過日(9月6日)のNHK「美の壺」で、「土瓶」をテーマにした放送があった
子供のころ、我が家では土瓶も急須も、全部「きゅうす」と呼んでいたので、急須と土瓶の違いが良くわからなかった
恥ずかしながら、60年以上陶芸をやりながら両者をはっきり分別できたのは十数年前
土瓶、急須は十年ほど前に数個づつ作った
手間がかかる割に、日常品なので高価にできないし、購入してもらえない
Aは花器として作ったが、持ち手が蔓でない以外は土瓶そのもの
土瓶は火にかけて煮出すことや、湯を沸かすことにも使う
そのため、急熱急冷ぃに強い伊賀の土が使われた
Bは急須で、煎茶が普及して、急に茶を淹れることで「急須」
そこまでは 分かったのだが、Cの形状の器は「急須」か「土瓶」または別名か、疑問が湧いた
Cの形状の器は、は近世になって欧米から日本に伝わった器なので、日本の伝統的な「急須」「土瓶」は相応しくない気がした
陶磁器販売サイトをググッてみたら、Cの器を「急須」と称しているサイトと、「ポット」と呼んでいるサイトがあった
近世に欧米から由来したと考えると、「ポット」または「ティーポットが正しい気がする
日本の伝統的な器で茶を淹れる器は、「急須」と「土瓶」だけだ
カップは、完全に日本に定着していて、一言で器の形状を連想できる・・・・・ということで、Cの形状の茶器は「ポット」「ティーポット」で統一するのが良い気がする