競走馬血統の手引② | ポラ丸の競馬推理ノート

ポラ丸の競馬推理ノート

一口馬主と馬券 謎解きの日々

メンデルの法則の世界

 

意外に聞こえるかもしれませんが競走馬の血統の基礎は古典的なメンデルの法則を学ぶことに尽きます。

 

メンデル(1822~1884)はオーストリア帝国の修道士。当時の修道院は哲学者、数学者、自然科学者が多数在籍し、さながら現代イギリスのケンブリッジやオックスフォードが多くの学舎を擁する如しだったようですね。そこでメンデルはエンドウ豆を使って研究を重ね、メンデルの法則と呼ばれる古典遺伝学の基礎を発見します。これは自然科学分野でのコペルニクス的転換のようなものでした。現代では遺伝学も進歩し細部にまで科学の目が行き届いているわけですが、メンデル以前からメンデルまでの一歩とメンデル以後現代までの一歩を比較すると、前者の歩幅が大きいのではないかと思います。

 

当然とも言えますが1865年発表されたメンデルの法則は誰にも理解されず、1900年ド・フリース、チェルマク、コレンスによって再発見されるのを待たねばなりませんでした。

 

この三人のうちコレンスが提唱したメンデルの法則を3つの法則にまとめたこと、これが枝葉末節というかシンプルで美しいメンデルの法則をわずらわしくしたように筆者は思います。

 

次回はメンデルの法則とは何なのか、出来れば競走馬に例をとるところまで行きたいですが、どうなりますか。

 

(続く)