはレストランのウェイトレス。






一人暮らしですが

家には頻繁に

無言電話がかかってくるのです。






相手は特定できませんが

アグネスは

別れた夫のジェリーからではないかと

心配しています。





ジェリーは暴力的な男。


↑彼がジェリー




刑務所に収監されていたのですが

つい最近、仮釈放されたらしいのです。






別れた暴力夫が

いつやって来るか分からない!





これって

かなり不安な状況ですね。


(-"-;A





けれど、そんな時に

ピーターとい男と知り合うのです。






ピーターは

あまり喋らない物静かな男。


↑静かな男、ピーター。





温厚で礼儀正しく

話し友達になりたいというピーターに

アグネスは好感を持ちます。





不安な時に

話し相手になってくれる人が

いるって嬉しいですよね

(*´∇`*)






アグネスは

泊るあてがないというピーターを

一晩泊めてあげることにします。





といっても

一緒に寝るわけではありません。





彼女はベッド。


ピーターはソファ。




…紳士ですね





けれど夜が明けた時

思わぬ事態が発生していました!






アグネスが目覚めると

別れた夫のジェリーが家の中にいたのです!


↑朝起きると
バスルームに分かれた夫が!!






出てってと言うアグネスですが

彼は意に介しません。





逆らえばもちろん暴力です!


↑たちまち殴られるアグネス。





ピーターは

朝食を買いに行っていて不在。






彼女が不安に思っていたことは

的中してしまいました!







ジェリーは、

何日か家を留守にするが

また帰ってくる

と言い残して出て行きます。





またジェリーとの絶望的な生活が…

と悲しむアグネスですが

その時、帰ってきたピーターを見て

この人が一緒なら!

と思うのです。


↑ジェリーにも物怖じしないピーター。





暴力的な元カレから

守ってくれる(かもしれない)

紳士的な新しい彼氏







アグネスにとってピーターは

なくてはならない存在

となったのです。






けれど…






ピーターの言動は

なんだか怪しいのです。






彼は言います。



ボクはイラク戦争の時に

軍の実験体にされて

体内に虫を埋め込まれた!





だから軍の病院から脱出して

今、逃亡生活を続けているんだ!



↑ぼくの血液の中に虫がいるかを
顕微鏡使って調べよう!





( ̄_ ̄ i)





そして

部屋の中に虫がいて、俺を襲っている

と言って

カラダを掻き毟しり始めます。



↑「ほら!ベッドにも小さな虫が!!」

「私には見えないけど…」





( ̄Д ̄;;





…ピーターは

明らかにおかしいですよね!






普通に考えれば

精神病かも?

と考えると思います。






けれど彼女にとっては

せっかく親しくなった
ピーターと別れることの方が恐怖

だったのです!


↑ピーターがいなくなってしまったら…

それを考えた方が
よっぽど恐怖なのです!






彼女は

ピーターの言う事を信じ

部屋の中にいる(見えない)虫退治に

のめり込んでいきます。



↑部屋の中を
除虫モードに改装する二人。






さて

虫がいる!

という強迫観念に取り憑かれた二人は

一体どうなってしまうのでしょう?






それは是非、皆さん自身の目で

ご覧になって頂ければと思います。





狂気が伝染していくのは

家の中。





アグネスは

外に逃げることができるのですが

追い詰められた彼女の精神は

ピーターから逃げるどころか

同化することを選んでしまう

のです。






一幕劇だからこそ伝わってくる

部屋の中の変化は

崩壊していく精神を描いたものなのです。



↑この家の中で
心が狂っていくのです…






という訳で次回は

一幕劇で人種問題

というテーマで

「ゴッド・イン・ニューヨーク」

という映画を解説してみたいと思います。






ではまた(*^ー^)ノ




↑虫(バグ)が!と言いつつ
虫は一匹も出ない映画。

けれど
もっと恐ろしいものが出るのです…







BUG/バグ [DVD]/アミューズソフトエンタテインメント
¥4,104
Amazon.co.jp