2008年(平成20年)の風景です。(9月) | GTZ&RSのブログ

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この地域の9月は、日中はまだ日差しが強く暑い時もありますが、日が沈むとス~っと涼しくなり過し易くなります。
また、日没時間も早くなり、夕暮れからはマツムシやスズムシなどの虫の音を聞くことが出来ます。宵の口に涼を求めて窓を開けていると、部屋にコオロギなどが訪れます。

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長月の時期は、青い空の中にも秋らしい雲が垣間見える過し易い時期です。今年は、8月の初めと下旬に雨の日が多かった為に余計に晴れた日は清々しい日に感じられます。
また、田園では頭をたれるほどに実った稲穂の稲刈りなどの様子を見ることが出来ます。

さて、5月1日に一夜で約32円ほど値上がりしたガソリン価格が、8月1日までには約60円ほど漸次値上がりして185円程度に達していました。
しかし、7月下旬と8月中旬以降に若干の値下がりをしていて、多くのガソリンスタンドでは約175円程度で販売されていました。

そして、9月1日には改めて約2円ほど値下がりして、173円程度の販売価格になっている様です。これは、原油の先物取引価格が下落を始めたことによるものです。
これで、漸く毎月1日にガソリン価格が上昇すると言う悪循環を、一応は断ち切ることが出来ました。ただ、値上がり時は先物取引価格の値上がり幅に連動しているが、値下がり時には値下がり幅に連動していないことが気になるところです。
また、近郊のセルフガソリンスタンドにおいては、約167円程度で販売されていることが多い様です。

次に、8月1日に福田康夫首相による内閣改造が行われたが、僅か1カ月の期間で福田康夫首相が内閣総理大臣の辞任を急遽表明しました。これでは、8月の内閣改造がまったくムダになったとの感想を強く持ちます。
福田康夫内閣は、国会開会中の安倍普三前首相の突然の内閣総理大臣の辞任により2007年(平成19年)9月26日(水)に急遽発足し、13人の国務大臣の再任と言う形でスタートしたばかりで、在任期間は1カ年に達していません。
また、安倍普三前首相と福田康夫首相ともに権力の禅譲により成立した内閣だが、いずれも在任期間1カ年と持たずに辞任と言う結果になったことへの責任はどこにあるのでしょうか。
なお、この時期の内閣総理大臣の辞任表明は、民主党の代表選への当て付け・政局としか思えないし本当に無責任なものと思えてなりません。

5日に、三笠フーズ(株)(大阪市北区)による政府事故米穀の不正流通・転売に関して問題があること及び自主回収を要請したことを、農林水産省が公表しました。
報道発表資料によると、近畿農政局及び九州農政局が三笠フーズに対して平成20年8月28日から非食用として売却した政府事故米穀が食用として転売したことを確認したとのことです。

7日に、天皇・皇后陛下をお迎えして、新潟市の朱鷺メッセで第28回全国豊かな海づくり大会(新潟大会) が開催されました。
大会の式典では、天皇陛下からご挨拶をいただき、その後両陛下によってヒラメ、クロダイなどの稚魚を信濃川河口に放流されました。ただ、当日は、あいにく天候が悪く雨模様の大会となりました。
なお、天皇・皇后陛下は前日に新幹線で本県入りされ、県庁などをご訪問された様ですし、9日まで中越地震等で被災した各地域をご訪問され被災者を励まされたとのことです。

8日に、グーグルマップ・ストリートビューで話題を呼んでいる街中を撮影していると言われている自動車を発見しました。他のサイトなどで紹介されている『成田300』ナンバーのトヨタ・プリウスです。
このトヨタ・プリウスは、ボディーカラーはシルバーで、ルーフにルーフキャリアを装着し1m位のポールを立てています。そのポールの先端にはカメラの様なものが取り付けられています。

15日に、アメリカ証券4位の証券会社リーマン・ブラザーズ(Lehman Brothers)がサブプライムローン問題の損失処理による巨額な純損失の計上を要因として、連邦破産法第11条の適用を申請し事実上破綻した。
これにより、東証、韓国、上海及び香港などの各証券取引所における各株価指数が大幅に暴落した。
また、リーマン・ブラザーズの日本法人のリーマン・ブラザーズ証券も、16日に民事再生法の適用を申請し倒産した。負債総額は約3兆4,000億円で、戦後2番目の大型倒産となった(戦後最大の大型倒産は、2000年10月の協栄生命保険(株)で負債額約4兆5,297億円)。

17日に、長岡市の化学会社(加工でんぷん製造業)が政府事故米穀を米でんぷん粉に加工して、本来は工業用のりなど非食用とすべきものを食品用として不正流通・転売させた問題が発覚いたしました。
不正流通・転売された米でんぷん粉は、全国各地の学校給食の卵焼きなどの繋ぎ原料として多く使用されたことが各地の教育委員会などから報告されました。
新潟県は、米の産出額・収穫量などが日本一 であり、米菓、切り餅・包装餅及び清酒など米に関する物産が多い地域なので、こうした食品に関する不祥事はとても残念ですし地域の信頼性を著しく貶めた行為だと思います。
また、長岡市などの中越地域は、2004年(平成16年)10月23日(土)の中越地震と2007年(平成19年)7月16日(月)の中越沖地震において、全国各地から多大なるご支援をいただいたことから大変申し訳ないことだと思います。更には、この事案に関する責任者からのキチンとした謝罪もなく遺憾なことだと思います。

20日に、中国本土で端を発した牛乳へのメラミン(melamine)の混入事件が日本へ飛び火しました。中国からの輸入加工食品にメラミンが含まれている可能性があるとのことで、日本の食品加工会社が製品の自主回収を発表しました。
メラミン(melamine)とは、メラミン樹脂の工業用主原料であり、そもそも食用ではなく、メラミン樹脂は食器などになるとのことです。なお、食器としてのメラミン樹脂は無害ですし、メラミンの混入した食品も大量摂取でなければ健康被害は無いとのことです(ただし、乳幼児は少量でも健康被害が出る)。
また、昨年はアメリカにおいて中国から輸入したペットフードにメラミンが混入しており、ペットが死亡した例が報告されていました(2007年2月、参考資料 )。
すなわち、この時点でペットフードや家畜飼料などに非食用の物質が混入されている状況から、加工食品等への混入を想像して検査体制を確立していれば今日の混乱は避けられたものと思います。

28日に、24日の親任式・認証式を終えて成立したばかりの麻生太郎内閣の中山成彬国土交通大臣(宮崎県1区)が、自らの問題発言により引責辞任されました。
中山成彬国土交通大臣の在任期間は僅か5日で、これは戦後歴代第2位の短さです。ちなみに、これまでの戦後歴代第2位の短命閣僚は、安倍普三内閣の遠藤武彦農林水産大臣(山形県2区)の8日です。
また、戦後歴代第1位の短命閣僚は、1988年(昭和63年)12月27日に成立した竹下登内閣改造内閣の長谷川峻法務大臣(宮城県)の在任期間4日です。長谷川峻法務大臣の辞任は、リクルート事件(未公開株式の譲渡)への引責によるものです。
なお、麻生太郎総理大臣は、中山成彬国土交通大臣の後任に金子一義(岐阜県4区)元行革担当大臣(小泉内閣)を直ちに任命しました。更に、記者会見において、この種の問題としては珍しく首相自らの任命責任を認めていました。


安倍普三内閣
 安倍普三(山口県1区)衆議院議員を第90代内閣総理大臣とする内閣を、安倍内閣(2006年(平成18年)9月26日~2007年(平成19年)9月26日)と言う。在任期間は、366日と戦後歴代第7位の短命内閣であった。
 ちなみに、戦後最短命の内閣は、1945年(昭和20年)8月17日~10月9日までの在任期間54日の東久邇宮稔彦王内閣(第43代内閣総理大臣)である。
 安倍内閣は、直前の小泉純一郎首相の自由民主党総裁任期満了に伴う総裁選において、総裁の座を禅譲され2006年(平成18年)9月20日に自由民主党総裁となる。
 これにより、2006年(平成18年)9月26日の臨時国会において、戦後最年少で戦後生まれの内閣総理大臣として指名される。就任表明では「美しい国」と言うフレーズが話題を呼ぶ。
 しかし、2007年(平成19年)7月29日に行なわれた第21回参議院議員通常選挙において与党は歴史的大敗を喫し、1955年(昭和30年)の自由民主党結党以来初めて参議院第一党の座を民主党に譲った。
 この為、安倍普三首相は2007年(平成19年)8月27日に内閣改造を行うものの、2007年(平成19年)9月12日に急に首相退陣を表明する記者会見を行った。主な退陣理由は、安倍普三首相の健康問題とのことである。
 なお、福田康夫内閣が成立する前日の2007年(平成19年)9月25日に安倍内閣が総辞職し終焉した。また、福田内閣は翌26日に皇居において親任式が行われ成立している。

福田康夫内閣
 福田康夫(群馬県第4区)衆議院議員を第91代内閣総理大臣とする内閣を、福田内閣(2007年(平成19年)9月26日~2008年(平成20年)9月24日)と言う。在任期間は、365日と戦後歴代第7位の短命内閣であった。
 福田内閣は、直前の安倍普三内閣総理大臣の突然の辞任により、急遽実施された総裁戦において、総裁の座が禅譲され2007(平成19年)9月25日に第22代自由民主党総裁となる。
 これにより、2007年(平成19年)9月26日の臨時国会において、日本憲政史上初の親子(父は福田赳夫)での内閣総理大臣となった(参議院では小沢一郎氏を指名)。就任時に、自ら「背水の陣内閣」と命名した。
 しかし、急ごしらえの組閣であったため、17名の閣僚のうち安倍改造内閣からの13閣僚が再任、2閣僚が横滑りとなった。
 また、参議院の第1党は民主党であり、過半数を占める野党との国会審議の運営は拙速で、目立った業績を残すことができなかった。
 この為、福田康夫首相は2008年(平成20年)8月1日に内閣改造を行うものの、2008年(平成20年)9月1日に急に首相退陣を表明する記者会見を行った。
 この記者会見時に、中国新聞の記者の質問に対して福田康夫首相は「『ひとごとのように』とあなたはおっしゃったけどね、私は自分自身のことは客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです。」と言い放ち、この「あなたとは違うんです。」と言う言葉だけが話題を呼び、逆ギレ辞任などと呼ばれた。
 更には、退陣表明後に北朝鮮の拉致問題の後退、政府事故米穀の不正流通・転売問題、アメリカの金融機関の破綻問題及び中国産食品のメラミン混入問題などが発生したが、何ら手立てを打つことが出来なかった。

小泉純一郎
 小泉純一郎(神奈川県第11区)衆議院議員は、2001年(平成13年)4月26日から2006年(平成18年)9月26日までの5年5カ月(1980日)の長きにわたって内閣総理大臣(第87代・第88代・第89代)を務めた。この長期政権は、戦後第3位の長さである。
 小泉純一郎衆議院議員は、祖父に小泉又次郎元逓信大臣、父に小泉純也元防衛庁長官の政治一家の三世として、1942年(昭和17年)1月8日に神奈川県横須賀市に生まれる。いわゆる、世襲議員でもある。
 1969年(昭和44年)12月に実施された第32回衆議院議員総選挙に、自由民主党公認として初めて立候補するも僅差で落選している。
 1972年(昭和47年)12月に実施された第33回衆議院議員総選挙に、再度自由民主党公認として立候補し初当選している。同期当選に、山崎拓衆議院議員(福岡県第2区)と加藤紘一衆議院議員(山形県第3区)がおり、懇意になって名字のイニシャルからYKKと呼ばれ、盟友関係に発展した。議員活動は、清和会(福田派)に属した。
 1995年(平成7年)10月に初めて自由民主党総裁選挙に出馬しているが、橋本龍太郎元衆議院議員に大敗した。この時に、郵政民営化論をアピールし世の中の耳目を集める。
 1998年(平成10年)7月に自由民主党総裁選挙に再度出馬しているが、再び小渕恵三元衆議院議員に大敗した。この時の総裁選挙立候補者に梶山静六元衆議院議員がおり、これらの候補者を田中真紀子衆議院議員は「凡人・軍人・変人」と評した。
 2001年(平成13年)4月に自由民主党総裁選挙に三度出馬し、田中真紀子衆議院議員の強力なサポートと「自民党をぶっ壊す」や「抵抗勢力」などのワンフレーズポリティクスの展開により第20代自由民主党総裁となり、第87代内閣総理大臣となる。
 2005年(平成17年)8月8日には、衆議院を郵政解散し、自由民主党議員で郵政民営化に反対した議員の選挙区には刺客を送り込む戦術により、大勝している。10月14日の特別国会では、郵政民営化関連法案を再度提出し衆参両院で可決・成立させた。
 しかし、2008年(平成20年)9月25日に次の衆議院議員選挙に立候補しないことを自ら表明し、政界引退の意向を示した。だが、翌日には自分自身の次男の小泉進次郎氏に選挙地盤を譲り世襲させることを明らかにした。

民事再生法
 民事再生法(平成11年12月22日・法律第225号/平成18年6月21日・法律第84号) とは、経済的に窮境にある債務者の事業または経済生活の再生を目的と法律である。
 従前の和議法(大正11年4月25日・法律第72号/平成12年4月1日廃止)の特徴であった簡素な手続構造を基本的に維持しながら、再建計画の可決要件を緩和し、その履行確保を強化するなどした使い勝手の良い再建型倒産法制の構築を目指した倒産法の一つである。
 なお、『破産手続開始の原因の生ずるおそれ』又は『事業の継続に著しい支障を来すことなく債務を弁済できないこと』が再生手続開始の申立ての要件となっており、和議法より早い時期に手続を開始することができるようになっている。
 また、この法律は、清算を目的とする破産法(平成16年6月2日・法律第75号) とは異なり、株式会社だけが対象となること及び管財人の選出・管財人がその経営に当たることとされている会社更生法(平成14年12月13日・法律第154号) とも異なる。
 すなわち、この法律では、手続を利用できる債務者の範囲については法律上の制限はなく、個人、株式会社及びその他の法人などが利用できることになる。

政府事故米穀
 政府事故米穀とは、日本が輸入した米の一部で基準値を超える残留農薬(メタミドホスなど)やカビ(アフラトキシンB1)などが検出された食用に適さない米や、政府備蓄米の内、保管状況が悪く水濡れなどにより食用に適さない米を言う。
 輸入米とは、CATT(General Agreement on Tariffs and Trade:関税および貿易に関する一般協定)のウルグアイ・ラウンド(Uruguay Round、1995年)合意で日本が輸入を義務付けられた為に輸入している米である。なお、輸入量は年間80万トン程度である。
 このうち、年間2,000トン程度が検査などで食用に適さないと判断されている。これらの米は、工業用のりなどとして用途を限定して販売されており、1トン当たり6,000円程度で販売されている。
 また、1993年(平成5年)の不作による米不足以降、政府による米備蓄制度 が導入され毎年6月末に100万トン程度の米備蓄保有に努めている。これらの米は主に『たくわえくん』 として主食用に販売されるが、保管状況により一部食用に適さない品質になってしまうことがある。
 この食用に適さない国産米 も、輸入米の事故米穀と同様に食用以外の用途で販売されている。
 すなわち、いわゆる事故米とは政府事故米穀を言い、輸入米における政府事故米穀だけではなく国産米の政府事故米穀も含み、2004年(平成16年)にはこうした不正流通の端緒が見受けられていた。
 《参考資料》
  *1 米の小売価格:\4,251円(10kg精米)ここから参照
  *2 米の卸売り価格:\3,520円(10kg精米)ここから参照
  *3 生産者価格:\14,815円(60kg)ここから参照
  *4 外国産米価格:\2,772円(10kg)ここから参照

米でんぷん粉
 米でんぷん粉は、工業用としての利用が主で、印画紙用、化粧品用として用いられる。特に、工業用のりとしては、段ボール、紙管及び壁紙の接着に用いられる。
 食用としては、食品の手粉や打ち粉などに用いられたり、和菓子用としては白玉粉として使用されるとのことで少ない。
 米でんぷんは、胚乳(糊粉層)内部の細胞に含まれており、米でんぷんの形状はプラスチド(plastid)内に複数のでんぷん粒をもつ複粒アミロプラスト(amyloplast)であり、平均粒径が2~5μmと市販のでんぷん中で最も小さい。
 なお、でんぷん自体はスターチ(starch)と呼ばれる。


◇◇◇9月の出来事など◇◇◇
1日(月):防災の日(「東南海・南海地震」を想定した訓練の実施)
  〃 :福田康夫内閣総理大臣・辞任表明
5日(金):農林水産省・非食用の事故米穀の不正規流通米の回収について(三笠フーズ(株))・発表
8日(月):民主党・代表選挙告示
  〃 :大分県教育委員会・2008年度教員採用試験の不正合格者の採用取り消し処分/退職の辞令交付
  〃 :日本相撲協会・北の湖理事長が大麻ドーピング問題で引責辞任
9日(火):厚生労働省・多店舗展開する小売業、飲食業等の店舗における管理監督者の範囲の適正化について発令(基発第0909001号、平成20年9月9日)
12日(金):臨時国会召集(当初予定:福田首相辞任表明のため召集されず)
15日(月):アメリカ証券4位リーマン・ブラザーズ(Lehman Brothers)・連邦破産法第11条の適用申請
16日(火):リーマン・ブラザーズ証券(日本法人)・民事再生法の適用申請(負債総額は約3兆4,000億円)
18日(木):厚生労働省・厚生年金保険料の標準報酬月額改ざん件数を6万9,000件(全オンライン記録約1億5,000万件中)と発表
19日(金):太田誠一農林水産大臣辞任/白須敏朗農林水産事務次官更迭(政府事故米穀の不正流通問題)
21日(日):民主党・代表選挙で小沢一郎代表を再選
24日(水):福田康夫内閣・総辞職
  〃  :麻生太郎内閣・組閣成立(親任式)
25日(木):小泉純一郎元首相・政界引退表明
27日(土):中国・宇宙服による宇宙遊泳(高度約340km軌道上)に成功(旧ソ連、アメリカに次ぎ3番目)
28日(日):中山成彬国土交通大臣辞任(自らの問題発言に対する引責辞任)

update:2008.09.30