本日は
「タクシー・ドライバー」
という映画を通して
「想像力と見えない心」
というテーマで考えてみたいと思います。
前回、前々回と
心象風景
をテーマに
をテーマに
「ムード・インディゴ」
と
「恋愛睡眠のすすめ」
という二つの映画を
ご紹介させて頂きました。
この二作は、
心の中の風景
を映像化したもの。
を映像化したもの。
だから一見
「良く分らない」
感じがしますが
「こんな気持ちの心象風景なんだ」
と理解して観て頂ければ
意外と納得できるような気がします
(^^)
(^^)
むしろ
心象風景が描かれなていないと
普通の人とはちがう
考え方をしている人
の気持ちは理解しにくいのでは
ないでしょうか？
普通の人とはちがう
考え方をしている人
の気持ちは理解しにくいのでは
ないでしょうか？
本日の
「タクシー・ドライバー」
は
「恋愛睡眠のすすめ」
の主人公ステファンと同様
恐らく
統合失調症
です。
です。
人と上手く話せず、
現実と幻想の区別がつかず
何をしでかすか分らない
という点では、
主人公のトラヴィスも
ステファンも同じです。
ただし
タクシー・ドライバーの場合、
それが分るのは
タクシー・ドライバーの場合、
それが分るのは
かなりストーリーが進んでから！
最初のうちは
最初のうちは
トラヴィスの異常さに
映画の中の人も、
観ている私たちも
気づけないのです…
映画の中の人も、
観ている私たちも
気づけないのです…
映画の冒頭
タクシー運転手になれた
トラヴィスは
日記にサラッと、こう書きます。
雨は人間のクズどもを
舗道から洗い流してくれる。
なんかカッコいいですね
＼(＾▽＾)／
ハードボイルドで
ワイルドなキャラに思えます。
でも、もしこれ
自分の頭の中で
妄想していた映像
だったとしたらどうでしょう…
人間のクズを
洗い流していく雨
という妄想
なんだか
異様な感じですね～
けれど、この時点では
観ている私たちは
彼のセリフが
異常なセリフだとは気づけず、
ワイルドでカッコいい男
なんじゃない？
くらいにしか思わないのです。
↑一見、普通の人。
けれど心の中は…
けれど心の中は…
これがもし
「恋愛睡眠のすすめ」
のように
実際の映像で
雨に流されている人間の映像
を見せてくれたとしたら…
きっと私たちは
「何考えてるんだ、この人！？」
と、早い時点で
トラヴィスがちょっと変な人だ
ということに
気づけたと思うのです。
kotobank.jpによると
統合失調症の主な特徴としては
１．幻覚
実際にはないものをあると思ってしまう。
２．妄想
事実ではないことを、本当であると思い込む。
３．自閉
他人と上手く交流ができない。
４．思路の障害
話が唐突に別の方向に飛ぶ。
５．不眠
眠れないから、頭痛や倦怠感になる。
などがあるそうですが、
ステファンにもトラヴィスにも
同じ症状がみられます。
二人は
どちらも恋をしますが、
奇妙な行いが災いして
失恋してしまいます。
ステファンの場合は
幼児退行して
彼女の家のベッドで
勝手に寝てしまう訳ですが(-_-;)
トラヴィスの場合は…
こんな、さわやかだった彼が
↓
ありゃ！どうしたの一体！？
フラれたことで
恋愛の障害になったと
思われる人
思われる人
（もちろん勝手な妄想！）
に対する
殺意
が芽生えてしまうのです！
殺意
が芽生えてしまうのです！
最初に好きになった子は
大統領候補を応援するボランティア！
↑デートに誘うことは成功しますが
彼女を連れて行った場所は…
彼女を連れて行った場所は…
だから
憎しみの対象は
彼女が応援している
大統領候補！！
大統領候補！！
次に振られてしまうのは
少女の売春婦。
↑いい大人ですが
少女とも上手く会話できません…
少女とも上手く会話できません…
だから、
憎しみの対象は
憎しみの対象は
彼女の近くにいる男性。
そしてついに…
そしてついに…
！！！
！！！彼の心象風景が分らない以上、
彼が事件を起こすまで
「あっ！危ない人なんだ！」
ということが理解できない。
でも、これが現実であり、
ある意味
とても恐ろしいことなのです。
だからこそ
心象風景の映像化は
痛んだ心を理解するヒント
となり得る
大切な想像力だと思います。
病んだ心が
誰にも理解されないトラヴィスが
一体、どんな行動に
出てしまったのか？
それは是非、皆さんの目で
確かめて頂ければと思います(^^)
↑この目の奥に何を思う…
という訳で、次回は
そんな「痛んだ心」に「寄り添うやさしさ」
をテーマに
「ラースと、その彼女」
をご紹介させて頂ければと
思いますヽ(=´▽`=)ﾉ
思いますヽ(=´▽`=)ﾉ
ではまた(*＾ー＾)ノ
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