福島第一原子力発電所、処理水海洋放出開始。 | GTZ&RSのブログ

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東京電力(株)福島第一原子力発電所(福島県双葉郡大熊町・双葉町)東北地方太平洋沖地震時の炉心融解及び爆発事故に伴って発生し続けている汚染水処理水の福島県沖への海洋放出が開始されました。

東京電力(株)に拠ると、この処理水の福島県沖への海洋放出は、先ず大量の海水と混ぜ合わた処理水を『立て坑』に貯留し、トリチウム(Tritium)の濃度を確認してこの『立て坑』から海底トンネルを経て福島県沖合約1㎞の放出口から太平洋(Pacific Ocean)に放出されるとのことです。
(東京電力(株)は、2016年(H28年)4月1日から電気事業法改正に拠って東京電力ホールディングス(株)に社名変更した。)

今日は13時頃から海洋放出を開始し、今回の海洋放出では約7,800tの処理水を連続17日間放出する予定とのことです。

因みに、今回海洋放出される処理水のトリチウム(Tritium)の放射能レベルは43ベクレルから63ベクレルとのことで、各基準値よりもかなり低いとされています。

国の規制基準値WHOの飲料水基準値処理水
6万ベクレル1万ベクレル1,500ベクレル
 ※ 1ℓ当たり。

なお、処理水の海洋放出される福島県沖では船舶に拠るモニタリング(10ポイント)を行うとされています。

それと、この処理水の海洋放出は約30年間行われ、年間のトリチウム(Tritium)の放射能レベルは約22兆ベクレルとのことです。

トリチウム(Tritium)
 トリチウムは、質量数が3のHの同位体であり、半減期は約12年である。
 重水素(Heavy Hydrogen)と呼ばれることもある。

ベクレル(Becquerel)
 放射性物質が1秒間にいくつ崩壊(放射線の放出)するかを表わす単位であり、放射性物質が放射線を出す能力を表すSI系単位である。
 従って、ベクレルで表される量は、放射線のエネルギー量や危険度とは比例しない。
 また、従来は、キュリー(Curie)と言う単位が使われていた。
 1Ci=37GBq

シーベルト(Sievert)
 放射線によってどれだけの影響を受けるかを表わす量の単位であり、生体(人体を含む)に与える影響も加味した放射線の強さのSI系単位である。
 なお、従来は、レム(rem)と言う単位が使われていた。
 1rem=0.01Sv