久しぶりに脇差をあらためる。
岐阜県に登録済み。
制定の軍刀ではない。
伝家の日本刀を軍刀拵えにしたものである。
長い打刀でなく脇差なのは持ち主が狭い航空機か戦闘車両で勤務していたからであろう。
革袋から取り出す。
白鞘を抜く。
柄から刀を抜く。
目釘、はばき、切羽、鍔を外して洗浄する。
刀身を裏返す。
銘、関兼次。
刀身。
傷はあるが、おそろしいほど切れる。
見ているだけで心が引き締まる。
道具は機能を究極的に追求すると形はシンプルで美しくなり、美術品として成り立つ。
油を塗布し直す。
柄。
再び収まっていただく。