酒が足りなくなったので、
京都のいとこの兄ちゃんからもらったウイスキーを引っ張りだしてきた。
2本、違う銘柄をもらい、10月くらいから飲めずにいたのだが、封を切った。
銘柄のなまえは書いてあるが、調べていないので、
どこのウイスキーなのかもわからない。
水割りにしてみると、結構きつい。
が、甘すぎず、割と好みのウイスキーだ。
毎年、京都に遊びにいって、サントリーの角をひと瓶ちょっと空ける。
それで、俺がウイスキー党なんだと思っているのだろう。
いろんな話をする。
だいたいは怒られる。
半端ばかりしてきたから。
怒られると知っていながら、毎年行く。
それが血というものであり、
どんなに怒られようが会いたいし、
怒られてもいい。
だいたい、いとおしいと思ってないなら、他人なら、怒りもしない。
愛されてるから、真也、なんとか一人前になれよと思ってくれるから、厳しく叱ってくれる。
おふくろの助言もあり、昨年は、採れたばかりの新米を送ったんだ。
うちとは違い、食べ盛りの子供が3人もいるから。
真也、ありがとうな。
でもおまえ、こんなことせんでええ。
したらあかんで、ほんまに。
と、ひとしきり関西弁で長い話をまくしたて、
後日、ウイスキーが贈られてきた。
横浜のいとこに、毎年京都のいとこのとこに行ってると話すと、俺も行きたい!
とのことだったので、今年は二人で行きたい。
が、
おんちゃんが真也はまだ足元が落ち着かん、と。
ちゃんとするまで来たらあかんとか言ってたから、行けるのかな。
真也は真也で、真面目にコツコツやってるんやけど。
おんちゃんに怒られたい。
いとこの兄ちゃんに怒られたい。
今の俺には、誰も愛をこめて叱ってくれなくなった。
愛情のやりとりができるのは、老いたおふくろだけになってしまった。
血は、水よりも濃い。
