中国人民解放軍海軍測量艦、領海侵入。 | GTZ&RSのブログ

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防衛省は、中国人民解放軍海軍の測量艦1隻が、日本の領海に侵入したと発表しました。

防衛省に拠ると、31日(土)午前6時頃に鹿児島県大隅諸島の口永良部島(鹿児島県熊毛郡屋久島町)の南西から中国人民解放軍海軍の測量艦1隻が日本の領海内に侵入し、約1時間50分間程領海内を航行して午前7時53分頃に鹿児島県大隅諸島の屋久島(鹿児島県熊毛郡屋久島町)の南西の領海を出て南に向かったとのことです。

また、日本の領海に侵入したのは中国人民解放軍海軍のシュパン級測量艦(艦番号25)で、これに対して海上自衛隊第46掃海隊所属(沖縄基地(沖縄県うるま市))掃海艇ししじま(MSC-691)と海上自衛隊第1航空群所属(鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市))哨戒機P-1が、監視警戒及び情報収集に当たったとのことです。

なお、中国人民解放軍海軍の測量艦が日本の領海内に侵入したのは2023年(R5年)9月以来の10回目で、中国人民解放軍海軍の潜水艦や情報収集艦も含めると今回で13回目とのことです。

恐らくは、測量艦は、海底の地形、水深及び海水温などを調査出来るので、中国人民解放軍海軍は潜水艦の運用の為にこうした情報を測量・収集していると見られています。

ただ、各国の軍事用艦艇であっても一般船舶と同様に、沿岸国の秩序や安全を害さなければ領海を通過出来る『無害通航権(Innocent passage)』が、『領海及び接続水域に関する条約(1964年(S39年)9月10日発効)』及び『海洋法に関する国際連合条約(1994年(H6年)11月16日発効)』などの国際法で認められています。

しかし、8月26日(月)には、中国人民解放軍のY-9DZ情報収集機が日本の領空侵犯をしており、立て続けに日本の領空・領海に侵犯・侵入する行為には敵意を感じざるを得ません。
(しかも、中華人民共和国内では多数の日本人が無実の反スパイ法(反間諜報、2023年7月改正)に依り逮捕・拘束されています。)

外務省は、今般の事件について、中国大使館に強い懸念と抗議をしたとのことですが、やはり、我が国も冷静に毅然とした対応が出来る様にキチンとした正面装備(航空機や護衛艦等)の充実・拡充や訓練・準備等が必要だと強く思います。