農林水産省は、輸入した小麦を製粉会社などに売り渡す価格(麦価)を10月1日から19%引き上げることを決定しました。
この引き上げ幅は過去2番目に高く、小麦粉や食パンなどの様々な食品の値上がりに繋がる可能性があるとのことです。
我が国で消費される小麦の約9割は海外産で、安定的にその量を確保する為に政府が一括して輸入し、製粉会社などへの売り渡し価格(麦価)を6か月毎に見直して売り渡しています。
農林水産省に拠ると、10月からの売り渡し価格(麦価)は主な5つの銘柄の平均で、1トン当たり6万1,820円とのことです。
また、値上げの秋になるのでしょうか。
●輸入小麦の政府売渡価格の改定について:農林水産省
◆売り渡し価格(麦価)の引き上げの主な理由
◆今後の食品価格への影響(農林水産省試算)
- 主な産地のアメリカ北部やカナダ南部の高温や乾燥の影響で生産量が減少。
- 国際的な取引価格が値上がりしている
- 新型コロナウィルスの影響で船舶での輸送費用が上昇している。
◆今後の食品価格への影響(農林水産省試算)
- 家庭用薄力粉:14.1円(1㎏)
- 食パン:2.3円(1斤)
- 外食のうどん:1.4円(1杯)