酒を飲みながらγGTPの話になり、それにつれて肝臓の大きさは身長に比例する、と聞いた。
背が高ければ手も足も大きくなるだろうし、内臓もそうなろう。
肝臓が大きければ、酒にも強くなる。ごく単純に言うとそうなるか。なんとなく納得した。
背が高い人は歩きも速い。そうとも聞いた。これも単純に足の長い方が同じピッチで歩けば速くなる。これは分かりやすい。
相撲や柔道では小さいものが大きなものを倒すことがあるが、それは特殊な訓練を積んだものだからできるのであって、一般人同士にはあまりあてはまらない。
自分の身長は165センチなので、世界的に見たら小柄な人が多い日本人男性の中でも小さい方だ。別にコンプレックスはない。なんば花月で見た西川きよし師匠も、背が低い方が降り出した雨に濡れるのがちょっとだけ遅くなるし、落ちていたお金を拾うのがちょっとだけ速くなると言ってたし。おれも背が低い割には頑張ってよく飲んでいるといえる。
同じ酒の席で、最近の日本人女性の平均身長は低くなっているとも聞いた。へー、と思ったが、調べてみたら確かにわずかにだが縮んでいる。下の表は2020年までだから、それから4年経つ今年はもっと低くなっているのかもしれない。
このグラフを見るとちょうど自分が生まれた1968年の男性の平均身長は自分と同じ165センチくらいだ。グラフの開始時の1945年といえば終戦の年だが、この時は160センチ。この時代に30歳だったらおれも周りを見下ろしていたのか、と思うと笑える。160センチなんて今では中学生ぐらいだろうか。この年と2020年を比べると日本人男性は22センチも背が高くなっていることが分かる。こんな急成長する国ってほかにもあるんだろうか。
我々世代では、太っている人といえばドリフの高木ブーさんで、背が高い人といえばプロレスラーのジャイアント馬場さんだった。身長208センチ。これは子供のころ愛読していたプロレスラー名鑑に出ていた数字で今でもよく覚えている。よく行くスーパーの駐輪器では、空いている時は208番に停めている。大男たちの集まりの中でも馬場さんの身長はまさに頭抜けていた。
馬場さんはレスラーになる前はジャイアンツのピッチャーだった。馬場さんは手も長いので、投げなくてもキャッチャーにボールを手渡しできる、なんていう冗談もあった。しかし野球では芽が出なかった。あの高身長は野球より格闘技の方で生かされたわけだ。
あの身長だから肝臓もバカデカく、酒量は相当なものだったろうと思うのだが、馬場さんは酒嫌いだったそうだ。何かもったいない気がする。彼は甘党で、大福餅が好物だった。大福を馬場さんの掌に乗せるとすごく小さく見えたという。馬場さんはその大福を両手でぎゅっとつぶして平たくして、それをくるくるまるめて棒のようにして食べるのが好きだったと伝わっている。
大福餅を食べることがあったら真似して食べてみたくなった。
🌻
今日の蓮。原始蓮。
交雑していない古代蓮の一種。原始人たちもこれと同じ花を見ていたのかもしれない。
蜂が飛んできた。
紅舞妃。