9月18日(水)に中華人民共和国内の日本人学校に徒歩で通う男子児童(10歳)が、登校中に中華人民共和国人に襲われ大ケガをする事件がありましたが、本日悲報が報じられました。
在広州日本国総領事館(中華人民共和国広州市越秀区環市東路)に拠ると、この事件は、9月18日(水)午前8時頃に、広東省の深圳日本人学校(広東省深圳市南山区工業八路295号)に親と一緒に徒歩で通学している男子児童(10歳)に対して中華人民共和国人男性(44歳)が襲ったとのことです。
先ず、親も一緒に居る所を襲撃するとなると、もう防ぎ様がありません。
- 安全対策の4つの目安(カテゴリー)
- レベル1:十分注意してください。
- レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
- レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
- レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)
これに対しては、北京市の在中国日本大使館(中華人民共和国北京市朝陽区亮馬橋東街1号)及び上海市の在上海日本国総領事館(中華人民共和国上海市長寧区万山路8号)は、弔意を表す半旗を掲げました。
(この現地人女性(54歳)の様に、正義感が有り勇敢に立ち向かう方が多いことは、本当に有難いと思います。)
更には、4月3日(水)には、同じく江蘇省蘇州市の日本料理店が立ち並ぶ通りで駐在員の日本人男性が中華人民共和国人男性に襲撃され軽傷を負っていました。
(現地当局は、情報を一切明かさず詳細は不明ですが、在上海日本総領事館がこの事件を発表していました。)
なお、今回の事件については、中華人民共和国外務省は『このような案件はいかなる国でも発生する。』としています。
確かに、どの様な国に於いても類似の事件は発生すると思いますが、余りにも連続してしかも余りにも卑劣であることは看過出来ないと思います。
しかも、中華人民共和国内に於いては、反スパイ法に依りいとも簡単に一方的に身柄が拘束・逮捕され非公開の裁判に依り刑が決まり服役せざるを得ない状況は、通常の先進諸外国では見られません。
そして、我が国の方も少なくとも17人以上が拘束・逮捕されている様で、更には力に依る現状変更を試みるなどももはや善隣友好とは言えません。
それと、国内の不都合な問題を逸らす為に矛先を他国に向ける行為は、非常に危険です。
(当該国に於いては、9月18日は柳条湖事件が発生した日で特別な様です。)
大きな市場ですから、企業等の進出も止むを得ませんが、治安の状況や反スパイ法及び力に依る現状変更を試みるなどに依って良い関係を築くことが困難であれば少し引いて交流を減らし、友好的な諸国との友好を更に深めるなどのメリハリのある外交が必要だと強く思います。
(特に、技術や知的財産などの盗用なども有る様ですから、慎重さは求められます。)
犠牲になられた方には、先ずは弔意を表します。