4月20日(月)のニューヨーク商業取引所のWTI(West Intermediate)の原油先物取引価格が、1バレル当たり-37.63ドルと史上初めてマイナス価格となりました。
取引価格がマイナス価格とは、原油の売り手がこの原油の買い手に対してお金を支払って引き取って貰うと言うことで、買い手にとっては商品を手に入れた上でお金も貰えると言う通常の取引とは全く異なる状態です。
因みに、前週末のWTI(West Intermediate)の原油先物取引価格の終値が1バレル当たり18.27ドルでしたので、一気に55.90ドルも急落したことになります。
(こうした安値の時に、我が国の石油備蓄を増やす施策は実行出来ないのでしょうか。)
なお、原油価格の急落は新型コロナウィルスの感染拡大に拠る世界経済の停滞と産油国の減産合意が巧く行かない点にある様です。
これを受けて、4月22日(水)の早朝の東京商品取引所の中東産原油の先物価格が急落し、一時は1kℓ当たり1万8,000円まで値を下げ、2004年(平成16年)2月以来の16年2か月ぶりの安値を付けた様です。
しかし、我が国のレギュラーガソリンの価格は余り下がりません。
理由は、我が国のレギュラーガソリン価格には、ガソリン税(本則税率+暫定税率)と石油税が加算されており、1ℓ当たり56.34円もの税金を支払うことになっているからです。
・原油先物相場も急落。≫
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1バレル(barrel)=159ℓ