接待といえば酒がついて回るのが日本である。


禁酒国となれば食べることが接待になる。


酒はなければないでそれなりにことは運ぶ。


身の回りに酒があると飲みたくなるものだが、それがありもしないので飲むことを考えることもあまりなくなる。


昼のブュッフェに続いて、夜はもう一軒の取引先とブュッフェへ。お泊まりになっている高級ホテルのレストランにて。


まだ腹は減ってなかったのだが、ずらりと並べられた料理を見回すと食欲が音を立てて回復してきた。


写真を撮りまくるような雰囲気のレストランではないため、控えめに。


まずはスープとサラダ。



この夜の接待先は、というか接待されてるのだが、事業を継承した親子である。会社を息子に任せたものの、まだまだ現役で頑張っている様子で何よりだ。


来なかった四年の間にサウジは変わった。


女性が外出する時に着なければならなかった黒いアバヤという服も着なくてもよくなった。バスなどで他人の男女が隣に座ってもよくなった。レストランなどでは男性のみの卓と女性や家族連れの卓は分かれてカーテンなどで仕切られていたが、それもオープンになった。バスもタクシーも車両ごと変わった。タクシーがコンピュータで明朗会計になって領収書を打ち出してくれるとは隔世の感がある。この国では旅行者にはわからない、もっと色々なことが変わっているはずだ。息子さんからはそれらについてずいぶんレクチャーを受けた。やはり来て見てよかった。


さて、昼と似たような料理だが、全体的にレベルが高い。なんだか珍しく野菜がうまい。サラダだけでいいくらい。



砂漠の民の子孫だからか、親子とも水を飲まずに食べ続ける。一人だけボーイを読んで水を持って来させる。


2皿目も似たような料理。

オリーブが普通のものより大きくておいしい。中国人の客が多いのか春巻があった。うまかった。左下のエビカレーがめちゃうまかった。



3皿目の写真を撮り忘れた。バスマティライスと引き続きエビカレー、春巻、サモサ、ベイクドポテトなど。


最後にデザート。小皿に乗ったのはチョコレート。あとはアラブかインドかイランのスイーツ。たまらずこれもおかわりした。サラダだけでよかったはずだったが。



食後に3人で写真を撮ってもらったが、食べすぎて腹がカエルのように異常に膨満しているのでそのままの掲載は控える。自己侮辱罪に問われかねない。日本に帰ったらダイエットしたい欲求が出てきた。



タクシーで自分のホテルへ。

乗車時間は20分程度だが、山手の高級ホテルから下町のお宿に降りてくるような感覚。


タクシーを降りて歩道橋を渡ってホテルに帰る。帰宅ラッシュの時間だ。



気がつけば断酒2日目。腹がいっぱい過ぎたせいか飲酒欲求は特にわかず。べつに飲みたいとも思わない。


気がついたら電気をつけっぱなしで爆睡していた。多分これで睡眠不足と時差ボケは解消した。