国内大手トラックメーカーの日野自動車(株)と三菱ふそうトラック・バス(株)が、10日(火)に2026年(R8年)4月に経営統合することで最終合意(Definitive Agreement)したと発表しました。
子会社 | 資本金 | 親会社の株式保有状況 |
日野自動車(株) | 727億1,700万円 | トヨタ自動車(株)が50.1%保有 |
三菱ふそうトラック・バス(株) | 350億円 | ダイムラー・トラックAG社が89.29%保有 |
それと、新しい持株会社の本社は東京都内とのことで、CEO(Chief Executive Officer、最高経営責任者)には現三菱ふそうトラック・バス(株)のカール・デッペン(Karl Deppen)CEOが就任される様です。
そして、この両社は、商用車の開発及び生産で協業し、課題となっている脱炭素化や自動運転などの次世代の技術開発でも連携して競争力を高めるとしています。
因みに、両社の全世界に於ける中型・大型トラックの販売台数は、2024年では日野自動車(株)が約9万6,000台で世界第11位、三菱ふそうトラック・バス(株)が約5万8,000台で世界第18位と世界第4位のいすゞ自動車(株)の約15万台から大きく引き離されています。
- 2024年中型・大型トラック販売台数(全世界)
- Tata Motors Limited(Republic of India):17万2,000台
- Freightliner Trucks(United States of America):16万台
- Daimler Truck Holding AG(Federal Republic of Germany):15万7,000台
- いすゞ自動車(株):15万台 --- 新持株会社系:15万4,000台
- Ford Motor Company(United States of America):14万5,000台
なお、これに拠り、国内トラックメーカーは、新たに設立されるこの持株会社系といすゞ自動車(株)系の二つのグループに集約されることとなります。
乗用車部門での経営統合は中々進行・進展しませんが、規模も小さく将来的な経営不安定が予見される商用車部門では経営統合は早く進行・進展しています。≫