灰透明釉を作る | 雀風窯…陶芸日記

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前々回に微量の成分を計り取ることをアップしました

 

釉の作り方の元をアップした方が良かったと思い反省

 

私の灰透明釉を完成させるまでの過程をご紹介

 

用意するもの

1.長石 : 南郷、平津、福島などいろいろありますが、私の個人的好みは福島長石なので、福島長石にします

 

2.合成土灰 : いろいろな成分を集めて、土灰と同じようにしたもの。天然土灰と違うのは、鉄分を含まないこと。

本来はイス灰を使うが、高価。

 

3.藁灰

 

テスト開始

先ず、長石:合成土灰=90:10から

10%刻みで30:70まで混ぜて、テストした。

 

長石:合成土灰=70:30 くらいが一番良かったので、この比率に決定

 

長石:土灰=70:30 のままでは、ガラスの形成が不安定なので、藁灰を5%刻みで添加してテスト

 

藁灰10%を外割り(後から追加すること)で加えることに決定

(これも、藁灰を5%刻みで20%までテストした)

 

長石:合成土灰:藁灰=70:30:10

 

これだと、貫入が置きく入るので、釉を安定にするために炭酸バリウム、亜鉛華、酸化鈴を5%加えてテスト

 

炭酸バリウム5%外割に決定

 

*:現在は炭酸バリウムは粘膜刺激性のため劇薬指定になったので、炭酸ストロンチウムに変更

 

結局

長石:合成土灰:藁灰:炭酸ストロンチウム

=70:30:10:4

となりました

 

いろいろと注釈したい点ががありますが、それはまたの機会に