我が国の精鋭部隊とドイツ(Federal Republic of Germany)、スペイン(Kingdom of Spain)及びフランス(French Republic)の空軍と共同訓練が始まった様です。
19日(金)の午前中に、航空自衛隊千歳基地(北海道千歳市)にドイツ(Federal Republic of Germany)空軍とスペイン(Kingdom of Spain)空軍の戦闘機ユーロファイター(Eurofighter)と輸送機などが到着・着陸しました。
航空自衛隊の発表に拠ると、到着したのはドイツ(Federal Republic of Germany)とスペイン(Kingdom of Spain)の空軍の戦闘機や輸送機の計19機とのことです。
- 到着した両国の機体
- ドイツ(Federal Republic of Germany)空軍
- 戦闘機:ユーロファイター EF-2000(Eurofighter EF-2000):8機
- 多用途空中給油・輸送機:Airbus A330MRTT:4機
- 輸送機:Airbus A400:1機、Lockheed C130 Hercules:1機
- スペイン(Kingdom of Spain)空軍
- 戦闘機:ユーロファイター C.16(Eurofighter C.16):4機
- 輸送機:Airbus A400:1機
航空自衛隊の発表に拠ると、到着したのはフランス(French Republic)空軍の戦闘機や輸送機の計10機とのことです。
- 戦闘機:ダッソー ラファール(Dassault Rafale):4機
- 多用途空中給油・輸送機:Airbus A330MRTT:3機
- 輸送機:Airbus A400:3機
今回の航空自衛隊と来日した3国空軍の共同訓練は、6月17日(月)から行われている『パシフィック・スカイズ24』の一環とのことで、ヨーロッパの安全保障とインド太平洋の安全保障は不可分であり、自由で開かれたインド太平洋の実現に寄与する為に行われた様です。≫
近年は、武力による現状変更を試みる輩や、国民を犠牲にして軍事力の開発・向上のみに注力する輩、そして隣国を侵略したり勝手に自国領土に盗り込む輩と接している我が国にとっては、こうした国際協力は非常に大切です。
ただ、今回の共同訓練の正面装備を見て、我が国の精鋭部隊の装備がいくら練度が高いとは言え旧式化していることと装備数不足が否めません。
我が国の主力戦闘機F-15J/DJの制式採用は1977年(S52年)12月で既に46年経過しており、支援戦闘機F-2A/Bも初飛行が1995年(H7年)10月と既に29年が経過していて、装備数も戦闘機が僅か計329機程度で、迎撃ミサイルはSM-3(RIM-161 Standard Missile 3)搭載艦が僅か8隻とPAC3(MIM-104 Patriot)も34基とかなり少なく、反撃用兵器は皆無です。
(ユーロファイタータイフーン(Eurofighter Typhoon)の初飛行は1994年3月、量産開始は2002年です。)
国と国民を守る為には、もう少し正面装備の近代化・最新鋭化と物量の充実・拡張が急務です。
(特に、制空戦闘機、イージス艦、ドローン攻撃機及びミサイル類の充実配備が非常に重要です。)