さてさて、ファルコンの自己紹介的なものが終わった所で、元プロモーション担当者としての見方でカフェとかペンションとかのことに関して考えていきたいと思います。
まず、厳しいことから・・・。
地方に移住してカフェやりたいという人、たくさんいますけど、実際にカフェやって成功している(というか失敗していない)人ってそれほど多くは無いということを認識すべきです。
同じく、弟子屈みたいなところだとペンションやら民宿やりたいって人も多いんですが、実際にペンションや民宿やって成功している(というか失敗していない)人ってそれほど多くは無いということを認識すべきです。
まぁ、どの業界もそんな簡単に成功するほど簡単じゃぁありませんってば・・・。
まぁ、確かにオシャレなカフェは欲しいですし、オシャレで食事や珈琲も美味しければ成功するとは思います。
そういうのが増えてくれればいいと思いますけど、弟子屈みたいなところは冬のシーズンをどう過ごすかってことがかなり重要な部分といえるでしょう。
成功している典型的な例としては弟子屈の美留和という地区の「うりむぅ」というカフェレストランがあります。
うりむぅのオーナーさんは弟子屈に来て10年、冬の間は地元の兵庫県の丹波地方で猪のハンターとかタクシーの運転手とかをされています。
猪のハンターなのでカフェの名前も猪の子供の呼び名である「うりむぅ」としているわけですが、うりむぅの看板メニューはご自身で獲った猪肉です。
観光客や地元の人でもあまり外に出たがらない冬の間はお店を休業して、冬の間は兵庫に帰るという2地域居住は冬の厳しい弟子屈では一つの選択肢と言っていいでしょうね。
ペンションなどで成功している所って実は結構少ないのですが、失敗して売りに出ているペンションなどを見ると逆に成功する秘訣のようなものが見えてきます。
1.手作り感はかえって逆効果かも。
手作り露天風呂なんて見た目からして不潔そうに見えて入りたくないという人もいますし、手作り感満載の料理だったらいつも家で食べてますから。
2.安さが通用するのは外国人旅行者だけ。
わざわざ道東まで来る日本人観光客はある程度お金持ってますし、安かろう悪かろうでは非日常感は味わえません。
3.唯一無二の売りをもつこと。
「鱒や」というペンション?民宿?があるのですが、鱒やというだけあって川釣りに関してはここのオーナーはすごい人のようです。
そのオーナーが案内するポイントだったり、釣りの技術に日本全国から釣り人がやって来ます。
一方で中途半端な立地で中途半端な料理や浴場といったこれと言って売りの無いペンションなどはかなりの確率で失敗することが多いと思われます。
4.セコさはお客様を遠ざけます。
その昔、日本全国を旅して回っていた時に、お客様が少ないからお風呂を沸かしていないといった宿がありました。
当然2度と行きませんし、修学旅行で出てくるような冷凍食品そのもののオムレツ等が出てきたら悲しくなります。
お客様は非日常を求めて遠い弟子屈までいらっしゃいますから、いい意味でのサプライズはあっても、セコさや経営の苦しさを見せてしまうことがあると一気に現実に呼び戻されてしまいます。
ピーチも関空から釧路まで飛ぶようになって、観光客の増加も期待できますが、既存の観光地や温泉に甘んじるだけではおそらく難しいと思われます。
まぁ、セカンドライフで退職金をたっぷりと持っていて趣味でペンションやカフェを初めるというのであれば別に構いませんが、移住してその地で生活の糧を得るというのはそう簡単なことではありませんからそのつもりで来てくださいね(^^;;