自分の作品を、時々切ってみる | 雀風窯…陶芸日記

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陶芸では、時々自分の作品を切ってみろと言われた

 

縦と横に切ってみると、肉厚のばらつきや、成作の問題がはっきりわかる

 

先日、素焼きの窯出しの時に、うっかり落として割ってしまったマグ

 

8個の注文で11個作ったので、割っても問題はない

 

最近、作りなれてしまっい、(教える場合以外は)作品を切ってみることは殆ど無いので、チャンスだ

(全高:13cm)

 

口辺の肉厚5mm、

 

底から1cm上から口辺まで均一で4.5mm

 

底厚5mm

 

 

高台脇の削りは、全体の高さの1/4

 

欠点は、下の写真の青い部分の肉を、もう少し減らしておけば、さらに20gほどは軽くなったはず

 

注文が、「焼酎のお湯割りマグ」兼「ビアマグ」と言うことだったので、肉厚の設定に悩んだ

 

ビアマグだったら、胴の肉厚4mmにする

 

焼酎マグだったら、胴の肉厚5~5.5、、と考えているが

 

兼用になると肉厚の設定にに迷う

 

轆轤を挽きながら、気分的かつ直感的に4.5mmと考えるとちゃんと4.5mmに挽ける

 

誰かが傍にいて、『』それで本当に4.5mmですか?』なんて一言いわれたら、迷いが生じてしまい、肉厚を4.5mmで均一にするなんてできない

 

何とも、困ったものだ

 

窯元で轆轤を挽く人なんか、何と言わようと、指定の厚さに挽ける

 

 

皆様、時々はご自分の作品を切り糸で切ってみてください

 

教室でそう言っても、切る人は全くと言って良いほど居ない

 

私は、成形を教えなたら、成型見本を必ず縦横に切って教えているのだけれど