18日(火)にMSN(The Microsoft Network)は、デンマーク王国(Kingdom of Denmark)の道路安全対策及び交通局が実施する定期安全検査に、Teslaモデル3が23%の不合格率を記録し大きな注目を集めたとの現地メディアのリポートを報じました。
MSN(The Microsoft Network)に拠ると、この定期安全検査は4年毎に行われる所謂車検ですが、4,668台のTeslaモデル3が受検した所、その内1,051台が不合格となり、行政処分を受けたとのことです。
(デンマーク王国(Kingdom of Denmark)には、1998年のEU指令施行前には検査制度が無かった様ですが、EU指令施行に拠り導入された様です。)
因みに、この定期安全検査には他のEV(Electric Vehicle)も受検していますが平均的な不合格率は9%程度とのことで、Teslaモデル3の不合格率が突出していることが分かります。
然も、その主な不具合は、照明、ブレーキ、ステアリング及びサスペンションと自動車の基本的な機構・性能で有り深刻です。
それと、この様な事案はドイツ連邦共和国(Federal Republic of Germany)の1年から5年使用後の定期検査に於いても品質信頼性でTeslaモデル3が最下位を記録しており、品質維持に於いて明確な問題が有ることを示唆していると報告しています。
- 点検周期
- デンマーク:4-2-2(1998年~)
- ド イ ツ:3-2-2(1982年~)
更には、現地メディアのリポートではTeslaモデル3とプラットフォームが共有するモデルYにも同様の品質問題が発生する可能性が有ると指摘している様です。
そして、致命的なことはこの様な機械的耐久性が著しく劣っていることは、Teslaなどが得意とするOTA(Over The Air)(無線通信で行うバージョンアップ)では解決出来ません。
また、調査・コンサルティング会社JDパワー(J.D. Power)が公表している『信頼性の低いカーブランドのランキング』(2023年版)では、Teslaが242点でワースト5位となっています。
(このランキングは、100台当たりどれ位の問題点が指摘されているかと言う指標で、各オーナーに対して調査するものでPP100とも呼ばれる様です。)
不具合現象としては、『パネルにギャップ発生している』や『ステアリングホイールが外れる』など幅広い様です。
なお、この『信頼性の低いカーブランドのランキング』(2023年版)の業界平均は186点でLEXUSは133点と高品質な様です。残念なことに、Teslaモデル3とモデルYは、日本国内での販売主力車種です。≫
(先ずは、自動車はまだコモディティ(Commodity)では無くFUN TO DRIVEだと思います。)