先週の月曜日から徒歩通勤を再開した。

 

月曜から金曜まで5日間続いた。

 

これは本人の努力の結果でもあるが、第一に雨が降らなかったことが大きい。

 

これでも梅雨か。

 

梅雨入りにしても梅雨明けにしても、春一番にしても木枯らし一号にしても、日本人が勝手にワーワーいうだけで、地球としてはただ回り続けているに過ぎない。そういうかわいげのないことを言うと嫌われるから、というわけではないけれど、桜の開花予想まで天気予報でとりあげるほど自然に敏感で、アチーだのサミーだの言いながらも、それぞれの季節を楽しもうと思うこの国の人の心は、多分美しい。

 

それにしても昨日は梅雨明けを待たずして真夏が訪れたような天気だった。内陸では気温が40度に達するかも、という今年一番の暑さ。予定は何もなかったけれど家で過ごすつもりはない。しかしこの天気のもと、サイクリングも散歩もかなりの苦行になると思われた。

 

朝、手持ち無沙汰にぶらぶらしていると、家内からプールへ行って来たらどう?と提案があった。遊びに金をかけさせまいという魂胆丸見えであるが、悪くない案だ。しかしプールは来週の土曜日から。屋内プールは激混みに決まっている。

 

じゃあ、海水浴は?海水浴なら葉山の先の秋谷海岸と決めているが、これから出るには遠すぎる。

 

だったら川遊びするか。釣りをしている途中に見つけた穴場的川遊び場がある。車で1時間ちょっとで行ける。海水浴より体は冷えるし、こんな猛暑の日にはうってつけだ。魚はあまり釣れないところなので釣り具は持たず、代わりに本を1冊持って行く。

 

まずは腹ごしらえ。

 

こっち方面で中華といえば多用する店がある。

 

開店前から乗り付けてしまった。駐車場で11時になるのを待って入店したら、すでに地元民と思しき初老の3人組がビールを飲み干してチューハイを追加しているところだった。ガタイのいい3人組の若者はご飯のおかわりを催促していた。

 

水を一杯飲みほして酢豚定食を注文。先週も似た店で黒酢豚定食を食べた。ダイエットも休み休みにしないと。

 

100円追加でラーメンが付くがちょっと今のおれには多すぎる。

 

 

この店は油淋鶏もうまいのだが、定食には付け合わせの揚げ物としてデカい唐揚げが付いてくるのでチキン責めを回避して酢豚にすることが多い。系列店の中には揚げ物として冷凍コロッケ半分とか、ひどいところだと揚げせんべい一枚とかいう店もある。750円でこれだけの定食出す店は希少といえる。化調多用だろうが味も悪くない。あっち!酢豚は気をつけないと舌多やけどする。

 

 

肉1個1個がデカい。一口では食べられない。それが数えたら8個入っていた。大きさ、写真ではよく分からないか。

 

 

ただし、前回に比べてお椀がちっちゃくなってた。そこもライスのおかわり無料なので問題ない。2膳おかわりした。川へ向かう。

 

車内の外気温計が37度を示している。

 

一般道から細い川へ降りる道に入る。川遊びに絶好の日和だ。と、駐車場まで来て驚いた。20台くらい停められる駐車場だが満車に近い。昨年までは5,6台しか停まることはなかった。まあ、停められてよかった。

 

上流を望む。

 

 

下流の流れ。

 

 

おれは下の写真の岩のあたりでウロチョロした。一番深いところでもおれの胸より浅いから、ちびっ子たちでも安心だ。水温もびっくりするほどには程低くない。

 

 

ここでものをいったのが度付きのゴーグルだ。水泳教室で使い始めたものだが、これをかければ今まで味わったことがない水中体験ができる。

 

まずは川底に這いつくばったヨシノボリを発見。いくらでもいる。

 

日本淡水魚 カワヨシノボリ

 

さっそく小さな網を用いてとってみるが、鈍重そうに見えて結構逃げる。小さいものばかりだが、たまにギクッとするくらいデカいのもいた。そのうちコツをつかんで何匹かすくうことができた。なかなかとれないまわりの親子にどんどん配給する。川に立ちこんですくうより、潜って目視して狙う方が効率がいいに決まっている。

 

流れの速い岩回りに潜ると鮎がたくさんいた。ただしこのエリアは鮎の捕獲は禁止だから眺めるだけにする。

 

潜って息を止め、じっとしていると、鮎の方から寄って来る。

 

さらに手で底の砂を巻き上げると、餌と勘違いした鮎が集まってくる。網を持っていれば一網打尽だ。水中写真をとれないのが残念であった。

 

30分も浸かっていると体が冷えてくる。いったん川から上がって、護岸ブロックに座って読書である。読書するうちにまた暑くなって潜りに行く。川3、本1、くらいの時間の割合で繰り返す。

 

2時半ころ、急にピンチに陥った。トイレ欲求である。ご飯3膳食べたのがカウンターのように今になって効いてきたか。まだ余裕がある、といううちに行動を開始したほうがよい。

 

近くに小さなスーパーがある。あそこにきっとトイレはある。まだ時間が早いが、帰り支度をして、トイレに寄ったらそのまま帰宅しようと決めた。片付けをして、着替える。焦ってはいけない。体が急ぐと脳も急ぎ、その気配を感じ取った大腸も慌て始める。冷静沈着。

 

スーパーにたどり着いたらトイレは男女兼用で障害者も使える広いタイプ1基のみであった。幸運にも空室。

 

ここで珍事が。

 

慌てずゆっくり入室しようとしたらうしろから人の気配が。振り返る間もなく後ろから来た人が一足先に入ってしまった。え!みたいな感じで、しかしすでに急ブレーキはきかず自分も入室。先に入ったのは若い女性店員であった。狭い室内に見知らぬ女性と二人。冷静を装って、すいません、と言って出ようとしたら、いいんです、という。何がいいんだか分からない。彼女は手に持ったトイレットペーパー3巻を所定の位置に置いた。トイレットペーパーの補充に来たのだった。そういうことか。

 

彼女は出ていくときに、先にロックしてから使ってくださいネ!と明るく言った。

 

ほっとしたが、確かに彼女に言われなければ、焦ってドアをロックしないで座るところであった。広いので便器から数歩歩かないとドアに届かない。おそらくロックしないで実務中に次の客にドアを開けられてしまった事件が頻発したのだろう。トイレ内数か所ににロックをしてから座りましょう、という手書きの貼り紙があった。無理やり英語にしたものもあった。

 

事なきを得た後は、帰宅しようと思っていたが川に戻った。まだまだ暑い。さっきと同じ場所で泳ぎ、同じ場所で本を読んだ。飲み始める時間から逆算すると5時には帰途に就くべきであったので、4時半すぎて帰ろうかなと思い始めるも、まだまだ暑い。なんだ、この暑さは。でもそのころには気温より先に水温が下がってきたのが体感された。結局車を走らせたのは5時ジャストであった。

 

半分くらいの車が帰ったようだ。

 

 

また来たい。

 

 

この時間でまだこれ。

ちょっと車内掃除したほうがいいかも。

 

 

この日のドライブの友。昔よりつぶつぶがデカくなった気がする。

 

 

 

今朝の蓮。紅舞妃。

 

 

深い紅で、花弁の先がちょっととがってる。