速報と聞くとはっとする。

地震速報然り、野球の他の試合の途中経過速報然り。

 

NHKなど、今しゃべってるニュースが字幕で速報で出たりするからご丁寧なものだ。

 

届いた速報でもすぐには見たくないものもある。

 

日曜日に献血に行き、献血した血液を検査してもらい、その結果を待つ身となった。約3日後にメールでお知らせが来ます、とのこと。

 

献血の帰り、そういえばまたそろそろ焼酎の4リットルペットボトルが空きそうになっていたのを思い出してスーパーに寄った。

 

今回の検査ではγGTP(以下、ガンマ)がひどい数値になる自覚がある。このところかなり飲んでいる。焼酎を買いにこうしてスーパーに来る頻度も上がってないか。

 

普通、肝機能を表すガンマは男性であれば100を超えると騒ぎになる。自分は数年前に1499という場外ホームランみたいな数値をたたき出してしまって、その時は正直なところ生きている心地がしなかったし、近い将来生きていない可能性があると信じた。青くなってしばらく断酒しガンマ値を2桁まで戻した。

 

その後まただらだら飲み始めたが、1499の衝撃でガンマに対する感覚がマヒしてしまって、800とか出すとさすがにまずいと思うけれど、300とか400ならそんなもんでよかったとありがたがる始末。今回はそんなもんじゃすまないだろうな、と思いながら焼酎を買う神経。いや、そういうより、検査の結果次第ではこれが最後の1本になるかもしれないという悲壮さを感じた。場合によっては断酒することになる。あと飲めるのも2日か3日だけかもしれん。

 

と思いつつもまだ執行猶予の身、今日は安泰だと思っていた今日の午後、日本赤十字社より「結果が出たよ」というメールが届いた、速い。速すぎるだろ!3日はかかると言っていたではないか。

 

メールの本文の一部を押すとアプリが起動して検査結果が見れるのだが、すぐには開ける気にならない。今日は来てなかったことにしようかな、と逃げに入る。だけど気になる。

 

飯は待てば待つほどうまくなるが、速報は置けば置くほど怖くなる。早く見とけばよかったと後悔することになるかもしれない。ええい、開けてしまえー!

 

 

 

 

ビミョー。

 

世間一般ならかなり問題視される数値だが、正直言って、え!こんなもんで済んだ?って感じ。年末よりよくなってるじゃん。もっと正直にいうと、よかったあ~、に近い。でも絶対に真似しないでください。

 

そういえばどのくらいの頻度で焼酎を買っていたのかな。調べてみることにした。

 

 

2週間で4本目のペットボトルを買ったことになる。つまり2週間で4リットルx3本=12リットル飲んだことになる。1日あたり850mlである。結構飲んでるわな。健康のために一日に水を2リットル飲めと言われたことがあったが無理だった。焼酎なら850ミリくらい飲めてしまっている。頑張れば1日1リットルいける。頑張る必要はないが。

 

もしかしたらもうガンマ値を上げる力さえ肝臓にはなくなっているのではないか。そんなバカなことを考えたりする。自分の場合、ガンマ値がものすごい時でもなぜかALT値はおとなしかったりする。今回など基準値の中心に収まってしまっている。

 

 

 

 

 

 

 

ガンマとALPの違いがよくわからないのだが、この結果に書かれている説明を自分に有利なように理解すると、「長期飲酒者ではあるものの(ガンマ大)、肝細胞は破壊されていない(ALP小)」ということになろうか。あまりに楽観的過ぎるか。

 

一安心している場合ではないが、飲酒をやめるほどの衝撃的な数値ではなかった。つまり今夜も飲むつもりになっている。自分は量は減らせない男だ。減らすんだったらいっそ断つ。つまり今夜もいつも通り飲むつもりになっている。つける薬がない男である。